こんにちは!
櫻學舎講師の山口です。
今回は僕の趣味である弓道が由来の言葉をいくつか紹介したいと思います。
弓道は弓術として日本古来からあるものなので、私たちの身近なところに弓道が由来のものがあり、私たちは知らないうちにそれらを使っているのです!
この言葉は「うまく目標を当てる、うまく要点をつかむ」という意味の言葉です。
この言葉は字を読めば弓道が由来であるということが容易に想像できると思います。
実際弓道は的という目標に矢を的中させて競う競技であるため、言葉の意味と競技内容がマッチしていますね。
この言葉は弓の持ち手の「手の内」に由来します。手の内とは弓の持ち手の形とその技術のことを言います。
正しい手の内に整えることによって、弓にひねりを加え、本来弓の構造上右に矢が飛んでしまうのをまっすぐ飛ぶように修正することができます。
矢をまっすぐ狙ったところに飛ばすためには必要不可欠な技術なので、手の内は的中に大きく影響します。
ですから、手の内は弓道の中でもかなり重要なものなのです。
このことをふまえて昔のことを考えてみると、手の内の技術を敵に知られてしまうことは、相手の戦における戦力を大きくさせることにつながるため、手の内は流派のなかで門外不出だったそうです。
よって「手の内を明かす(隠す)」ということは、重要なことを明かしてしまう、隠すという意味で用いられるようになったのです!
「これはきっとうまくいくはず・・・」というときにつかうような「~なはず」という言い回しも実は弓道に用いられるある道具から来ているのです!
これが弓道の矢についている筈という部品です。
筈は弓の弦を溝にはめて、矢を固定するものです。
筈と弦がしっかりはまっていないと矢はきちんと飛びません。
このことから、「矢がうまく飛ぶためには、弦と筈はかみ合って当然」ということで、「~はず」という言い回しができたそうです。
今回は弓道が語源となっている言葉を紹介しました。普段何気なく使っている言葉の語源を調べてみることはとても面白いことだと思います。
また、自分の好きなことが語源になっていることもあると思うのでみなさん是非調べてみてください!