• 2016/06/01 英語

    【英語を味方に!】英文解釈のための極意 その1

  • 英語

受験生の皆さんこんにちは。

私のブログでは今回から数回にわたって英文和訳の方法について書いていきます。

英語の問題は訳せないと意味がないですよね。

長い英語の文章を見るだけで読む気がうせてしまうのはみんな同じですよ(笑)

この「英文解釈の5つの極意」をしっかり読んで英語を得点源にしていきましょう。

1.まずは問題を見てみよう

まずは問題を見てみましょう。

下の英文を和訳しなさい。

Throughout the world, people enjoy telling each other stories about imaginary monsters. Often these are creatures strange and horrible bodies.

センター試験で出題された英文の一部です。

なんとなく訳せる人もいるかもしれませんが、手順を追ってしっかり読み解いていきましょう。

2.極意その1 動詞をとらえよう

ise-1-eibunkaishaku-2

英文には主語(S)と動詞(V)が存在します。

中でも重要なのは V(動詞)です。

英文には必ずVが存在し、原則としてひとつの英文につきVは一つと決まっています

一つの文の中に動詞が複数存在するときがありますが、その時は必ず動詞の数から1引いた数の接続詞、または関係詞が存在します

接続詞や関係詞の話はまた詳しくお話します。

では早速一文ずつ見ていきましょう。

Throughout the world, people enjoy telling each other stories about imaginary monsters.

この中でVになりえるのはenjoy、もしくはtellingとなりますが、tellingは動名詞として機能しており、enjoyを辞書で調べると動名詞をとる動詞であることが分かるためこの文章ではenjoyがVであることが分かります。

3.極意その2 動詞を中心に和訳の枠を設定していこう

-3ise-1-eibunkaishaku

英文内の動詞が決まったら次は約の大枠を設定していきます。

英語の文章はSとVの枠の中(主節)にほかの単語や文法が入り込む状態なのでまずは英文としての大枠を設定してあげることが重要です。

今回の場合、Sがpeople、Vがenjoy telling(今回はtellingもついてくる)であることが分かるので大枠としては

「人々は話すことを楽しむ」

というのが大枠になります。

ここから「何を楽しむのか?」みたいな内容が入り込んでくるわけです。

4.極意その3 英文は文頭から順番に訳していく

-3-3ise-1-eibunkaishaku

「英語は後ろから訳せ」なんてよく言われたりもしますが、英語ははやはり前から訳していくのが基本です。

特に英語は文全体を把握した上で各単語の役割決定しないといけないので、読みながら訳すなんていう神業はありえないのです。

今回文頭は

 Throughout the world,~

カンマ(,)は日本語と一緒の文を区切る役割があるのでこの場合はThroughout(ぶち抜くイメージの副詞)が the world(名詞)とセットになっているので「世界をぶち抜いて」→「世界を通して」→「全世界で、世界中で」のような解釈になります。

ここまで整理すると

「世界中で、人々は~を話すことを楽しむ。」

という解釈になります。

ここからは~の部分を解釈するだけで訳は完成しそうですね。

each otherは「お互いに」となるので

「世界中で、人々はお互いに~を話すことを楽しむ。」

となります。

ここまでくると「結局何を楽しむんだ?」ていう疑問が浮かぶと思います。

その疑問への回答がstories about imaginary monsters.になるわけです。

ここでの大枠はstories(物語)です。aboutは名詞を限定する前置詞なので「~についての物語」となります。

そうすると最後はabout以下を訳していけばよいわけで、imaginary monstersになるわけで形容詞として機能しているimaginaryをmonstersにかけて(形容詞は直後の名詞にかかります)、

「想像上の化け物」

という名詞(句)として訳せます。

最終的にはこの一文は、

世界中で、人々はお互いに想像上の化け物についての物語を話すことを楽しむ。

という訳になって和訳は完成します。

これらの極意を踏まえながら続きの文を訳していきましょう。

5.極意その4 be動詞はSとCを=にする

-5ise-1-eibunkaishaku

次の文の

Often these are creatures with strange and horrible bodies.

です。

ここで注目してほしいのは主節のV(are)です。

be動詞はC(補語)を引き込む動詞です。

例えば

I am a student.(私は学生です。)

この文章で私(I)=学生(a student)となり、be動詞を介することで「SはCである」という大枠が決まるのです。

したがって今回の場合主節はthese are creaturesとなり大枠は、

「これらは生き物である」

という訳になります。

6.極意その5 接続詞は同じ形を繋ぐ

ise-1-eibunkaishaku-6

主節が決まれば、あとは文頭から解釈していきます。

Oftenは頻度を表す副詞なので「よく、しばしば~だ」と訳します。

「これらはよく~の生き物だ」

という解釈となり、あとは「どんな生き物なんだ?」という疑問に答えていくだけです。

最後に残ったwith strange and horrible bodiesですが、ここで大事なのは

「and」が何と何を繋いでいるか」

です。

andに始まる接続詞は原則として同じ形(文系や系統)を繋ぎます

したがってandが繋いでいる単語を見分けるためにandの後ろの単語に注目します

今回はandの後ろにhorrible(恐ろしい)があるので今回のandはstrangeとhorribleを繋いでいることが分かります。

つまり、この文章に関する枠としては、

「with (strange and horrible)bodies.(奇妙で恐ろしい体の~)」

という解釈になります。

あとは解釈の枠をつなげてやれば、

「これらはよく奇妙で恐ろしい姿をした生き物であるとされる。」

という訳になります。

ひとつひとつ丁寧に枠をつけてやると一文が長くても案外小さな単位で区切れるものです。

7.まとめ

以上のことから、以下のように訳すことができます。

Throughout the world, people enjoy telling each other stories about imaginary monsters. Often these are creatures strange and horrible bodies.

「世界中で、人々はお互いに想像上の化け物の話をすることを楽しんでいる。これらはよく奇妙で恐ろしい姿をした生き物であるとされる。」

ここで今回の極意のまとめです。

極意1 動詞をとらえよう

極意2 動詞を中心に和訳の枠を設定していこう

極意3 英文は文頭から順番に訳していく

極意4 be動詞はSとCを=にする

極意5 接続詞は同じ形を繋ぐ

以上です。今回は大枠のとらえ方を中心にやりました。

次回以降もより良い英文和訳のための極意を伝授していきます。

お楽しみに~。

英文解釈の極意で高得点を狙おう!
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました!英語は難しいという先入観があると思いますが、コツさえつかめばどんな英文でもスラスラ訳すことができるようになりますよ!他にも疑問点があればいつでも質問でしてください!原則24時間以内には返信します!勉強以外の悩みでも、何でもご相談ください!
  

同カテゴリの記事