英語の疑問文の作り方を徹底解説!「隠れたdo」で中学生でもスッキリ理解

英語の授業でよく出てくる「疑問文」。
be動詞のときは主語と動詞を入れ替えるだけなのに、一般動詞のときには「do」や「does」が急に出てきます。
「なんでここでdoが出てくるの?」
「三単現や過去形になると、さらにややこしい…」
そう感じたことはありませんか?
実は、このモヤモヤをスッキリ解決できる考え方があります。それが 「隠れたdo」 を意識する方法です。
一見バラバラに見える疑問文のルールが、「隠れたdo」を使うことで一つの仕組みとして理解できるようになります。
この記事では、
- be動詞の疑問文
- 一般動詞の疑問文
- 三単現や過去形での応用
をわかりやすく解説し、「疑問文って簡単だ!」と感じられるコツを紹介します。
基本ルール|be動詞と一般動詞の疑問文の違い
英語の疑問文を作るとき、まず大事なのは「その文に使われている動詞が be動詞 なのか、一般動詞 なのか」を見分けることです。
この判断で、疑問文の作り方が大きく変わります。
be動詞の場合:入れ替えるだけ
be動詞(am, are, is, was, were)が使われているときは、とてもシンプル。
主語とbe動詞を入れ替えるだけ で疑問文が完成します。
【例】
- You are Japanese. → Are you Japanese?
- He was a member of the soccer club. → Was he a member of the soccer club?
ポイントは、「入れ替えるだけ」というルールが現在形でも過去形でも同じだということです。
一般動詞の場合:doが必要
一方、play, watch, go などの一般動詞を使った文は少し違います。
この場合は do / does / did を文の先頭に置いて疑問文を作ります。
【例】
- You play the guitar. → Do you play the guitar?
- He plays soccer. → Does he play soccer?
- She went to school. → Did she go to school?
ここで多くの生徒が「be動詞は入れ替えるだけなのに、なぜ一般動詞はdoが必要なの?」と疑問に思います。
この“違い”を整理するために役立つのが、次のセクションで紹介する 「隠れたdo」 の考え方です。
この章では、「be動詞は入れ替えるだけ」「一般動詞はdoが必要」というシンプルなルールを押さえることがゴールです。
隠れたdoを考えるとわかりやすい!
「be動詞は入れ替えるだけなのに、一般動詞のときは do や does、did が出てくるのはなぜ?」
多くの生徒がつまずくのはここです。
そこで役立つのが 「隠れた do」 という考え方です。
これは、「実は一般動詞の文には do が隠れている」とイメージしてみる方法です。
例文で考えてみよう
普通の文:You play the guitar.(あなたはギターを弾きます)
これを「隠れた do」で考えると、こうなります。
→You do play the guitar.
つまり、「do=する」「play=演奏する」と分けて考えると、
「あなたは演奏をする」という意味になり、不自然ではありません。
疑問文にすると…
この「隠れた do」をそのまま文の先頭に出すと、
Do you play the guitar?
となり、疑問文が完成します。
この考え方のメリット
- 一般動詞の疑問文ルールが「なぜ do が必要か」を納得できる
- 三人称単数現在形(does)や過去形(did)の理解にもつながる
- 「be動詞は入れ替え」「一般動詞は隠れた do を前に出す」と覚えるとスッキリ整理できる
次の章では、この「隠れた do」の考え方を 三単現(He plays〜)や過去形(She went〜) に応用してみます。
応用①|三人称単数現在形の疑問文
一般動詞の疑問文でよくつまずくのが 三人称単数現在形(he, she, it + 動詞に -s がつく形) です。
ここでも「隠れた do」の考え方を使うとスッキリ理解できます。
例文
He watches TV.(彼はテレビを見ます)
ステップで考える
- 三単現の s を外す
→ He watch TV. - 隠れた do を入れる
→ He do watch TV. - 三単現の s を do に移す
→ He does watch TV. - does を前に出す
→ Does he watch TV?
ポイント
- 「watches = does + watch」と考えるとわかりやすい
- 疑問文では動詞は 必ず原形 に戻る
- does の中に「三単現の s」が含まれていると覚えると混乱しにくい
練習してみよう
- She plays tennis. → Does she play tennis?
- It runs fast. → Does it run fast?
この「三単現の s を does に移す」という発想は、多くの生徒が「なるほど!」と納得する瞬間です。
次は、同じ考え方を 過去形の文 に応用してみましょう。
応用②|過去形の疑問文
次は、動詞が 過去形 になっているときの疑問文です。
ここでも「隠れた do」を使うと、なぜ did が出てきて動詞が原形に戻るのかが理解できます。
例文
She went to school.(彼女は学校に行きました)
ステップで考える
- 動詞の過去形をいったん外す
→ She go to school. - 隠れた do を入れる
→ She do go to school. - do を過去形に変える
→ She did go to school. - did を文頭に出す
→ Did she go to school?
ポイント
- 動詞そのもの(go, watch, playなど)は必ず 原形 に戻る
- 過去を表すのは「did」に任せる、と考えるとシンプル
- だから「She went to school?」のようにはならない
練習してみよう
- He played soccer. → Did he play soccer?
- They studied English. → Did they study English?
「三単現では s を does に移す」「過去形では過去を did に移す」というふうに整理すると、疑問文のルールがすっきりまとまります。
注意点|「隠れた do」はあくまで説明の工夫
ここまで「隠れた do」を使って疑問文の作り方を説明してきました。
ただし、大事なポイントがあります。
それは―― 「隠れた do」はあくまで学習のためのイメージであって、実際に英文を書くときに使うものではない ということです。
説明のときに使った
- You do play the guitar.
- He do watch TV.
といった文は、普段の英文では書きません。
実際に使うのは、あくまで正しい形
- Do you play the guitar?
- Does he watch TV?
です。
「隠れた do」の役割
- 疑問文の仕組みを理解しやすくするための工夫
- 「なぜ do / does / did が必要なのか?」という疑問に答えるための考え方
- 実際の英文を作るときのルールそのものではない
ポイントは、「説明の道具」と「実際の文」をきちんと分けて考えること。
そうすれば、疑問文を正しく使えるようになりながら、文法の背景もスッキリ理解できます。
まとめ|疑問文は「隠れた do」でスッキリ理解!
英語の疑問文は、ルールを整理するととてもシンプルです。
- be動詞 の文は、主語と動詞を入れ替えるだけ
- 一般動詞 の文は、「隠れた do」を前に出すイメージ
- 三単現 では「s が does に移動する」
- 過去形 では「過去の意味を did に移す」
こうして考えると、be動詞と一般動詞の違いも、三単現や過去形での形の変化も、すべて一つのルールで理解できるようになります。
「隠れた do」は実際に英文を書くときに使うわけではありませんが、学習のヒントとしてとても役立ちます。
疑問文を作るのが苦手だった人も、この考え方を取り入れて練習していけば、必ずスムーズに作れるようになりますよ。
練習問題コーナー
以下の英文を 疑問文に書きかえてみましょう。(答えはすぐ下にあるので、まずは自分で考えてから確認してください!)
【基礎編】be動詞
- You are a student.
- She was in the library.
【一般動詞編】
- You play soccer.
- They study English every day.
【三人称単数現在形編】
- He watches TV.
- She plays the piano.
【過去形編】
- She went to school yesterday.
- They studied math last night.
解答
- Are you a student?
- Was she in the library?
- Do you play soccer?
- Do they study English every day?
- Does he watch TV?
- Does she play the piano?
- Did she go to school yesterday?
- Did they study math last night?
さらにチャレンジ!
- 自分で肯定文を作り、それを疑問文に変えてみましょう。
- 家族や友達と「質問ゲーム」をして練習するのもおすすめです。