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【ニュース】大船渡東高校で「ICTキャリア教育」なる授業が始動 | 定額個別の櫻学舎

こんにちは、櫻學舎の高橋です。

先日「大船渡東高校で「ICTキャリア教育」授業 「身近なものを良くする」テーマに /岩手」という記事がヤフーニュースに掲載されていましたので、ご紹介します。

大船渡東高校で「ICTキャリア教育」実施

大船渡東高校で「ICTキャリア教育」授業 「身近なものを良くする」テーマに /岩手

県立大船渡東高校で7月4日、「高校生ICTキャリア教育」が行われた。(三陸経済新聞)情報処理課の授業として行われたもので、講師を担当したのは陸前高田市でICT人材育成などを手掛ける「SAVE TAKATA」(陸前高田市高田町)の職員2人。授業では「身近なものを良くしていこう」をテーマに、生徒らが「ショッピングセンター」「公共交通機関」「高校」「自宅」の4つのグループに分かれてICTを活用したアイデアを出し合った。

ヤフーニュースより

ここ数年のIT産業の急激な進化により、行政でもICTを社会課題の解決に使おうと言う動きが見られます。

その中でも最近は学校教育でのICT教育の事例がニュースでも取り上げられるようになってきました。

私が小中高生のときは情報の授業でパソコン操作は少し学びましたが、昨今のICT教育は大人顔負けの授業になってきています。

それについては前の記事で少しお話しましたね。

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このように、ICT、もといIT産業の急激な進化により、教育サイドも無視できない状況になってきています。

少し前だとスマホは教育には害だという意見もありましたが、こういった取り組みはとても良いことだと個人的には思います。

では、昨今はICTとよく言われるようになりましたが、ICTとはなんなんでしょう?

ICTってなに?

ICTってよく聞きますけど、ここでICTって何か、調べてみました。

ICTとは

ICTとは情報・通信に関する技術の総称。従来から使われている「IT(Information Technology)」に代わる言葉として使われている。海外では、ITよりICTのほうが一般的である。

コトバンクより

要するに日本でITと呼ばれているものは海外ではICTと呼ばれているというだけですね。

ここでITとは以下のことを指すようです。

最近はゲームなんかもWi-Fi通信での対戦、新情報の更新なんかも当たり前になってきていますね。

こうゆうのもICTの進化によるものですね。

私が子供の頃流行っていたゲームボーイでは、有線の通信ケーブルで友人とデータ通信ができる、当時はポケモンの交換が出来るだけですごく驚いたものですが。。。

総務省の情報通信(ICT)政策

 我が国が抱える様々な課題(少子高齢化、医師不足、協働教育の実現、地域経済の活性化等)に対応するために、ICT(情報通信技術)の利活用は必要不可欠なものとなっています。我が国は、世界最先端のICT基盤を備えており、この基盤を有効に利活用する必要があります。現在、多様な分野におけるICTの効果的な利活用の促進に取り組んでいます。

総務省の方でも社会的課題を解決するためにICTの活用は不可欠になってきているといいます。

事実、医療分野では地域医療連携と言ってICTの通信網で患者の緊急搬送時や自宅で急に倒れた場合などに即時性を持って対応できるようにICTの活用を推進しています。

しかし、このICTを活用できる人材が少ないというのが1つの課題になっています。

そこでICTを活用できる人材を育成しようとしているのが今回のようなニュースです。

佐賀県のICT活用事例

最先端?佐賀県「ITで教育改革」のなぜ

IT教育を行政全体で推進し、多くの自治体が視察に訪れる県がある。東京や大阪といった大都市ではない。九州北部に位置する佐賀県だ。すべての県立高校の生徒にタブレット端末を購入させるなど、大胆にIT教育を進める背景には何があるのか。(中略)。教育の情報化については、国から明確な推進の方針が示されており、佐賀県が全国に先駆けて取り組んでいるとは思っていません。しかし、その進め方については、いくつか先進的な取り組みがあったと自負しています。たとえば、高校でBYOD(Bring Your Own Device、私物デバイスの業務活用)方式を導入しました。また、教育情報システムについては、校務と学習、教材の管理機能を総合的に処理できる日本初のシステムを構築しています。指導にあたる教職員に対し、独自の研修体系を構築したことも特徴的だと思います。

東洋経済より

佐賀県は学校教育においてBYOD(Bring Your Own Device、私物デバイスの業務活用)方式を採用しました。

これは、生徒自身にタブレット端末を購入させ、それを学校の備品という形ではなく私物として学校に持ってこさせるようというものです。

このBYOD方式は、学校の備品だと生徒が家に持ち帰って学習できないという理由から、各家庭で学校で用意したタブレット端末を購入するように促したとのことです。

この端末の価格は5万円ほどですが、学習に必要な教材が既に入った上での価格であり、またこの端末を使用することで今までにはない授業が可能になっているそうです。

例えば英語の授業では、ALTの先生にタブレットのカラオケ機能を使ってネイティブの発音を歌で聴かせたり、数学でもイメージしづらい図形の話でもタブレットでその図形を表示できるので、生徒の理解度も高まるとのことです。

今で言うガラケーが普及しだした頃は学校に携帯を持ち込むのはNGな所が多かったですが、あえてITを活用しようとしいる学校がここ最近増えだしてきているので、この流れがいい方向に向かえばと思っています。

近畿大学附属高等学校の事例

ICT教育の現場から/生iPadでは意味がない~近大附属高校にみるICT導入成功の秘訣~

2013年春。全校生徒3000名を超えるマンモス校でありながら、新入生と教職員全員にiPadを配布、教員の学校業務や授業・行事などのオペレートの多くをICT化させることに成功した近畿大学附属高等学校(大阪府)。同じく翌2014年度の新入生にも全員にiPadを配布、さらに2015年度新入生への配布を以っていよいよ3年がかりの全生徒iPad所有体制が完成。より一層の発展的応用に期待が集まります。

ICT教育ニュースより

近大附属高校は、生徒数3000名を越す大規模校です。

テスト、教科書、副教材、あるいはお知らせ類、データや管理資料、そしてその配布や回収、管理・保管……これらをすべて紙媒体とアナログな手段で行ってきた労力は想像を絶します。

その労力を一挙に解消したのが「iPad」です。

しかも「『生(なま)iPad』では意味が無い」と、同校の教育ICT推進室長・乾武司教諭はいいます。

その真相は、クラウドの活用にあります。

同校はiPad+クラウドを活用することで、今まで紙媒体で行ってきた資料作成の手間を解消することができ、その空いた時間を生徒のきめ細やかな対応にかけることができるようになりました。

もちろん保管だけではなく、iPad上でお知らせやスケジュール変更の配信なども可能になりました。

また、同校が独自で行っている「文集プロジェクト」では、まず生徒に今の正直な心境を綴らせ、文集として編集・配信。

その正直な気持ちを読んだ周りの生徒が「このことで悩んでいるのは自分だけではないんだ」という感想を集め、再度編集・配信していくというものです。

つまり、「文集を読んでの文集」

この試みはモンスター校と言われる同校にて、あまり関わることがない人でも共通の悩みを発見し、一体感を持たせるために有効になっているとのことです。

この他にも、お弁当を自作する「Selfmade Luncheon Week Project」もユニークです。

日頃お弁当を作ってくれる親への感謝の気持ちとして日々のお弁当を写真でクラウド上に保管し、感謝の言葉、お弁当の工夫点などをまとめたプレゼン資料を作成してコンテスト形式で生徒たち自身が相互評価するというもの。

もちろん、プレゼン資料のクラウド上へのアップ、閲覧、評価等もすべてiPad上で行っています。

さらにこのプロジェクトにとどまらず、生徒たち自身でSNSを使っての勉強の教え合い、授業動画の保管、共通の趣味を持つもの同士でサークル結成のきっかけにもなり、大規模校ならではの接点を持つ機会がない者同士が出会う機会を作る突破口になったとのことです

このことから見ても、ICTは使い方を間違えなければ人間関係さえも改善してくれるツールにもなります。

宮城県のICT教育の事例

ここまで佐賀県、近大附属の事例をご紹介しましたが、では宮城県でのICT教育の現状はどうなのでしょう。

IBM

<石巻市でROBOLABプログラミング教室を開催>

2013年8月4日、「ROBOLAB(ロボラボ)プログラミング教室 ~ゴールを目指せ!車型ロボットを動かそう~」が、石巻ICT戦略会議と石巻産業創造株式会社(以下、ISS)の主催により開催されました。当日、開始時間の直前に震度5の地震があったにもかかわらず、石巻地域の小学生11名が参加。IBMは社員7名がボランティアで参加し、講師やサポーターを務めました。

IBMホームページより

IBMのこの活動は「Eweek」といい、もともと20年前にアメリカで始まったキャンペーンで、日本では2006年から社会貢献活動の1つとして取り組みを開始しています。

2012年末までに380回のイベントを実施し、延べ21,690名の生徒が参加している大規模なイベントです。

このイベントでは、IBMのエンジニアが子どもたちに実際にプログラミングを教えたりロボットを動かしたりして技術や数学の楽しさを伝えようというものです。

以下、子どもたちの感想です。

・コンピューターのプログラムは1ステップ、1ステップ作っていることがわかった。こんなにいろいろな動きを作ってひととおりの動きが作れることがわかった。

・ロボットをつくったり、コースを走らせたりするのが楽しかったので、また来たいです。

・コースに合わせてプログラムをつくって、失敗したり成功したりした。成功するためにプログラムをがんばったのが楽しかった。

ICT支援NPOネットワーク

<石巻ではじめてのプログラミング教室を開催します!>

〜ねんどで遊ぶようにコンピュータで楽しもう!〜 

今、児童向けの「プログラミング」がちょっとしたブームです。本屋さんに行くと最近、児童向けプログラミングの本が何冊も置かれていることに気が付きます。インターネット上では、いくつもの児童向けプログラミング言語や関連ツールを見つけることができます。今回はその中でも、子どもでもマウス操作でプログラミングができるビジュアルプログラミング言語「ビスケット(Viscuit)」を実際に体験できるイベント(教室)を宮城県石巻市で開催します。

ICT支援NPOネットワークのブログより

こちらはICT支援NPOネットワークが石巻で主催した、子ども向けのプログラミング教室です。

最近では子供向けのプログラミングの教科書やウェブサービスも増えていますね。

そのなかでもこちらの団体ではビジュアルプログラミング言語「ビスケット(Viscuit)」を利用して子どもにプログラミングを学んでもらおうというイベントです。

以下が「ビスケット(Viscuit)」のHPです。

http://www.viscuit.com/

Life is Tech!

Life is Tech ! (ライフイズテック)は、中学生、高校生のためのプログラミング・ITキャンプ/スクールです。iPhone・Androidアプリ・ゲーム開発、プログラミング、デザインなどの最新IT技術を学ぶことによって、中学生・高校生の「創造する力」と「つくる技術」の習得を目指すプログラムです。2011年にスタートし、2016年現在、延べ15,000人以上の中学生、高校生が参加し、国内最大級のプログラムとなっています。また、2014年には、Googleによる世界のICT教育組織に与えられる名誉ある賞を「東アジア地域」初受賞しました。

Life is Tech!より

こちらは、宮城県では東北大学が主催している小中高生のためのIT教育イベントです。

「3日間あれば人生は変わる」というキャッチフレーズで子どもたちのプログラミングをはじめとするIT関連の技術習得を目指しています。

このイベントに参加する子どもたちは全員プログラマーになってほしいという、熱い想いで主催者は運営しいるようです。

私ももし小中高生の立場だったらこのイベントには絶対に参加したかったですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

佐賀県や大阪ではICT教育は積極的に行われているようですが、宮城県に関しては学校や県で推進しているプロジェクトは見つかりませんでした。

その代わりNPOなどの各団体が独自で実施しているものが多くありましたが、ICT教育については今後の教育業界の柱になっていくものだと思うので、宮城県にも本腰を入れてICT教育に力を注いで欲しいですね。

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