世界の母語話者数ランキングと日本語の存在感:消えゆく言語と残すべき文化

みなさん、お久しぶりです(`・ω・´)ゞ
大変遅れてしまいましたが、あけましておめでとうございます!
櫻学舎卒業生の田中です!!
今回は、2022年最初のブログです!!
みなさんは、2022年、どんなスタートを切りましたか??(*’▽’)
私の2022年の始まりは、年明けすぐに正月なまりから一気に現実を観させられるようにして、年始早々、1か月に及ぶ試験期間に突入していました(笑)
なんとか試験との長い戦いを終わらせ、2月からようやく春休みに入ることができました。(;’∀’)
なんとか無事に3年生の春を迎えることができそうで安心です(笑)
世界には何種類の言語があるの?
今回は、世界中の言語の母語話者数についてお話していこうと思います!
きっかけであり、少し余談になってしまうのですが、私は最近、ネットフリックスで海外のドラマや映画をみることにはまっています(`・ω・´)
毎日何かしら見ているくらい生活の一部と化しているくらい、ネットフリックスにのめりこんでしまっているのですが、ふと、この外国人の人たちが話している、英語やフランス語、中国語などの言語は、それぞれどのくらいの人々が母国語として話しているのだろう、と気になったので、今回のテーマにしてみました。
ちなみに、私が最近見た映画の中でお勧め映画は、「ワンダー君は太陽」という映画です。
出店元:ワンダー君は太陽 https://www.fami-geki.com/vod/movie-wonder/
これは、全世界で800万部売り上げたベストセラーである、「ワンダー」を映画化したもので、遺伝子疾患により、生まれながら、容姿が人と違う少年が初めて学校に登校し、身の回りに巻き起こるいじめや困難に対して、自分なりの解決法を見つけていき、人として成長していくお話です。
初めは学校の子たちに軽蔑の目を向けられていましたが、徐々に、周囲の人々が彼のその魅力に気づいていくシーンや、そんな彼を身近で見守る家族のシーンだったり、いじめをリアルに表現しているところがきれいごとで済ませていない感があって私のお気に入りの映画です。
本当に感動的な映画なのでぜひ見てみてください。
だいぶ本筋からずれてしまったのですが、皆さんは、自分が話している日本語は、世界で何番目に話されているか知っていますか??
日本は様々な国で話されている英語と違って、基本的に日本でしか話されないため、日本の人口のみになりそうですが、どうなのか、一緒に見ていきましょう!(`・ω・´)
世界で最も話されている母語ランキング(上位20)
以下が、世界の母語話者ランキング(上位20位)となっています!!!
下記は、文部科学省が提供している世界の母語話者数ランキング(単位:100万人)です。
順位 | 言語名 | 母語話者数(百万人) |
---|---|---|
1 | 中国語 | 885 |
2 | 英語 | 400 |
3 | スペイン語 | 332 |
4 | ヒンディー語 | 236 |
5 | アラビア語 | 200 |
6 | ポルトガル語 | 175 |
7 | ロシア語 | 170 |
8 | ベンガル語 | 168 |
9 | 日本語 | 125 |
10 | ドイツ語 | 100 |
11 | ウー語(呉語) | 91 |
12 | ジャワ語 | 75 |
12 | 韓国語 | 75 |
14 | パンジャブ語 | 73 |
14 | テルグ語 | 73 |
16 | フランス語 | 72 |
17 | マラータ語 | 65 |
17 | タミル語 | 65 |
19 | イタリア語 | 57 |
20 | 広東語 | 55 |
※4:ヒンディー語にウルドゥー語も含む
11:ウー語(呉語)は長江下流地域、浙江省を中心に使用される言語
出典:文部科学省 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1379956.htm
日本語が第9位にランクイン!
第1位の中国語は、やはり世界の人口1位である中国が占めていましたね(^_^)/~
次に、多いのはイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど、多くの国で公用語として使われている英語が2位を占めています( ^ω^ )
さまざまな国で話されている英語は中国の次にランクインすることは予想できそうですが、それ以外の言語はどうでしょう!!
3位のスペイン語はスペイン以外の、アルゼンチンやボリビア、チリやコロンビアなどの南アメリカで話されていることから3位にランクインしたと考えられます。
それ以降の国々も、中国のように、その国の人口が多いからランクインしているわけではなく、英語のように様々な国で話されていることから、話者数の獲得がみられているようですね(`・ω・´)ゞ
気になる私たちが話している日本語は、どうでしょう(`・ω・´)
なんと上位10位にランクインしていましたね!!!
まさか、9位に組み込まれるほど多いとは思いませんでしたΣ(゚Д゚)
言語の広がりには2つのパターンがある
母語話者数が多い言語には、主に以下の2つの特徴があります。
- 中国語やヒンディー語のように「人口が多い国で話されている」パターン
- 英語やスペイン語のように「複数の国で公用語・母語として使われている」パターン
たとえばスペイン語は、スペインだけでなく、メキシコ、アルゼンチン、コロンビア、チリなど中南米の多くの国々でも話されています。
結果として、話者の数は一気に跳ね上がるのです。
消えていった言語「ヤーガン語」の教訓
出典:Yoairブログ-世界の人類学ブログの出版物。 https://www.yoair.com/ja/blog/the-fading-yaghan-culture-of-tierra-del-fuego/
みなさんは、ヤーガン語という言語を知っていますか。
これまで、世界の母語話者の多い順のランキングに焦点を当てて見てきましたが、ここ最近、母語話者が0人になった言語があります。
それは「ヤーガン語」です。
ヤーガン語とは?
ヤーガン語は約6000年前にチリのパタゴニア地区に住みつき、狩猟民族として栄えたヤーガン族により話されている言語でした。
約150年前には3000人ほどいたヤーガン族でしたが、最近では西洋人が移住してきたことにより、徐々に減少していき、2017年には、国が認める最後の純血のヤーガン族であり、ヤーガン語を話せる人物は、クリスティナ・カルデロンさんという女性の方のみとなっていました。
クリスティナさんは2009年に、チリ政府から人間国宝として認定され、2017年に行われた日本の取材では「私が死んだら、悲しいことですが、全て終わってしまうと思います。」「もう、誰もヤーガン語を話さなくなるでしょう。」と話されていたそうです。
最後の話者の死=言語の終焉
そんな、独自の言語である「ヤーガン語」を話せる最後のひとりだったクリスティナさんでしたが、AFP通信によると、今年の2月17日に亡くなったことが分かったそうです。93歳でお亡くなりになりました。
これは、彼女が亡くなったとともに、ヤーガン語も消滅してしまったということです。
世界には、中国語や英語のように、人口が増えるにしたがって母語話者の数が増えていくものもあれば、ヤーガン語のように、話すことができる人がいなくなることで消滅してしまう言語も存在するのですね。
日本語も例外ではない?方言・訛りの消失
現代の日本では、地方の方言や訛りが徐々に失われつつあります。若者を中心に標準語を話す人が増え、地元の言葉を使わなくなる傾向が顕著です。
言葉は、単なる「コミュニケーションの手段」だけでなく、「その土地の文化や歴史の蓄積」でもあります。だからこそ、日本語そのものはもちろん、地域ごとの方言や語彙も大切にしたいところです。
まとめ:言葉は文化の記憶、未来へ残そう
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
今回、世界の母語話者について調べてみて、世界に存在する言語が世界中のどのくらいの人々に話されているのか知ることができました。
私的に、トップ10に日本がランクインするとはとても意外な結果でした(; ・`д・´)
世界にはまだまだ知らない言語とそれを話す民族が存在するのですね(/・ω・)/
日本では、地方を離れた若者が標準語で話すようになって帰ってくることが増えてきているため、訛りもいずれ絶滅してしまうのではないかといわれています。
ヤーガン語のことも踏まえて、日本人にしか話されていない日本語をもっと大切にして、後世の子たちにも言語を残す重要性を知ってもらいたいなと思いました。
〈参考文献〉
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1379956.htm
https://news.yahoo.co.jp/articles/19ef965b331b9a5cf568203620bc3d4fead04bae