櫻學舎の高橋です。
今回は「ゼリーはなんでかたまるの?」というテーマで記事を書いてみました。
みなさんは勉強の合間におやつを食べたりしませんか?
今回はおやつの一つ、ゼリーについてです。
ゼリーは何で固まっているか知っていますか?
知っている人もいるかもしれませんが、ゼラチンという物質で固められています。
http://tomiz.com/shopdetail/000000001619/
ではゼラチンって何?
なんで固まるの?
実はゼラチンは動物の皮や骨などのコラーゲンでできています。
あの甘いゼリーが動物の力で固まっているなんてびっくりですよね!
でも、確かに「コラーゲン」と聞くとぷるぷるなイメージがありますね。
高校生の皆さんなら聞いたことがあるかもしれませんが、コラーゲンというのはタンパク質の一種なんです。
タンパク質は動物の体を作る大切な要素です。
もちろんコラーゲンも私たちの体の中にもたくさんあります。
例えばお肌の中のコラーゲンは、水分を蓄えたり、ハリを与えたりします。
このコラーゲンを水に溶かすと、コラーゲンの大きな分子(分子:物質を作っている粒のこと)が小さな水分子に混ざった状態になります。
この、大きな分子と小さな分子が混ざった溶液をコロイド溶液と言います。
コロイド溶液は暖かい状態だと、ゾル(どろどろして流れる様な状態)、冷やすとゲル(固まって流れないような状態)になるものがあります。
コラーゲンがゲル状になるのでゼリーが固まるんですね!
また、おかし作りをする人はわかるかもしれませんが、市販のゼラチンは粉状で売っています。
この、乾燥した状態のゼラチンはキセロゲル(乾燥ゲル)という名前が付いています。
ちなみに、ゲル(gel)、という言葉はゼラチン(gelatin)が語源なんだそうです。ゼラチンの方が先なんですね!
ところで、よくゼリーの中にはフルーツが入っていますよね?
実は、生のパイナップルやキウイをゼリーに入れようとすると固まらないって知っていましたか?
http://gathery.recruit-lifestyle.co.jp/article/1146458714032533501
「え?!じゃあ売っているゼリーでパイナップルが入っているものはなんで固まっているの?
何か特別なものが入っているの?!」
いえいえ。
これは、一部のフルーツが持つ「あるもの」による化学反応がポイントなんです。
その「あるもの」とは「酵素」と呼ばれるものです。
酵素とは、化学反応を助ける働きをする物質で、パイナップルやキウイなどのの果物にはタンパク質を分解する酵素が入っているのです。
これにより、コラーゲン分子が分解されて小さくなり、完全に水と混ざってしまうのでコロイドでは無くなってしまうのです。
しかし、タンパク質分解酵素を含むフルーツも、加熱すれば酵素が働かなくなるので、ゼラチンで固まります!
缶詰のパイナップルなどは加熱処理がされて酵素が働かなくなっているので、ゼリーに入れても固まりますよ。
いかがでしたか?
今度ゼリーを食べたり、作ったりするときには、ゼラチンのことを思い出してみてくださいね!
[su_box title=”本日もありがとうございました!” style=”bubbles”]今回も最後まで読んで頂いてありがとうございました!ゼリーが固まる秘密、分かりましたでしょうか?ポイントは「コラーゲン」です!ぜひ、おうちでもゼリーを作って食べてみてくださいね![/su_box]
[CTA]