私は現在高校生3年生です。
進学校に通っており、大学は地元の大学で
経営学科に進もうと考えています。
しかし、私には夢がありません。
現時点では、とりあえず行ける大学に行き、
その中で自分のやりたい事を見つけようと思っています。
ですが、なぜ経営学科を志望するのかという事を
聞かれると何も答える事が出来ません。
こういった場合は志望理由はどうすればいいのでしょうか?
また、なぜ夢がないのに大学に行くのかと友人に言われます。
その友人の言うとおり夢はありませんが、それだけで大学には
行ってはいけないのでしょうか。
夢がない自分は就職すべきなのでしょうか。
一人で考えれば考えるほど答えが出ず、苦しいです。
相談にのって頂ければ幸いです。
夢がないこと。
これは大きな問題にとらわれがちです。
ですが、そもそも人生経験がまだまだ浅い高校生にとって、
しっかりした夢を他の皆は持っているのでしょうか。
「ベネッセ教育情報サイト」に掲載されている
人気職業ランキングTOP10を以下にご紹介します。
【男子高校生版】
1位:教職員
2位:公務員
3位:医師
4位:理学療法士・臨床検査技師・歯科衛生士
5位:薬剤師
6位:警察官
7位:研究者・大学教員
8位:技術者・エンジニア・整備士
9位:法律家(弁護士・裁判官・検察官)
10位:消防士
【女子高生版】
1位:教職員
2位:保育士・幼稚園の先生
3位:看護師
4位:薬剤師
5位:理学療法士・臨床検査技師・歯科衛生士
6位:公務員
7位:医師
8位:栄養士
9位:介護福祉士・ホームヘルパー
10位:カウンセラー・臨床心理士
このランキングを見てわかる通り、
何かしら資格が必要な職業や公務員などの
安定した仕事が人気です。
ですが、この「人気」とは何でしょう。
本当にこの仕事に就きたいと思っている人は
この中にどのくらいいるのでしょうか。
とりあえず堅い職業、他にやりたい事がないから
選んでいるだけ、なんとなくこの職業に就こうかなと
考えているの人の方が多いような気がします。
自分の目指す理想世界があり、
それを叶えるためにこの職業になるというものが夢です。
それは世界平和のような大規模かつ抽象的なものでも、
家業を継いで自分の周りの人を幸せにするなどの
小規模かつ具体的なものでも構いません。
そう考えれば、職業とは自分の叶えたいものに
到達するための単なる手段でしかありません。
人を救いたいという思いが強いのであれば、
まずは消防士になってレスキュー隊を目指し、
目的が達成されれば弁護士資格を取って社会的弱者を救い、
最後は医者になって自分の手で患者の命を助けるという
道を歩んでもいい訳です。
人を救いたいという軸があればこのような選択もできます。
もしくはやりたい事がいっぱいあって一つに選べないのであれば、
まず最初はウェブ制作を経験し、次は営業で営業力を養い、
次は自ら経営に挑戦するでもいいのです。
今の時代1つの職業に縛られずに多様な人生を進むこともあなた次第で出来ます。
ですが、ここまではっきりした未来を描いている人はどのくらいいるでしょうか。
そもそもその友人も人に言えるような夢を持っているのでしょうか。
やりたい事がない事の多くの原因は、そのやりたい事にまだ
巡り合えていないからです。
例えば学校の先生が分かりやすいですが、なぜ学校の先生に
なりたいかと聞かれたら学校の先生を今までずっと見てきて
自分もやりたいと思ったからです。
実際にその職業に触れているから自分もやってみたいと思えるのです。
これが、海外に行った事も外国人と話したこともない人がブラジルの
日本語教師とかにはなりたいとは思いませんよね。
あなたの年代でやりたい事を見つけている人は、既にそのやりたい事に
触れた事があるというだけなんです。
そしてそれを自分もやってみたいと思うからはっきりした夢が持てるんです。
であれば、やりたい事を見つけるために必要な事は、行動力です。
1人で悩んでいるのではなく、実際に行動して色んな事に
チャレンジしてやりたい事を見つけましょう。
大学はその猶予期間を持てる場所でもあります。
大学は、学校や学部にもよりますが基本自由です。
部活に所属しない限り、暇な時間の方が多くてやる事に困ります。
その間に、例えば企業インターンでも学生企業でもサークルでもなんでもいいので、
色んな事に挑戦してみてください。
そうすればやりたい事が見つかるはずです。
また、大学は編入もできます。
もし経営学科では自分のやりたい事はできないと感じたら
別の大学に行く事も可能です。
最初から全て決めて行動するというのではなく
軌道修正しながらやりたい事を見つけていきましょう。
夢の素晴らしさを説く人も沢山います。
努力すれば夢は必ず叶うと言う人もいます。
ですが、夢はない方がいい場合もあります。
例えば僕の例ですが、学生時代は柔道整復師になるのが夢でした。
理由は、大学時代に所属していたラグビー部でトレーナーの
役職に就いて時期に人を助ける事にやりがいを感じ、
また専属でトレーナーについていてくれた方が接骨院を
経営しながらチームのサポートをしていてくれていて、
その接骨院がラグビー部員の居場所みたいな感じにも
なっていたので、自分もこんな接骨院を開いて後輩の
育成とサポートが出来るようになりたいと思っていたからです。
諸事情でその夢は結局果たすことができず、一般就職
する事になりましたが、その後自分の夢と現実の狭間で
だいぶ苦しみました。
夢に縛られすぎていたんですね。
覚えておいてほしいのが、夢があるということは他の人生の
可能性をなくす事でもあります。
確かに柔道整復師、そしてスポーツトレーナーは僕の夢でも
ありましたが、その他にも楽しい事は沢山あります。
当時はそれに気付く事が出来ず、一人で苦しんでいる事しか
できませんでしたが、世界にはもっともっと楽しい事が沢山あります。
僕の周りでは上記のトップ10には入らないような職業の人が沢山います。
DJ、ダンサー、起業家、農家、プログラマー、ショップ経営者等々。
もしくは投資で生きている人、ネットビジネスや個人貿易家として
生きている人もいます。
その人たちは、最初からその夢ややりたい事を持っていたわけでは
ありません。
行動していくうちにこれだというものに出会って、今を生きている人たちです。
夢はない方がいい場合もあります。
その一番のメリットは、変化を楽しめるという事です。
変化を楽しめる人は強いです。
常に「今」を楽しめる事が出来ます。
何がやりたいかはもっと先の話にしてもいいと思います。
人生10年20年でやりたいことや夢なんて決めないでいいです。
世の中にはあなたの知らないような楽しい仕事が沢山あります。
考えるよりも、行動しましょう。
夢ややりたい事を見つけるためには、とにかく行動する事という話をしました。
やりたいと思う理由には全て原体験があります。
学校が楽しかったから自分も生徒を楽しませる教師になりたい
子どもと一緒に遊ぶのが好きだから保育士になりたい
自作でゲームを作るのが好きだからプログラマーになりたい
漫画が好きだから漫画家になりたい
このような原体験があれば人の意見にも左右されることなく、自分の
軸が出来るようになります。
経営学部を志望しているとの事ですが、
もし経営に興味があるのであれば当塾に来てください。
もしかしたらあなたのためになるような話が出来るかもしれません。
とにかく、やりたい事を見つけるためには行動あるのみです。
やりたいことを見つけることができて、素晴らしい人生を送れるように
頑張ってください。