• 2016/06/18 お知らせ

    『色』の持つ不思議な力と勉強への活用方法

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こんにちは。櫻學舎の早坂です。

突然ですが、皆さんの好きな色はなんですか?

黄色オレンジピンク、白、黒…

私達の周りには数え切れない程たくさんの『色』があふれています。今目の前にある画面、勉強に使うノートや教科書やペン、毎日着る服や暮らしている家の屋根、壁紙、街中で目にする広告、雑貨、そして自身のからだなど…

私達の生活には『色』が欠かせません!

そして、それぞれの色には様々な意味であったり、私達の無意識の中に働きかける不思議な力があります。

活用方法を知れば、意図的に
勉強への集中力も高めることができるようになります。

今日はそんな私達が何気なく目にしている『色』の力や、それぞれの色が私達に与える効果について説明したいと思います(^^)

そもそも色ってなんだろう?

そもそも、私達が当たり前に目にしている『色』とはどういったものなのでしょう?

色は、実は電磁波の一種なのです。次の図をご覧ください。

Color

何やらたくさん書いてありますね。

【↓ここから少し難しいお話↓】

先程も描きましたが、色とは電磁波の一種であり、目の中で色の感覚を引き起こす光です。

皆さんもお分かりの通り光は透明の白色光ですが、それをプリズムというもので分解すると、上の図のように虹色の光の帯となって現れます。これは、太陽光に含まれる可視光線とよばれる波長がプリズムで屈折し、さまざまな色の光に分かれるからです。それぞれの波長の長さが違うために、それぞれの波長に反応する色が見えるというわけです。

例えば、今目の前に赤い箱があったとします。しかしこれは科学的には箱が赤いのではなく、その箱が赤い波長のみを反射させる性質を持っていて、反射した光の刺激を私達は目で受け取り、脳が色を判断している、ということになります。

上の図のように、紫外線と赤外線の間の非常に狭い範囲の電磁波が、目に色の刺激を与える=私達が見る事のできる可視光線なのです。

【↑少し難しいお話はここまで↑】

…難しくなってしまったので簡単に表すと、

目に見えている光(=色)は数多くある波長の中でごくわずか!

といった感じです!

普段何気なく目にしている『色』ってこんな仕組みだったんですね。

それでは色がどんなものか分かったところで、色の持つ不思議な力について解説していこうと思います(^^)

 

赤い部屋・青い部屋の実験

赤・青%u3000比較

(画像:建築回収解決.COMより)

こんな有名な実験があります。

机や椅子はもちろん壁や床、カーテンまで赤一色の部屋と、同じく青一色の部屋を用意し、被験者にそれぞれの部屋に入ってもらいます。

するとその結果、赤い部屋に入ると心拍数、呼吸数、血圧、体温が上がって暑く感じ、青の部屋に入ると心拍数、呼吸数、血圧、体温が下がって涼しく感じた、という結果になりました。

は先程の図の通り赤外線の隣に位置する色であり、波長が大きいため筋肉の興奮効果があり、部屋が暑く感じます。

反対には紫外線寄りに位置する色であり、小さく優しい波長であるため筋肉の弛緩(ゆるめる)効果があり、部屋が涼しく感じるのです。

なんとこの体感温度の差は実に±3度!!

また、この実験は被験者が目隠しをした状態でも行われ、同様の結果が得られていることから、私達は皮膚からも色の情報を取り入れているということがわかります。

人間の体、そして色の持つ力って不思議ですね!

これからの蒸し暑くなる季節、皆さんも爽やかな青をお部屋に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

色と食欲のお話

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色には食欲に関するこんなお話もあります。

2012年にアメリカのコーネル大学の研究者達によって発表された研究によると、食べ物を乗せる食器の色によって、その食べ物を食べる量が変化するということが判明しました。

食器の色とその食器に乗せる食べ物の色を同系色にすると、目にした人の食欲が増し、なんと約22%も食べる量が多くなるのだそうです!

反対に食べ物と真逆の色の食器を選んで食べ物を乗せると食欲が抑えられるため、ダイエットをしている人は参考にしてみるのもいいかもしれませんね。

さらに食欲に関するお話はこれだけではありません。

ある特定の色が食欲を増進させることが知られています。

そのある特定の色とは、ズバリオレンジなどの暖色です。

さきほどの赤い部屋と青い部屋の実験でもあったように、暖色系の色は自律神経を刺激し、消化作用を助けるため、食欲がすすむと言われています。

ここで、普段よく行く飲食店などを思い浮かべてみてください。

ロゴマークやお店の中などに暖色系の色が多く使われていませんか?

また、特には素多く早い行動や決断を促す色でもあるため、ファストフード店においてはお店の回転率を上げるといった意味でも多く使われているようです。

反対になどの寒色系の色や灰色などの色は、食欲を減退させる効果があるとされています。

お皿だけでなく、例えばSNSに食べ物の写真を投稿する際などに、青みがかった加工をしたものより赤みや黄色みを帯びた加工をした写真の方がより美味しそうに見える、といったこともあります!興味のある方は是非一度試してみてください(^^)

 

お待たせしました!それぞれの色の持つ効果

ここまで『色』が私達に与える効果についてのお話をしてきました。

基本的になどのお話がほとんどでしたが、「じゃあ他の色にはどんな効果があるの?」「赤や青にも他に効果は無いの?」と疑問に思った人もいるかと思います。

ここからは、私達の身の周りに数え切れない程存在する『色』のほんの一部ですが、その効果やどんなときに取り入れたらよいのかを紹介します♪

 

     

  • やる気、元気が出る
  • 自身が持てる
  • 警戒心、注意力を喚起する
  • 愛情表現をしたいときに
  • 勝負事のときに
  • 徹夜で頑張りたいときに

赤を勉強で活用する場合は、やる気を出したい時。メラメラって感じを出したい時ですね(笑)。使用例は、例えば勉強を始めるときや定期テスト・入試などの前日や当日に赤い服を来てやる気を出すという方法などがあります。勝負服です(笑)!また、徹夜で眠気を覚ましたい時に赤い色のものを見ると目をさますことができるという効果も期待できるので、徹夜するときは身の周りに赤いものを準備しておくといいですね!

橙(オレンジ)

     

  • 社交的になれる
  • 陽気な気持ちになれる
  • 不安を取り除く
  • 自己主張したいときに
  • 自立したいときに

オレンジは喜びや幸福感を感じさせる色です。ポジティブなイメージが強いため、暗い気分を払拭したい時に利用するといいでしょう。受験勉強で不安になったときは、例えばトイレのスリッパや便座シートをオレンジのものにすると不安を取り除く効果が期待できます。

     

  • ポジティブになれる
  • 運動神経を活性化させる
  • 頭の回転が速くなる
  • かまってほしいときに
  • 胃腸の調子が悪いときに

★古代から行われる「色彩療法」などにおいて、黄色はお腹に関わる色とされているそうです!

黄色は知性を刺激し、記憶と理解力を高めてくれる効果があります。黄色の効果を得たいときは、まとめノートを作成するときなどの、考えを統計立ててまとめたい時に利用すると意図的に理解力が高めてまとめにとりかかれます。また、教科書やノートにマーカーを引くときに黄色のペンを使用すると記憶の定着などの効果も期待できます。

     

  • 心や身体の疲れを癒す
  • 緊張をほぐす
  • 疲れた目を休ませる
  • 進む道に迷っているとき
  • 苦手な人とあうとき
  • 協調性を高めたいとき

緑色は「癒やし」や「安らぎなど」、心を落ち着かせてくれる作用があります。勉強に疲れて休憩を取るときに、講演を散歩して木の葉などを見るだけでも効果は期待できます。活性化された脳がリフレッシュされ、新たな気持で勉強にとりくむことができるようになります。

     

  • 冷静に物事を判断できるようになる
  • 集中力が上がる
  • 痛みを緩和する
  • 平和な気持ちでいたいとき
  • 信頼を得たいとき

空や海の色でもある青色は副交感神経を刺激し、物事を冷静に判断できるという作用があります。副交感神経は緊張を和らげるときに働くところですね。副交感神経が刺激されるので、緑のようなリラックス効果も期待できます。青色は冷静さを維持し、長時間集中力を持続させる効果が期待できるため、例えば暗記などの単調作業の時に青色のノートやペンなどを利用するといいですね。

     

  • 心のバランスを整える
  • 潜在能力を引き出す
  • 勘を鋭くする
  • 芸術的感性を高めたいとき
  • 深く傷ついたり悲しみを感じるとき
  • 眠れないとき

赤と青の間の色である紫は、両方の色の力を持っています。青の冷静さを保ち集中力を高めてくれる効果、赤のやる気を引き出しモチベーションを高めてくれる効果、そのどちらの性質を持ち合わせているので自分自信の感性を高めてくれます。また、紫は回復機能を高める効果があるため、例えば紫色のシーツを敷くと勉強時の疲労感の回復を図ることができます。

ピンク

     

  • 優しい気持ちになる
  • 愛らしく見える
  • 心や身体を若返らせる
  • 女性らしく振舞いたいとき
  • 甘えたいとき

ピンクは女性ホルモンの分泌を促す色とされています。交感神経を刺激して脳を活性化し、血行を良くしたりする効果があります。ピンクは女性の好きな色と認識されがちですが、男性にも効果があります。例えばイライラしている時などはピンク色のものを見ることで鎮静作用を得ることができます。

     

  • 堅実さや信頼感を与える
  • 緊張を緩和する
  • コツコツと物事を継続させる
  • 自然体でいたいとき
  • 挫折を感じたとき
  • 人生を振り返りたいとき

茶色は緊張を緩和させ、自然体でいることができる作用があります。例えばカーテン等を茶色のものにしておけば、自然と力まずに勉強に取り組むことができます。受験時にも、緊張しているなと感じたときはやる気を出す赤ではなく茶色の服を来て試験にのぞむといつもの自分でいられるという効果が期待できますね。

     

  • 気分を一新する
  • 清潔感を感じさせる
  • 正直になれる
  • 風邪を引いたときに
  • 身を清めたいときに

白は他の色のように主張がなく、ピュアなイメージがあるため気分を一新させたい時にり利用すると効果が期待できます。新しいものへのチャレンジのイメージもあるため、例えば国語の勉強に飽きてきた時に頭を切り替えるために真っ白なノートを用意して数学の問題を解いてみたり、気分を変えたい時に白シャツを着るというのもいいですね。

     

  • 力強さを感じさせる
  • 自信が持てる
  • 感情をコントロールできる
  • 強い意志を貫きたいとき
  • 弱い心を隠したいとき

黒色は自分に対する自信や、意志を強く持ちたい時に効果を発揮します。受験勉強は長い道のりです。その途中で小テストや定期考査など、不安になる場面も多く出てきますが、そんなときは習字用の太い筆で「東北大学絶対合格!」と力強く書くと不安を払拭する効果が期待できます。これも立派な色の力です!

おわりに

いかがだったでしょうか?

ここにで紹介した色の力や効果はまだまだほんの一部です。

人間が情報を読み取る際に色は非常に大きな影響を与えます。

その色が持つ力について興味を持ち、意識することで、たとえば服装などに自分の隠れた心の中が現れていることが分かったり、人に何かを伝える際に効果的なはたらきを得ることができます。

前半でに書いた体感温度や食欲のお話も同様です。

皆さんも、私達の身の周りにあふれている素敵な『色』とのつきあい方を考えてみてはいかがでしょうか?(^^)★

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