生徒「足りないのはわかってるけど、これ塾代に充ててほしい」
ちょっと戸惑いながら・・・
私 「これどうしたの?」
生徒「お年玉で貯めたやつ。親が高い塾代払ってるんだから勉強しろってうるさいから」
私 「でもお父さん、お母さんはそれを望んでないと思うよ?ご両親は⚪︎⚪︎さんが目標を持って一生懸命勉強してくれることが嬉しいと思うけどな」
生徒「いや、親うるさいから。とにかく渡すから」
私は正直どう対応していいかわかりませんでした。
親がうるさいというより、親に負担をかけたくないというその子の純粋な気持ちに感じられたので、今回はそれを受け取り、翌日ご両親にその旨を伝えました。
ご両親に電話でその旨を伝えたときには、ただただ驚いている様子でした。
生徒「今日親に呼ばれて、説教された。おまえにやったお金はそういうのに使うためにやったのではない。誰もそれを望まないって言われた」
親は自分の子供のためにお金をかけたいものです。そして自分の子供に夢を見たいものです。私が親の立場であっても複雑な気持ちになってしまうと思います。
だから、きっとご両親もどう対応していいかわからなかったのでしょう。いやむしろ今思うとものすごく愛深い言葉のように思います。だってここで諭しても伝わらないと思いますし、嬉しい気持ちを伝えてもこれが続くだけですから。
【お父さん、お母さんへ】
勉強していない自分の子供を見るとついつい言ってしまうその言葉。
表現の仕方がわからなかったり、言えないだけで意外と子供は親への感謝の気持ち忘れてませんよ。
【生徒へ】
親への感謝の気持ちがあってもついつい勉強そっちのけで違うことをやってしまうあなた。
お金を払ってあなたに夢を見ている親御さんが近くで見ていること、決して忘れないでほしい。
【講師へ】
子供たちが勉強の大切さ、面白さを感じ、自ら進んで机に向かうよう、サポートするために私たちがいることを常に忘れてはならない。