【徹底解説】模試・定期テスト後の自己採点方法と得点アップのコツ


模試や定期テストの後、「自己採点をしよう!」と言われても、「めんどくさい」「答えを見てもよくわからない」と感じる人も多いかもしれません。
でも、自己採点をしっかり行うことで、点数を伸ばすためのヒントが見えてきます。
この記事では、自己採点のメリット、正しい方法、自己採点を活かすコツについて詳しく解説します。
自己採点を習慣化することで、次のテストで確実に得点アップを目指しましょう!
1. 自己採点をするメリット
① どこで間違えたのかを把握できる
自己採点をすると、自分がどこを間違えたのかが明確になります。
「どこが間違えたかわからないまま」では、次回のテストでも同じミスを繰り返してしまいます。
間違いの原因を見つけることが、成績アップの第一歩です。
② 自分の弱点がわかる
「漢字はできるけど、文法の並び替え問題が苦手…」「計算問題はできるけど、文章題が苦手…」など、自分の得意・苦手を分析できます。
特に模試では「どの単元で失点したか」を知ることが、次の勉強計画を立てるのに役立ちます。
③ 本番の点数を予測できる
模試やテストの自己採点をすることで、「本番では何点くらい取れるのか?」を事前に知ることができます。
志望校の合格ラインに対してどのくらい足りないのか、どの教科を重点的に対策すればいいのかが明確になります。
④ 記述問題の採点基準を理解できる
自己採点をしていると、「部分点がもらえるのか?」「どこまで書けば満点なのか?」という感覚がつかめるようになります。
これにより、次のテストで点数を取りやすくなります。
⑤ ケアレスミスを防ぐ力がつく
自己採点をすると、「問題をよく読めば解けたのに…」「計算ミスさえなければ正解だった…」と気づくことがあります。
こうしたミスを意識することで、次のテストで同じ失敗を減らすことができます。
2. 自己採点の方法
① 解答を見ながら採点する
まずは、模試やテストの解答と自分の解答を見比べながら採点しましょう。
このとき、「正解」「間違い」だけでなく、「どこが違ったのか」をチェックすることが大切です。
② 記述問題はできるだけ厳しめに採点
記述問題は自己採点が難しいですが、「この回答で部分点がもらえそうか?」を考えながら採点します。
ただし、甘く採点しすぎると実際のテストとの差が出てしまうので、少し厳しめに採点するのがポイントです。
③ 「なぜ間違えたのか?」を分析する
間違えた問題に対して、「なぜ間違えたのか?」を考えましょう。
✔ 知識不足? → 教科書や参考書で復習
✔ ケアレスミス? → 問題文を丁寧に読む習慣をつける
✔ 計算ミス? → 途中式を書いて再計算する
✔ 問題の読み間違い? → キーワードにマーカーを引くクセをつける
このように間違いの原因をしっかり分析することで、次回のテストでの失点を防ぐことができます。
④ 「あと何点取れたか?」を計算する
もしケアレスミスがなかったら何点だったのか?
部分点を確実に取れていたら何点だったのか?
こうしたことを計算することで、実際に狙える点数の目標が立てやすくなります。
⑤ 間違えた問題を復習する
自己採点をした後、そのままにせず、間違えた問題を必ず解き直すことが重要です。
特に模試の場合、次の模試や本番の入試で類似問題が出る可能性が高いので、しっかりと復習しておきましょう。
3. 自己採点を活かすコツ
① 自己採点ノートを作る
間違えた問題やケアレスミスを記録する「自己採点ノート」を作ると、次のテストで同じミスを防ぐことができます。
特に模試の復習には効果的です。
✅ 記録する内容の例
- 間違えた問題
- 間違えた理由(知識不足・計算ミス・問題文の読み間違いなど)
- 解き直した結果
- 次に向けた対策
② テスト直後に自己採点をする
テストが終わった直後は、どこで悩んだのか、どんな考え方をしたのかを覚えています。
できるだけ早く自己採点をして、間違えた原因を整理しましょう。
時間が経つと、間違えた理由を忘れてしまいがちです。
③ 自己採点を受験の戦略に活かす
模試の自己採点は、志望校の合格ラインと比較するために重要です。
例えば、「この教科の点数を5点上げるために何をすべきか?」と具体的に考えることが、効果的な受験対策につながります。
4. 5教科別自己採点の方法
□英語
・自己採点のポイント
- リスニングはスクリプトを確認
- 「音は聞き取れたけど意味がわからなかった」→ 語彙不足
- 「そもそも音を聞き取れなかった」→ 発音やリスニング練習不足
- 文法問題はルールを確認
- 「なんとなく選んだら間違えた」→ 文法ルールを復習
- 「迷ったけど正解した」→ 理由を説明できるか確認
- 長文読解は根拠をチェック
- 「選択肢のどれも当てはまる気がした」→ 文章中のどの部分が根拠か確認
- 英作文は減点されるポイントを意識
- 主語・動詞の一致、単数・複数のミスを確認
- 日本語をそのまま英語に直訳しようとしていないか?
◯具体例
✖ I went to shopping yesterday.
→「go shopping」の表現ミス!正しくは I went shopping yesterday.
自己採点で気づければ、次回のテストではこのミスを防げる。
□数学
◯ 自己採点のポイント
- 計算ミスか、理解不足かを区別
- 「計算ミスだった」→ 再計算して答えが合うか確認
- 「考え方がわからなかった」→ 公式や解法を復習
- 途中式を書いたか確認
- 部分点が取れるかどうかを考える
- 証明問題は論理の流れが正しいか確認
- 図やグラフを正しく書いたかチェック
- 数直線、関数グラフの書き方は正確か?
◯ 具体例
✖ x = -3, 5 と解答したが、正解は x = -3, 4
→ 因数分解のミス!
自己採点時に再計算し、誤りの原因を明確にする。
□ 国語
◯自己採点のポイント
- 記述問題は採点基準を確認
- 要点を押さえているか?
- 必要なキーワードが入っているか?
- 漢字・文法問題は正確に
- 「送り仮名を間違えた」
- 「同音異義語を混同した」
- 読解問題は根拠を意識
- 「なんとなく選んで正解した」→ 文章中の根拠を確認
- 「勘で答えたら間違えた」→ 読解力強化が必要
◯具体例
✖ 「なぜ主人公は悲しんだのか?」 →「悲しい気持ちになったから。」
🙅 NG:気持ちを説明しているだけ
🙆 OK:「親友が引っ越してしまったから。」(理由を明確に)
□ 理科
◯ 自己採点のポイント
- 計算ミスのチェック
- 公式の使い方を誤っていないか?
- 単位のミスがないか?
- 実験・考察問題は理由までしっかり確認
- 結果だけでなく「なぜそうなるのか?」を理解
- 図やグラフを正しく読めているか?
- 「軸のラベルを間違えた」
- 「単位が違った」
◯ 具体例
✖ 水溶液の実験で 「炭酸水素ナトリウムは酸性」 と答えた
→ 実は 弱アルカリ性 なので間違い。
自己採点時に教科書で確認し、次回の試験でミスを防ぐ。
□ 社会
◯ 自己採点のポイント
- 用語は正確に覚えているか?
- 「漢字ミス」
- 「正式名称を略して書いてしまった」
- 時代や国名を間違えていないか?
- 「江戸時代のことを室町時代と勘違い」
- 「世界史の国の位置を間違えた」
- 資料・グラフの読み取りミスはないか?
- 「表の単位を見落とした」
- 「地図の位置を間違えた」
◯ 具体例
✖ 「五箇条の御誓文を出したのは徳川慶喜」
🙅 NG:実際は明治天皇
→ 人物を間違えた原因を確認し、次回のテストに活かす。
まとめ
自己採点は、単に点数を確認するだけでなく、次のテストでより良い結果を出すための重要なステップです。
間違えた部分を振り返り、理解を深めることで、確実に成績を向上させることができます。
特に、間違いの原因をしっかり分析し、同じミスを繰り返さないための対策を立てることが大切です。
テストが終わった直後は疲れてしまうかもしれませんが、未来の自分のために少しの努力を積み重ねてみましょう。
また、テストは結果がすべてではありません。
自己採点を通じて「次はどこを頑張るべきか」を明確にし、前向きな気持ちで次の学習につなげることが大切です。
あなたの努力は必ず結果につながります。
焦らず、自分のペースで学習を続けていきましょう!