大学受験にかかる費用はいくら?内訳・節約の工夫・後悔しない準備を徹底解説

大学受験というと、「どれだけ勉強するか」「どの大学を受けるか」に目が向きがちですが、実はもう一つ、見落とされやすい大切な準備があります。それが 受験にかかる費用 です。

共通テストの受験料、私立大学の出願料、交通費や宿泊費…。受験が近づくにつれて、想像以上にさまざまな出費が重なり、「こんなにお金がかかるとは思わなかった」と戸惑うご家庭も少なくありません。

しかし、受験費用は 事前に知っておくことで、抑えられる部分も多い のが特徴です。出願方法の選び方や受験校の組み方次第で、負担を軽くすることも可能です。

この記事では、大学受験に実際どれくらいの費用がかかるのかという全体像から、できるだけ無理のない形で受験を乗り切るための考え方・工夫までを、わかりやすく整理して解説します。

「お金の不安」を減らし、勉強に集中できる環境を整えるために、ぜひ早めに知っておきたい内容です。

目次

受験にかかる費用の全体像

大学受験にかかるお金は、「受験料」だけではありません。実際には、いくつもの費用が少しずつ積み重なっていきます。まず大切なのは、「どんな種類の費用があるのか」を全体で把握すること です。

① 受験費用は大きく分けて3つある

大学受験にかかる費用は、主に次の3つに分けられます。

  • ① 出願・受験そのものにかかる費用
  • ② 受験会場へ行くための費用
  • ③ 受験勉強にかかる費用

このうち、①と②は「受験期に一気に発生する費用」、③は「高3までに少しずつかかっていく費用」と考えるとイメージしやすいでしょう。

② 出願・受験そのものにかかる費用

まず確実に必要になるのが、受験料・出願料 です。代表的なものとしては、

  • 大学入学共通テストの受験料
  • 国公立大学の二次試験受験料
  • 私立大学の一般選抜・共通テスト利用入試の受験料

があります。特に私立大学は 1校ごとに受験料がかかる ため、併願校が増えるほど費用も増えていきます。「何校受けるか」「どの方式で受けるか」によって、この部分の金額は大きく変わります。

③ 交通費・宿泊費などの“見落としやすい費用”

意外と負担が大きくなりやすいのが、交通費・宿泊費 です。

  • 受験会場までの電車・新幹線・飛行機代
  • 前泊が必要な場合の宿泊費
  • 保護者が付き添う場合の追加費用

特に、地方在住で都市部の大学を受験する場合や、連日試験が続く場合は、費用が一気に膨らみやすくなります。受験料よりも、「移動にかかるお金」の方が高くなるケースも珍しくありません。

④ 受験勉強にかかる費用も忘れてはいけない

受験までの準備段階では、次のような費用も発生します。

  • 模試の受験料
  • 参考書・問題集代
  • 塾・予備校・講習費

これらは毎月少しずつかかるため、合計すると数万円〜数十万円になることもあります。「受験直前」だけでなく、受験までの1〜2年間を通した費用として考えることが大切です。

⑤ 総額はいくらくらいを想定すべきか

受験校数や地域によって差はありますが、

  • 出願・受験料
  • 交通費・宿泊費
  • 受験勉強関連費用

を合わせると、数十万円規模になるケースが多い のが実情です。だからこそ、

  • 早めに全体像を知る
  • どこにお金がかかりやすいかを把握する
  • 無理のない受験計画を立てる

この3つがとても重要になります。

受験費用は「突然かかるお金」ではなく、準備すれば見通しを立てられるお金です。まずは全体像を知ることで、次に紹介する「具体的な内訳」や「節約の工夫」も理解しやすくなります。

受験費用の内訳を詳しく解説

ここからは、大学受験で実際に「どこに」「どれくらい」お金がかかるのかを、項目ごとに整理して見ていきましょう。全体像を把握した上で内訳を知ると、どこを抑えられて、どこは必要経費なのかが見えてきます。

① 大学入学共通テストの受験料

まず、多くの受験生が受ける 大学入学共通テスト です。

  • 3教科以上:18,000円
  • 2教科以下:12,000円
  • 成績通知を希望する場合:+800円

共通テストは基本的に 1回しか受けない試験 なので、この費用は比較的見通しを立てやすい項目です。ただし、「共通テスト利用入試」を多く使う場合、この成績が複数校の出願に関わるため、非常に重要な試験になります。

② 国公立大学(二次試験)の受験料

国公立大学を受験する場合、共通テストに加えて 二次試験(個別試験) の受験料が必要です。

  • 国公立大学 二次試験:17,000円(1校)

国公立大学は基本的に 1校受験 になるため、受験料そのものは私立大学ほど膨らみません。ただし、

  • 前期・後期のどちらを受けるか
  • 試験会場までの距離

によっては、交通費・宿泊費が大きな負担になることがあります。

③ 私立大学の受験料(一般選抜・共通テスト利用)

私立大学は、1校ごとに受験料が必要です。

目安としては、

  • 一般選抜:1校あたり 約30,000〜35,000円
  • 共通テスト利用入試:1校あたり 約15,000〜18,000円

私立大学を複数校受験すると、
この受験料だけで 10万円を超える ケースも珍しくありません。

そのため、

  • どの方式で受けるか
  • 何校受けるか

を早めに整理することが、費用面でも非常に重要になります。

④ 交通費・宿泊費

受験費用の中で、最も差が出やすい のが交通費・宿泊費です。

  • 電車・新幹線・飛行機代
  • 宿泊費(前泊・連泊)
  • 保護者が同行する場合の追加費用

特に、地方から都市部の大学を受験する場合は、

  • 往復の交通費
  • 宿泊費 × 試験日数

が重なり、受験料以上の出費になることもあります。「どこで受験するか」は、学力だけでなく費用面からも考える必要があります。

⑤ 受験勉強にかかる費用

受験本番までにかかる費用も忘れてはいけません。

  • 模試の受験料
  • 参考書・問題集代
  • 塾・予備校・講習費

これらは月々の支出になりやすいため、気づいたときには大きな金額になっていることもあります。特に高3の1年間は、学習関連費用が集中しやすい時期 です。

受験費用は、

  • 試験そのものの受験料
  • 移動・宿泊にかかる費用
  • 受験準備のための学習費用

この3つが組み合わさって発生します。

次の章では、受験費用を抑えるためにできる工夫について、具体的に解説していきます。

受験費用を抑えるためにできる工夫

大学受験にかかる費用は決して小さくありませんが、工夫次第で抑えられる部分があるのも事実です。ここで大切なのは、「無理に削る」ことではなく、「ムダを減らし、必要なところにしっかり使う」 という考え方です。

① 出願校・受験方式を早めに整理する

受験費用が大きく膨らむ一番の原因は、出願校数が増えすぎることです。

  • なんとなく不安で出願校を増やす
  • 方式を整理しないまま複数方式で出願する

こうしたケースでは、受験料だけで数万円〜十数万円が追加でかかってしまいます。そのため、

  • 第一志望・併願校・安全校を整理する
  • 「この方式で受ける意味があるか」を考える

といった 受験戦略の整理 が、結果的に費用削減につながります。

② 共通テスト利用入試を上手に活用する

私立大学の 共通テスト利用入試 は、一般選抜に比べて受験料が安い場合が多く、交通費もかからないという大きなメリットがあります。

  • 一般選抜:1校 約30,000〜35,000円
  • 共通テスト利用:1校 約15,000〜18,000円

共通テストの得点に自信がある場合は、併願校の一部を共通テスト利用に切り替える ことで、費用と体力の両方を抑えることができます。

③ 受験会場・日程を意識して交通費を抑える

交通費・宿泊費は、受験費用の中でも特に差が出やすい部分です。

  • 同じ地域で受験日が近い大学を選ぶ
  • 地方会場・サテライト会場を活用する
  • 連日受験を避け、前泊・連泊を減らす

こうした工夫だけでも、数万円単位の節約につながることがあります。「どこで受けるか」は、学力だけでなく 移動コスト も含めて考えることが重要です。

④ Web出願・早期予約を活用する

最近は多くの大学が Web出願 を導入しています。

  • 願書代がかからない
  • 郵送費を抑えられる
  • 出願手続きが簡単

また、交通機関や宿泊先も、早めに予約することで費用を抑えやすくなります。受験直前になるほど、移動費・宿泊費は高くなりがちなので注意が必要です。

⑤ 学習費用は「量」より「使い方」を見直す

受験勉強にかかる費用は、必ずしも「たくさん使えば成果が出る」というものではありません。

  • 必要以上に参考書を増やさない
  • 模試の結果をしっかり分析する
  • 自分に合った学習環境を選ぶ

今使っている教材や学習方法を最大限活かす ことが、結果的にコストパフォーマンスを高めます。

受験費用を抑えるポイントは、

  • 出願校・方式を整理する
  • 共通テスト利用を活用する
  • 交通費・宿泊費を意識する
  • Web出願・早期準備を心がける
  • 学習費用を賢く使う

この5つです。

次の章では、「5. 受験費用とどう向き合うべきか(保護者・受験生の心構え)」についてまとめていきます。

受験費用とどう向き合うべきか(保護者・受験生の心構え)

大学受験にかかる費用を知ると、「こんなにかかるのか…」と不安になる方も多いと思います。ですが、受験費用は「怖がるもの」ではなく、「計画して向き合うもの」です。ここでは、受験生・保護者それぞれにとって大切な考え方を整理します。

① 受験費用は「想定外」ではなく「想定内」にする

受験費用で一番つらいのは、突然・一気にお金が必要になることです。だからこそ、

  • どんな費用があるのかを早めに知る
  • おおよその総額を想定しておく
  • 予備費を少し多めに見ておく

この3点を意識するだけで、精神的な負担は大きく減ります。「知らなかった」状態をなくすことが、最大の不安対策です。

② 「行ける大学」ではなく「行きたい大学」を軸に考える

費用を意識するあまり、

  • 本当は行きたい大学を最初からあきらめる
  • 必要以上に選択肢を狭めてしまう

というケースもあります。大切なのは、

  • 学力・将来・費用のバランスを見ながら
  • 家庭でしっかり話し合うこと

受験は人生の大きな分岐点です。一人で抱え込まず、必ず共有しましょう。

③ 受験生は「お金の話=プレッシャー」と思いすぎなくていい

受験生の中には、

  • 「お金がかかっているから失敗できない」
  • 「迷惑をかけている気がする」

と感じてしまう人もいます。ですが、保護者が一番望んでいるのは「お金を無駄にしないこと」ではなく、「納得のいく受験をしてほしいこと」です。費用の話は、プレッシャーではなく 受験を支える準備のひとつ と考えて大丈夫です。

④ 勉強と同じで「情報」が判断を助ける

受験費用も、勉強と同じです。

  • 情報を知っている人ほど
  • 無駄を減らし
  • 自分に合った選択ができる

という点では、まったく同じ構造です。

だからこそ、

  • 塾・学校・進路指導の先生に相談する
  • 実際の受験例を参考にする
  • 早めに動く

これが、後悔しない受験につながります。

受験費用は、

  • 知れば怖くない
  • 計画すればコントロールできる
  • 家族で共有すれば負担が軽くなる

ものです。お金の準備も、受験準備の一部。学力と同じように、早めに・冷静に・戦略的に向き合うことが大切です。

まとめ|受験費用を知ることは、合格への準備でもある

大学受験は、「勉強」だけで成り立つものではありません。受験料、交通費、宿泊費、学習費用――。さまざまな出費が重なり、想像以上の金額になることもあります。

しかし、今回見てきたように、受験費用は事前に知り、整理し、計画すればコントロールできるもの です。

  • 受験にどんな費用がかかるのかを把握する
  • 出願校や受験方式を戦略的に考える
  • 節約できる部分と、必要な部分を見極める
  • 家族で情報を共有し、早めに準備する

これらを意識するだけで、「お金の不安」に振り回される受験から一歩抜け出すことができます。受験費用について知ることは、単に節約するためだけではありません。勉強に集中できる環境を整え、納得のいく受験をするための準備 です。

学力の準備と同じように、お金の準備も「早め・冷静・戦略的」に。

しっかりと情報を集め、計画を立てて、安心して本番に向かえる受験を目指しましょう。

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この記事を書いた人

櫻學舎は仙台市とさいたま市の定額制個別指導塾です。代表は大手個別指導塾で講師として指名・授業数5年連続No.1。東北大・慶應医学部・上智・学習院など、難関校への合格者を多数輩出。教育現場での知見をもとに、より実践的な学習情報をお届けしています。

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