こんにちは!櫻學舎講師の菊池涼です!
今回はPart1に引き続き「僕のフランス留学体験記 Part2」をお送りしたいと思います!
2回目の今回は「フランス留学最初の1週間」についてお話します。
リヨンに滞在した2週間のうち、初めの1週間はINSAという大学に、2週間目はECLという大学に留学しました。今回の記事ではINSAについて書いていきます。
まずINSAのおおまかなスケジュールを紹介したいと思います。
INSAでは午前にフランス語の授業、午後に研究室見学やディスカッション、博物館見学といったアクティビティをしました。また、休日には街から離れたAnnecyという小さな街に観光に出かけました。
以降の項で詳しく見ていきたいと思います。
まずはカルチャーショックについて。僕たちジャパニーズピーポーからすれば街の景観からして別世界でした。
石!石!石!
実は僕、石畳大好きなんですね。理由聞かれても返答に困るんですけどなぜか好きなんです。フランスは石畳が多かったので僕にとっての天国でした。
しかし!石畳が汚かった!
なぜなら大量のタバコの吸い殻が落ちていたから。フランス人のポイ捨てが酷いんですね。そもそも喫煙者のマナーが成っていない!歩きタバコは当たり前・ポイ捨て上等・受動喫煙って何ですか?と言わんばかりのマナーの悪さ。お酒と同様にタバコも若くから吸えるので大学でも喫煙者が多くいました。タバコが嫌いな人は注意が必要ですね。
リヨンでは信号無視が当たり前でした。もちろん車は信号を守るのですが歩行者は一切守りません。割と仙台市民も守りませんがその比ではありません。むしろ歩行者用信号が必要無いくらいです。車が来ていない=青信号。ここまで来ると清々しいくらいでした。
ある日、留学先の学生にリヨンの良さを聞かれて伝統的な建物、特に旧市街が素晴らしいと答えました。そしたら変な顔をした後に一言。「あんな古いものの何がいいの?」
ええーーー!
日本人でも武家屋敷や木造建築に良さを感じているのに、フランスの若者はゴシック建築やルネッサンス建築に「古い」としか感じていないことに驚きでした。
やはり自文化の良さには気づきにくいのかもしれません。
フランスパンにジャムが毎朝の食事でした。学食で食べていたのですが毎日これだけはきつかったです。でもやっぱり本場のフランスパンはおいしかったですね!
前回の記事でお話しした通り、フランス語を学ぶことなくフランス入りした僕。基本的に先生や学生との会話は英語だったので問題なかったのですが、博物館やショッピングセンターでは英語を話せない人が多かったので苦労しました。しかも一番大変だったのがフランス語の先生が英語も日本語も話せなかったことです。
全くフランス語ができないことがばれてしまった、僕を含めたドイツ語選択3人は1週間マークされ続けました。
発音が分からない、スペルが読めない、そもそも先生に何を質問されているのか分からないの三拍子です。
それでもやらないよりはマシで、挨拶、道の尋ね方、買い物の仕方はマスターできました。
当たり前ですが海外に行く前にその国の言葉を覚えてから行くことをおススメします(笑)
言わずもがなワインの種類、赤ワイン、白ワイン、そしてピンク色のロゼワインです。
留学先の学生が毎晩パーティーをやっているような学生たちだったので結果的に毎晩お酒を飲んでいました。ビール、ワイン、シャンパン、カクテル、日本酒も飲みました。僕の悪いところはお酒に強かったところですね。飛行機でビールを飲んだ時にはまさかこんなにお酒を飲むことになるとは思っていませんでした。お酒はほどほどに!
リヨンに到着して生活にも慣れてきたころ事件が起きました。先輩がスリ被害にあったのです。リュックに入れていた財布をエスカレーターに乗っているときに取られたとのことで、結局犯人は捕まらず現金もカード類も返ってきませんでした。いくら犯罪率が低いとはいえ、日本とは違ってスリが多いのだと実感した瞬間でした。
チェーンや予備の財布は本当に持って行った方がいいです!防犯対策は忘れずに!
休日はみんなでAnnecyというアルプス近くの街に行きました。スイス寄りということで寒かったです。Annecyは湖のある街で赤い屋根がとてもきれいでした。言葉よりも写真の方が伝わると思うので写真を多めにのっけておきます。
(↑奥の山がアルプスです)
リヨンには様々な博物館があって、この一週間ではリヨン美術館、ミニチュア博物館、リュミエール美術館、ガル・ロマン文明博物館などを訪れました。
僕は芸術に疎いので詳しくは分からないのですが、リヨン美術館やガル・ロマン文明博物館では世界史の教科書で見たことがあるような古代の器具や絵画が展示されていました。
ガル・ロマン文明博物館は古代の劇場の隣に建てられていて、石づくりの巨大な劇場には圧倒されます。
そしてミニチュア博物館とリュミエール美術館!大学で映画部に所属している身としては絶対に訪れようと思っていた場所です。ミニチュア博物館には映画で使われていた小道具が展示されていて「グランド・ブタペスト・ホテル」「エイリアン」「パイレーツ・オブ・カリビアン」など見ていて飽きないものばかりでした。もちろん精巧なミニチュアもたくさん展示されていました。
リュミエール美術館は初めて映画を作ったリュミエール兄弟を称え作られた美術館です。最初期の映画を見られたり、カメラが展示してあったりしました。黒澤明監督のポスターや展示が多くあったのでかなり人気があるんだなという印象を受けました。
リヨンで最も高い位置にあるフルヴィエールの丘にはノートルダム大聖堂があります。ケーブルカーで丘の上まで行くのですが丘からの景色は絶景!大聖堂は荘厳でステンドグラスがとてもきれいでした。リヨンを訪れたら絶対行かなければいけない場所ですね!
今回は初めの1週間を中心にお送りしました。初めの1週間で既にいろいろなことが起こったのですが次回は今回話せなかったことや別の学校での生活、帰国に関してお送りするのでお楽しみに!