櫻學舎の高橋です。
本日はミドリムシについてご紹介します。
中学受験でプランクトンについて習ったのを覚えていますでしょうか。
プランクトンとは水中を漂って生活をする生物の全体を指す言葉で、代表的な処で言うとミジンコやイカダモ、ゾウリムシなどがあげられます。
中学受験ではプランクトンの絵からそのプランクトンが何なのか聞かれたり、動物性プランクトンと植物性プランクトンに分類する問題がでたりしますね。
このプランクトンについての問題は暗記問題が多いので結構退屈だという人も多いのではないでしょうか。
実はプランクトンの世界は調べてみると面白い事が多いのですが今回は「ミドリムシ」が人類の救世主になるかもしれないというお話をさせていただきます。
ミドリムシが世界を救うかもしれないという話をするにあたって、ミドリムシについて復習します。
ミドリムシについて一番試験でよく出るのが、鞭毛を使って移動する動物性プランクトンの性質を持ちながら、葉緑体を持っていて光合成ができる植物性プランクトンの性質を兼ね備えているという事です。
その為ミドリムシは野菜に含まれるミネラルやビタミンを持ちながら、DHAや不飽和脂肪酸という動物性の栄養を持っていて、なんとミドリムシだけで59種類の栄養素を摂取する事ができるのです。
つまりミドリムシだけ食べていれば人間に必要な栄養素は大抵そろってしまうのです、
発展途上国ではよく食料が足りていないなどと言われていますが、厳密にいうとそうではありません。
もちろんそういう地域もありますが、食料自体は食べられるけれども、炭水化物に偏ったりしていて、ミネラルやビタミンなどの少しの量でも良いけれども摂取しないと病気になってしまう微量栄養素を含む食品が食べられないので亡くなってしまう人が多いのです。
ミドリムシはこの様な発展途上国の人々に微量栄養素を摂取する為の救世主になるかもしれないと現在研究が進められているのです。
ミドリムシが役に立つのは食糧問題だけではありません。
ミドリムシを使えば飛行機だって飛ばせてしまうのです。
ミドリムシは光合成をする際に油脂分を作り出しこれがバイオ燃料の材料になるのです。
実際に2020年には実用化しようとしてミドリムシを使ったバイオ燃料の開発が現在行われています。
以上の様にミドリムシは人類の食料問題や化石燃料の枯渇問題の解決策として現在注目されています。
いつか人類がミドリムシでできたご飯を食べて。
ミドリムシの燃料で飛行機が世界の空を飛ぶ日が来るかもしれませんね。