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小説を読むための3つのポイント(基本編) | 定額個別の櫻学舎

みなさんこんにちは!講師の大沼です。

最近は天気が忙しいですね~。

雨が降ると身構えて降らなかったり、思わぬところで雨にあたったり…

夏から秋への季節の変わり目でもあるのでお身体にはお気を付けください。

さて、今回は現代文についての記事です。

特に今回は今まであまり触れてこなかった「小説」のことについてまとめてみたいともいます!

小説というと評論文よりも論理的でなくて安定して点を取るのが難しいと考える人も多いかもしれません。

確かに小説を読んでの感想は十人十色ですが、試験に出る問題は「感想」についてではありません!

必ず答えとなる根拠が文章の中にあります!

それを見つけるためにどういうところに注目したほうが良いのかについて書きたいと思います。

今回と次回は次の3つのポイントを「基本編」と「応用編」に分けて書きたいと思います。

基本編では、小説を読むときに最低限押さえてほしいこと、応用編では点数を伸ばすためにもう一度しっかり意識してほしいことについて書きました。

1. 心情表現を押さえよう

小説の問題で一番よく出るのが、「心情」の読み取りです。

でも、「うれしかった」「くやしかった」みたいに心情が直接表現されることはあんまりないです。

そこで、シンプルに「プラスかマイナスか」と考えてみましょう!

例えば

A: 僕はあの事件の後から、世界にたった一人で生きている気持ちになった。

B: 心に花が咲くような気分になったのは先生の言葉を聞いたからだった。

難しいことを考えずに、プラスっぽいかマイナスっぽいかで考えると、

Aは「世界でたった一人」という表現からマイナス、Bは「心に花が咲く」という表現からプラスの表現だとわかりますよね。

こんな感じで、熟語や比喩い着目してプラスかマイナスかを考えると、間違った選択肢を消すこともできますし、話の流れを間違うことなく読み進めることができます!

 

※注意※
プラスにもマイナスにも取れる表現があります。例えば「泣く」という表現でも、

①彼が泣き出したのは親とはぐれたからだ

②失敗をなぐさめてくれた彼の言葉に僕は思わず泣き出してしまった。

①は悲しい涙ですが、②は違いますよね。こういうときは、登場人物の発言や行動、情景に気を付けて読んでみてください。

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2. 人物描写を押さえよう

登場人物に関する描写を読み取る一番最初のステップは、「発言」「行動」です。

特にこのような点に注意してみてください!

【発言】

語尾→「~してしまった」「~だったのに」など
口調/声色→「はずんだ声で」「反抗的に」「つぶやくように」など

【行動】

しぐさ→「とぼとぼ歩いた」「胸を張っていた」「足元がおぼつかない」など
表情→「ニッコリ笑った」「怪訝な顔をしていた」「眉間にしわを寄せて」など

まずはこうした基本的な情報を読み取ることに気を付けてみましょう!

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※注意※
人物描写には「何も言わない」「何もできなかった」のように、やらないことというのも含まれるので注意!

 

2. 情景描写を押さえよう

あまり聞きなれない“情景”という言葉。その意味は何なのでしょうか?

情景とは「心や感情というフィルターを通して見えた景色」のことです!

逆にいうと、情景を押さえることで登場人物がどのようなことを考えているのかわかり、問題もスイスイ解けるようになります!

ではただの風景と何が違うのでしょうか?下の3つのパターンのどれかが当てはまれば、情景描写があると考えてOKです。

①比喩表現や思わせぶりな表現がある

②感情に関する表現が近くにある

③登場人物の描写が近くにある

 

①比喩表現や思わせぶりな表現がある

例えば「青い空」という表現ではなく「澄み切った青い空」とか「すがすがしいほどの青い空」のように、大げさだったりやけに思わせぶりな表現があるとそれは情景の可能性が高いです。

今回であれば登場人物の晴れやかな感情ややりきった達成感などがあらわされている可能性があります。

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②感情に関する表現が近くにある

例えば次の文章を読んでみましょう。

別れ際に言った言葉に私は驚いた。その時、まだ冷たい雨は降り続いていた。

ここで驚いたのは嬉しくて驚いたのでしょうか?

冷たい雨という状況からおそらく“私”は悲しい事実を知ったのではと推測できます。

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このように「驚いた」「笑った」といった表現の後に状況を表す表現が来れば、それも何かしらの感情や気持ちを表している可能性が高いです。

登場人物の描写が近くにある

例えばこのような文章があったとします。

そのとき私の周りが急に静かになったように感じた。

この表現から、「何かが起こる雰囲気」や「空虚感」のようなものが感じられませんか?

そこまではいかなくとも、ただの風景描写ではないことは分かるかなと思います。

このように直接気持ちがあらわされていなくても、ある風景や状況を登場人物が感じたりした時も、情景である可能性が高いです。

 

さて、今回はここまでにしたいと思います!今回は基本編ということでしたがどうでしょうか?

中には「そんなの当たり前だよ」と思った人もいるかもしれません。

ですがこうした当たり前の表現を丁寧に積み上げることで『読みミス』がなくなるんです!

みなさんも気を付けてみてくださいね!

今日も記事を読んでくださりありがとうございました!

(参考:中西実 著『現代文の解法』Z会)

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