開成学園の授業内容と進度は?東大合格者数No.1の理由を卒業生が語る

「東大合格者数No.1」というフレーズで知られる開成学園。
名前は聞いたことがあるけれど、実際にどんな学校で、どんな授業が行われているのかはあまり知られていません。

この記事では、開成に6年間在籍した卒業生の目線から、授業の中身や進度、勉強の特徴についてわかりやすく解説します。

目次

開成の授業は「受験対策」ではない?

意外に思われるかもしれませんが、開成学園では、いわゆる“受験対策授業”はほとんど行われていません。
大学受験を意識したカリキュラムというより、知的好奇心を刺激し、深く学び続ける力を育てることが重視されています。

✔ 教科書は使わない?

中学の段階から、授業の多くは先生が作成したオリジナルプリントを中心に進められます。
大学入試レベルを超える内容が出てくることもあれば、直接関係のないテーマ(例:世界史の授業での映画鑑賞)を扱うことも。
これは「知識を得る」だけでなく、「学問の面白さそのものを伝える」ことを目的としているからです。

✔ クラス分けもない?

開成では、文系・理系の分離や成績によるクラス分けも行われません。
これは、学びの自由度と多様性を尊重する校風の表れでもあります。

授業の進度は?実はかなりハード

「受験対策がない=のんびりしている」という印象を持つ方もいるかもしれませんが、実際は真逆です。
授業の進度は非常に速く、内容もかなり高度です。

✔ 数学は中3で高校範囲に突入

中学3年生の1学期には、「軌跡と領域」など高校2年生レベルの数学に入ります。
また、高校では文系生徒も数学IIIの一部を履修するため、高1までに数学IA・IIBのほとんどを学習している必要があります。

✔ 英語・古文・漢文はゆるやかに基礎重視

言語系の科目は、初学者が多いことを考慮して比較的丁寧に進められます。
それでもレベルは高く、語彙や背景知識を深く問われる授業が多いのが特徴です。

✔ 社会・理科は中学から細分化+高速進行

社会は中学段階から「歴史・地理・公民」に分かれ、理科も「生物・化学・物理・地学」に分かれて授業が展開されます。
理科は特に実験が豊富で、「理論を体感しながら学ぶ」スタイルが印象的でした。

開成学園の授業が東大合格に強い理由

✔ 自分で考える授業

先生が一方的に教えるのではなく、生徒に考えさせ、議論させる授業が多いです。
「なぜそうなるのか?」「他にどんな見方があるか?」といった問いを日常的に投げかけられます。

✔ 興味をもって学ぶ姿勢が身につく

受験テクニックではなく、「知識を探求する楽しさ」から入ることで、自発的に学ぶ姿勢が自然と育つのです。
その結果が、東大をはじめとする難関大学への圧倒的な合格実績につながっています。

まとめ|開成の授業は「大変だけど、面白い」

開成学園の授業は、決してラクではありません。
授業の進度は速く、レベルも高いため、ついていくのに必死になることもあります。
しかし、知的刺激に満ち、学問の楽しさを教えてくれる授業ばかりです。

「受験のためだけではない、本物の学びをしたい」
そんな想いを持っている中高生には、きっと魅力的な学校だと思います。

よくある質問

開成の授業はどれくらいのスピードで進むの?

数学は中学のうちに高校範囲に入り、高校2年で文理問わず数学IIIを学びます。

成績によるクラス分けはありますか?

ありません。文系・理系の区別も明確にはされていません。

大学受験対策はどうしていますか?

授業自体が高度で、大学入試範囲を自然にカバーする内容になっています。個々に必要な対策は自主的に行う風土です。


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