【塾代を自分で払おうとした生徒の話】親への想いと勉強の意味を考える感動のエピソード

こんにちは、櫻學舎です。
この記事では、ある生徒とのやりとりをきっかけに、子どもたちの心の中にある「親への感謝」、そして勉強に向き合う意味について改めて考えてみたいと思います。
「足りないのはわかってるけど、これ塾代に充ててほしい」
ある日、生徒が私のところにやってきて、三つ折りの千円札5枚と五千円札1枚を差し出してこう言いました。

「足りないのはわかってるけど、これ塾代に充ててほしい」
私は驚き、思わずこう尋ねました。



「これどうしたの?」
生徒は答えます。



「お年玉で貯めたやつ。親が高い塾代払ってるんだから勉強しろってうるさいから」
親に負担をかけたくない。素直に言えない感謝の気持ち
その時、私は言いました。



「でも、お父さんお母さんは、それを望んでいないと思うよ。
勉強している姿、目標を持って努力する姿を見たいんだと思うけどな」
生徒は、返す刀でこう言いました。



「親うるさいから。とにかく渡すから」
私は正直、このお金をどうするのが正解かわかりませんでした。
でも、その子の気持ちはきっと「親に負担をかけたくない」という、純粋な思いなんだと感じ、
その場では受け取り、後日ご両親に事実をお伝えすることにしました。
本当の気持ちは「うるさい」じゃなく「ありがとう」
後日、その子が泣きながら私のところへ来ました。



「今日親に呼ばれて、説教された。
『お前にやったお金はそういうのに使うためにやったのではない。誰もそれを望んでない』って言われた…」
ご両親は、ただ驚いていた様子でした。
でもその後、しっかりと「親としての愛情」を伝えたのでしょう。
「お金を出すことは、子どもに夢を見ているから」
「わが子の努力を信じているから」
たとえ口調が厳しかったとしても、その言葉の裏には深い愛情と信頼があったように思います。
親は、子どもに「夢を見てほしい」と願っている
保護者の方々は、決して「元を取ろう」なんて思って塾に通わせているわけではありません。
お金をかけてでも、子どもが夢に向かって努力する姿を見たいのです。
一方で、子どもたちは時に「迷惑をかけたくない」「期待に応えなきゃ」と感じてしまうもの。
だからこそ、講師である私たちが、その気持ちの橋渡しをしていく必要があります。
親の本音、子どもの気持ち、そして私たち講師の役割
このエピソードから学べることはたくさんあります。
【親御さんへ】
お子さんが勉強していないとき、つい厳しい言葉をかけてしまうこともあると思います。
でも子どもは、思っている以上に親への感謝の気持ちを持っています。
うまく言葉にできなかったり、照れて伝えられなかったりするだけで、本当は「ありがとう」をずっと胸にしまっています。
【生徒へ】
勉強に集中できない日もあるよね。
でも、親御さんはあなたが頑張る姿を信じて見守ってくれている。
夢のある未来を信じて、塾代を払ってくれている。
だから、「自分のために」「親のために」もう一度机に向かってみよう。
【講師たちへ】
塾講師の役割は、単に勉強を教えるだけではありません。
子どもたちが「学ぶ意味」や「夢を持つことの大切さ」に気づけるようにサポートすることです。
勉強が「義務」ではなく、「希望」になるように。
私たちはいつも、子どもたちの隣で見守り、導いていきます。
まとめ|勉強の背景にある“家族の想い”を忘れないで
- 「塾代に充てて」と言った生徒の行動には、親への深い感謝と責任感がありました
- 親は、「お金をかける」のではなく、「夢を託す」ために塾に通わせています
- 子どもは、言葉にはしなくてもちゃんと感謝しています
- 講師は、学びを通じて心を支える存在であることを忘れてはいけません
櫻學舎では、家庭・生徒・講師の「三つの思い」を大切にしています
櫻學舎では、学力を伸ばすだけでなく、
「子どもと親の気持ちをつなぐ存在」でありたいと考えています。
- 勉強がつらいと思っている生徒
- 子育てに不安を感じている保護者の方
- 勉強の意味を見失いかけている子どもたち
そのすべてに寄り添い、心から応援する塾であり続けたい。
そんな想いを、これからも大切にしていきます。