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【中学生向け歴史解説】南北朝時代とは?鎌倉から室町への流れとともにやさしく解説!

こんにちは!たっくん先生です。
今回は、テストでよく出るけど難しく感じる「南北朝時代」について、ストーリー仕立てでしっかり解説していきます。

歴史が苦手な子ほど、「覚えるだけ」になってしまいがちですが、実は流れや背景を理解すれば、ぐっと簡単になります!
それではさっそく、「南北朝のおこり」について学んでいきましょう!

目次

まずは鎌倉時代をおさらいしよう!

鎌倉時代ってどんな時代?
この時代は、今まで天皇中心(朝廷)の政治だったものが、武士のリーダーである「将軍」が政治をするようになった時代です。

朝廷ってなに?

→ 天皇をトップとする貴族の政治グループです。

幕府ってなに?

→ 将軍(武士のトップ)を中心とした軍事的な政治グループです。

源頼朝が鎌倉に幕府を開き、ここから「武士の時代」が始まりました(1192年)。
それまでは天皇とそのまわりの人が政治をしていたので、これは大きな変化です!

後醍醐天皇の登場!「朝廷がもう一度政治をしたい!」

時は流れ、鎌倉幕府の力が弱まっていきます。

  • 元寇(モンゴルの襲来)のあと、お礼(金品)がもらえなかった
  • 徳政令など、庶民にも不満がたまった
  • 武士の中でもえこひいきされて不満が広がった

そんなときに登場するのが「後醍醐天皇(ごだいごてんのう)」です。

彼は考えました。

「今、幕府はバラバラだ!今こそ、朝廷が政治を取り戻すチャンスだ!」

そして、倒幕(とうばく=幕府をたおす)運動をはじめます。

でも……負けてしまって「隠岐(おき)」という島に流されてしまいます。
これが有名な「島流し」です。

足利尊氏と楠木正成が立ち上がる!

でも、ここで新たな動きが。
なんと、足利尊氏(あしかがたかうじ)と楠木正成(くすのきまさしげ)という武士たちが後醍醐天皇を助け、幕府に反旗をひるがえします!

そして、鎌倉幕府は滅びてしまうのです。

ここから「室町幕府」の時代が始まります。

朝廷が二つ!? 南北朝時代のはじまり

さて、ここでふたたび登場するのが後醍醐天皇。
「やっぱり自分が政治をやるべきだ!」と考えて、奈良県の吉野に自分の朝廷(南朝)をつくってしまいます!

一方、京都には足利尊氏が立てた天皇がいて、こちらは北朝。

  • 南朝(吉野)→ 後醍醐天皇側
  • 北朝(京都)→ 足利尊氏側

こうして、二つの天皇が同時に存在する「南北朝時代」が始まります。
この争いは、なんと約60年も続きます!

1392年、ようやく南北朝が統一!

争いが長く続くと、どちらの勢力も疲れて弱ってきます。

そんな中、室町幕府の三代目将軍 足利義満(よしみつ)が、朝廷を一つにまとめようと動きました。

そしてついに1392年、

後亀山天皇(南朝)後小松天皇(北朝) に「三種の神器(天皇のしるし)」が引き継がれ、朝廷は統一されました。

ここから先、政治の中心は「武士」が握る時代になります。
朝廷は形として残り続けますが、力はほとんどなくなっていきます。

テストで使える!重要ポイントまとめ

ポイント内容
鎌倉時代武士が初めて政治の中心になった時代(1192年〜)
後醍醐天皇朝廷の政治復活を目指して倒幕を企てる
鎌倉幕府の滅亡足利尊氏・楠木正成によって倒される
室町幕府足利尊氏が開く。京都に北朝を立てる
南北朝時代後醍醐天皇が奈良・吉野で南朝をつくる。2つの朝廷が同時に存在
南北朝の統一1392年、足利義満の調整で朝廷がひとつに統一される

7. 歴史は「つながり」で覚えよう!

「○○年に××が起きた」と年号だけを覚えるのではなく、
なぜそうなったのか?誰が何をしたのか?をストーリーで理解すると、グッと歴史が面白くなります!

南北朝の話は一見むずかしそうですが、
「天皇 vs 武士」という構図をイメージしながら、流れを整理すれば大丈夫!

まとめ:歴史を「覚える」から「理解する」へ

南北朝時代は、「なぜ二つの朝廷ができたのか?」「どうやって統一されたのか?」という背景を知ることで、ただの暗記ではなく“意味のある理解”ができます。
そして、鎌倉から室町への流れをつかむことで、日本の政治の大きな転換点が見えてきます。

歴史はストーリーです。年号や出来事だけを追うのではなく、「誰が何を考え、どう行動したのか?」を想像してみてください。
きっと、今までよりもっと歴史が面白くなりますよ。

櫻學舎では、こうした「考える力」を育てる歴史指導を行っています。
ぜひ一緒に、点数を取るだけでなく、「学ぶ楽しさ」も感じていきましょう!

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