これは、今五橋駅と長町駅の女性用化粧室に掲載している広告です。
ひっそりと、半年くらい設置しています。
気づいた方はいらっしゃるでしょうか。
もし気づいていただけていたら、嬉しいです。
「子どもの仕事は勉強することだ」という言葉がありますが、この言葉にずっと疑問を抱いていました。
中学校までは義務教育なので、確かに、勉強は子どものお仕事ではあると思います。
勉強が好きな子であれば、楽しんで勉強に打ち込むことができるでしょう。
でも、勉強が苦手な子は、どうすればいいのでしょうか。
楽しいと思えず勉強を続けても、そのうち挫折してしまいます。
大人であれば、お仕事でいろいろ大変なことがあってもお給料をもらえます。
それが、お仕事のモチベーションにつながることも多いと思います。
これは子どもにも同じことが言えるのではないでしょうか。
勉強が苦手な子には、手助けが必要です。
それが、「ほめる」ということだと思います。
ここ数年、「自己肯定感」や「自尊心」などの言葉が広まってきました。
塾の中でも時々耳にする言葉です。
心のあり方に関心が高まってきたのかなと思うと同時に、自分の心の状態を表現する言葉が広まってきたことは、とてもいいことだと思います。
櫻學舎にもたくさんの、いろんな個性を持った子どもたちが通っています。
明るい子、人見知りな子、マイペースな子、ひと懐っこい子。
そして、何かを抱えている子。
大人に限らず、子どもたちにもいろいろな事情がありますが、でも、どんな子でも必要としていることがあると思います。
それは「守られる」こと。
自分の大事なものを他の人に「守ってもらえる」と感じられること。
それが、「居場所」であり、「自己肯定感」や「自尊心」につながるのかなと思います。
どんな人でも居場所は必要です。
そのひとつのきっかけとして、もっと「ほめる」をしやすい社会になったらいいなと思います。
実は、本当のメッセージはこちらです。
親という立場になると「ちゃんとしなきゃ」とか「立派な子に育てないと」という思いがつのってしまい、つい子どものできないことばかりに目が向いてしまいます。
でも、思い出してみてください。
自分が子どもの時、どんなことが嬉しかったか、なにが楽しかったか。
なにを褒められて嬉しかったか。
大人として生きている中でも、その経験が、いつの間にか自分の力になっていることも多いと思います。
子どもたちは、「かつて自分たちが通った道」を歩んでいる最中です。
心配することはたくさんあると思いますが、親としての立場を少し忘れて、子どもたちと一緒に楽しい時間を過ごしてほしい、それがこの広告で1番伝えたいことです。