1日10分の積み重ねが重要!中高生が「隙間時間」を活用して成績を上げる方法

「毎日勉強しなきゃとは思うけど、気づいたらもう夜。疲れて寝ちゃうんだよね。」
こんな悩みを抱えている中高生、そして保護者の方は多いのではないでしょうか。
実際、塾に通っている生徒からもよく聞く声です。
「やらなきゃいけないのは分かってる、でも時間がないんです」と。
しかし、1日を丁寧に振り返ってみると、5分や10分の“隙間時間”は意外とたくさん存在していることに気づきます。
実は、こうした短い時間を活かすかどうかが、勉強効率の差、そして成績の差へとつながっていくのです。
忙しい中でも意外とある「隙間時間」
中高生の生活を見直してみると、次のような時間は隙間時間の代表例です。
- 電車やバスでの通学中
- 授業と授業の合間の5〜10分の休み時間
- 習い事の前の待ち時間
- 寝る前のスマホをいじる10分間
- 何となくテレビやYouTubeを見ている時間
これらは、意識して活用すればそのまま「学びの時間」へと変えることができます。
仮に1日10分でも、1週間で70分、1ヶ月で約5時間。この差は大きいですよね。
隙間時間でできる具体的な学習方法
隙間時間に何をするかは、学年や教科によって変えるのがポイントです。
以下に中学生・高校生それぞれに向けたおすすめの学習方法をご紹介します。
中学生におすすめの活用法
- 英単語アプリで10語だけチェック
アプリは繰り返し学習に最適。毎日継続することで語彙力が確実にアップ。 - 前日に習った内容を思い出してみる
頭の中で思い出す「想起」は、記憶の定着に非常に効果的です。 - 教科書をさっと読み返して復習
朝の通学や寝る前の10分に読めば、定着率がぐんと上がります。
高校生におすすめの活用法
- 通学中に英文リスニングを聞く
英語の耳慣れは積み重ねが重要。移動時間を使えば習慣になります。 - スマホのメモ帳に小テストのまとめを書く
書く作業は記憶の補強になります。復習にも便利。 - 古文単語や理社の語句を暗記カードでチェック
電車の中でもできる、最も手軽で効果的な暗記法の一つです。
隙間時間活用の3つのコツ

隙間時間は思いつきで使うよりも、「準備」と「目的」があるだけで効果が何倍にもなります。
- 目標を決める
「今日1日で英単語10個覚える」「移動中に英語リスニング5分聞く」など、小さな目標でOK。 - すぐ取り出せるツールを用意しておく
アプリ、単語帳、メモ帳など、勉強モードに入りやすい道具を常に持っておくと便利です。 - 勉強以外にも“思考の整理”に使ってOK
「今日やるべきことをメモする」「やったことを振り返って日記を書く」なども、学びに近づく時間です。
よくある失敗とその対策
「隙間時間を勉強に使おう!」と決めたのに、ついスマホでSNSを見たり、YouTubeに吸い込まれたり…。
そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか?
特に中高生は、ちょっとした気のゆるみがそのまま「何もしない時間」になりがちです。
こうした“隙間時間の失敗あるある”に対しては、以下のようなシンプルな対策が効果的です。
- スマホの通知を切る
「ピコン」と鳴るだけで気が散るもの。通知を一時的にオフにするだけでも集中力がアップします。 - 画面タイマーを使う
「5分だけ」と決めてタイマーをセット。短時間だからこそ始めやすく、達成感も得やすいです。 - よく使うアプリをホームから外す
「いつもの場所にない」だけで無意識のタップが減ります。
失敗しても自分を責める必要はありません。
少しずつ“やらないための工夫”を積み重ねていきましょう。
保護者の方にできる「声かけ」の工夫
お子さんに「隙間時間、活用してほしいな」と思ったとき、つい「スマホばっかり見てないで勉強しなさい!」と言ってしまうこと、ありますよね。
でも、思春期の子どもたちは指示や命令に反発してしまいがちです。
そんなときは、ちょっと視点を変えた声かけがおすすめです。
- 「今日、移動中に10分だけでも単語見てみたら?」
- 「この前のテスト、もう1回だけ見直してみない?」
- 「休み時間に何するかって、けっこう大事かもね」
勉強を“押しつける”のではなく、“気づかせる”言葉がけが効果的です。
続けるためには「仕組み化」がカギ!
隙間時間の活用は、1日だけ頑張るよりも「毎日ちょっとずつ」が一番の近道。
でも、続けるのはなかなか大変。
だからこそ“仕組み”を作ってしまうのがおすすめです。
- チェックリストを作る
「朝:英単語アプリ5分」「夜:今日のポイントをメモ」など、やることを明確に。 - 記録ノートをつける
「何を」「どれだけ」やったかをメモすることで達成感が出ます。 - 友達と宣言・報告する
「今日もやったよ!」と誰かに伝えるだけで、続けるモチベーションが生まれます。
「できた自分」を少しずつ積み重ねることが、自信にもなり、自然と勉強の習慣へとつながっていきます。
まとめ

「勉強時間がない」と感じる人ほど、まずは1日10分の隙間時間を活用するところから始めてみてください。
小さな積み重ねは、確実に差を生みます。
そして、こうした工夫が「やればできる」「自分は努力できる」という自己効力感にもつながります。
櫻學舎でも、生徒一人ひとりに合わせて「日々のすきま時間をどう活用するか?」を具体的にアドバイスしています。
「毎日机に向かえなくてもいい。だからこそ、できる時間を見つけて、少しずつでもやってみよう」。
この言葉を大切に、私たちはこれからも生徒の背中をそっと支えていきます。