こんにちは。たっくん先生です。
冬休みの準備も整ってまいりました。年明けには受験が始まりますので気を引き締めていきましょう!
課題を明確にして丁寧に一歩ずつ進んでいきましょう。
今回も実際の大学入試で問われた問題を抜粋しながら実践的に解法を進めていきたいと思います。
楽しく根気よく英文と向き合っていきましょう。
次の英文を和訳しなさい。
A hundred years ago , it would have shocked most people to throw away anything usable. It’s not our fault that we were born into it , but we don’t have to keep old habits.
関西学院大学で出された問題です。比較的読みやすい文章ですのでどんどん進めていきたいと思います。
まずは一文ずつ解釈していきます。
A hundred years ago , it would have shocked most people to throw away anything usable.
英語は文章中のVを起点に展開するのでまずは主節となるVをつかみます。
ひとつの文章中に存在できるVは一つと決まっていますが、文章中のV-1の数だけ接続詞、もしくは関係詞があれば問題ありません。
この文章でVは would have shocked だけなのでここから解釈していきます。
A hundred years agoは問題ありませんね。
Aが単数形なので「100年前」と訳して問題ありません。
次に it 以下ですが、このitは仮主語のitと言って指示語としての機能はありません。
基本的に仮主語のitは文中のto以下を指しますので今回は「to throw away anything usable(使えるものを捨てること)」が主語になります。
あとは文法に従って訳していくだけです。
今回は仮定法が使われているため時制が通常より下がる(過去形になる)ことを確認してください。
would have shockedについては受動態になっていることに注意して訳してください。
A hundred years ago , it would have shocked most people to throw away anything usable.
100年前だったら、使える物を捨てるなんて、ほとんどの人々がショックを受けただろう。
この文では「現在」にもかかわらず「100年前」だったらと仮定しているので仮定法なんですね。
次の文に移ります。
It’s not our fault that we were born into it , but we don’t have to keep old habits.
まずは主節となるVをつかみます。
この文章でVは It’s , were , don’t have to の3つです。
ひとつの文章中に存在できるVは一つと決まっていますが、文章中のV-1の数だけ接続詞、もしくは関係詞があれば問題ありません。
今回の文章ではthat , but の2つになります。
thatは接続詞にも関係詞にもなりえます。
ここでthatについて接続詞と関係詞の見分け方をおさらいします。
thatについってはthat以下の文章が
1.完全であれば「接続詞」
2.不完全であれば「関係詞」
です。
今回のthatは「接続詞」扱いになります。
関係詞が分かったところで次に主節のVを確認します。
つまり大枠となるVを決めます。
主節のVは前に接続詞、関係詞を伴わないVとなりますので今回は It’sとなります。
この時点でこの文章の大枠が決まります。
It’s not our fault that~, but ー.
that~なのは私たちの失敗ではないが、-だ。
今回はthat以下を解釈していけばよいので比較的解きやすいと思います。
「we were born into it 」の文章ではbe born (産まれる)受動態が使われていること、itは指示語であり前文の「使える物を捨てる社会」を指していることに注意してください。
but 以下の「we don’t have to keep old habits.」についてはdon’ have to(~する必要はない)というようにmust not(してはいけない)よりは表現が柔らかいことを確認してください。
あとは全体のバランスを見ながら訳していけばよいでしょう。
A hundred years ago , it would have shocked most people to throw away anything usable. It’s not our fault that we were born into it , but we don’t have to keep old habits.
100年前だったら、使える物を捨てるなんて、ほとんどの人々がショックを受けただろう。そんな中(使える物を捨てる社会)に生まれたことは私たちの失敗ではないが、私たちはそんな古い習慣を守る必要はない。
今回は今まで習った知識を確認することで訳していける文章でしたね。
今回の実践のポイントは以下の通りです。
1.仮主語のItと指示語のitを区別できるようにしておく。
2.仮定法は時制が一つ下がる(過去形になる)。
3.同じ禁止の用語であってもdon’t have to(~する必要はない)、must not(~してはいけない)のように表現を明確に分ける単語も存在する。
いかがでしたか。
使える知識が増えることで解釈の幅が広がることがなんとなくわかってきましたか?
これからも少しずつ英文解釈のための知識を増やしていきましょう!