こんにちは!櫻學舎講師の山口です。
今回は東北大学の進路と大学院進学率について書きたいと思います。
東北大学の卒業後の進路には、次のような特徴があります。
1.文系4学部(文・教育・法・経済)、医学部保健学科は5~30%が進学
2.理・薬・工・農学部は70~90%が大学院へ進学
3.医学部医学科、歯学部は臨床研修へと進む
ではそれぞれの学部ごとに見ていきましょう。
文系の卒業生は主に就職する傾向にあります。一部の専門的な分野に進む人は大学院に進みます。
文学部の卒業生はおよそ1割が進学し、7割が就職します。就職先は主に情報通信・運輸・郵便業、金融・保険業、学習支援業が多いです。
教育学部は文系の学部の中で最も進学が多いです。東北大学教育学部が主に教育に関する研究に力を入れている点と関係があると思います。
就職先は学習支援業、サービス業が多いです。
法学部は公務員になる人の割合が最も多い学部です。進学の割合も多く、主に弁護士になりたい人は法科大学院に進む人が多いそうです。
一般企業への就職では、金融・保険業が多いようです。
経済学部は一般企業に就職する人の割合が最も多い学部です。主に金融・保険業、情報通信・運輸・郵便業、製造業が多いようです。
理系の学部の人はほとんどが大学院に進みます。学部生ではできないような深い研究ができるためです。
理学部の人は8割以上の人が大学院に進学します。主に東北大学では、理学研究科に進む人が多いようです。
理学部の大学院には理学研究科のほかに、生命科学研究科、情報科学研究科など専門性の強い研究科もあります。
工学部の人は理学部同様、ほとんどの人が大学院に進学します。
その理由として、自分の研究がたくさんできるということのほかに、大学院で努力すれば、企業から推薦がもらえることがあるというのも大きな理由です。
工学部の人の主な進学先は工学研究科です。ほかにも、情報科学研究科、環境科学研究科、医工学研究科があります。
薬学部は理系の中では、就職する割合が多めです。医療福祉分野に就職する人の割合が多いようです。
大学院では、ほとんどの人が薬学研究科に進学します。
農学部は理学部、工学部同様、多くの人が大学院に進学します。進学先はほとんどが農学研究科です。
医学部医学科の人は学部卒業後、ほとんどが臨床研修医になります。研修先はおもに東北地区です。
その他の部分は医学の研究に進む人が多いと思います。
歯学部は医学部医学科とほぼ同じです。ほとんどが臨床研修医の道に進みます。
医学部保健学科はほかの理系の学部と違って約7割の人が就職します。ほとんどが医療・福祉分野に就職するようです。
卒業後の進路は分野、学部によって様々です。
大学を選ぶ際には、大学で何をしたいかもとても重要ですが、大学卒業後どのような道に進むかも重要です。
ぜひ大学を選ぶ際には、自分の行きたい分野の卒業生にどのような進路に進む場合が多いのか調べてみてください!
参考・・・2015年度 東北大学入学案内