こんにちは。たっくん先生です。
最近めっきり寒くなりましたね。
部屋にいる時間が長くなることは勉強できる時間も多くなりますが、気分転換もはからないと勉強の効率が悪くなってしまうのでたまには自分なりの息抜きの方法も見つけていきましょう!
今回も実際の大学入試で問われた問題を抜粋しながら実践的に解法を進めていきたいと思います。
楽しく根気よく英文と向き合っていきましょう。
次の英文を和訳しなさい。
I don’t want the thought of what I wish to say crowded out of my head by some senseless bit of music.
京都外語大学の入試で出された問題です。根気よく読み解いていきましょう。
まずは文章の大枠をつかみます。
英語は文章中のVを起点に展開するのでまずは主節となるVをつかみます。
ひとつの文章中に存在できるVは一つと決まっていますが、文章中のV-1の数だけ接続詞、もしくは関係詞があれば問題ありません。
今回は what です。
関係詞分かったところで次に主節のVを確認します。
つまり大枠となるVを決めます。
主節のVは前に接続詞、関係詞を伴わないVとなりますので今回は don’t want となります。
否定語もVとセットになるので間違えないようにしてください。
今回は「what節」の文法を使います。
ここでwhatについて確認します。
【what節の特徴】
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①訳は「~のこと(すること)」、「何~か」と訳す。
②節全体は名詞節。
③whatの後ろは必ず不完全
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この時点でwhat節は前の名詞にかかってくるので前の the thought を説明しているとわかります。
この時点でこの文章の大枠が決まります。
I don’t want the thought of( what ~) crowded out of ~.
私はwhat以下のことを~から締め出されることを考えることを望まない。
今回はwantをVとする第5文型(SVOC)となっています。
SVOCの形は基本的に「SはOをC状態にすることをV」と解釈するため、そのまま当てはめて解釈してよいでしょう。
次にwhat節を整理します。
whatの後ろは不完全な形をとっているため関係代名詞として機能します。
関係代名詞は前の名詞(the thought)にかかるのでどういう「考える」ことなのかを説明してくれています。
whatの後ろは I(S)wish(V) to say(O)となっておりsayの後に(O)がないので不完全です。
I don’t want the thought of( what to say) 〜
私は私の思う話したいことを〜されることを望まない
つまりこのwhat節を含むthe thoughtがcrowded(締め出される)のがいやなのです。
あとはうしろに解釈を加えていきます。
〜crowded out of my head by some senseless bit of music.
out of〜はof以下の外になるイメージで大丈夫です。
昔私の周りで「眼中にない」という表現を「out of 眼中」と表現して揶揄していました。
ですのでここはcrowded out of my head「私の頭の中から外に締め出される」という表現が適切です。
あとはby以下を解釈していきます。
by some senseless bit of music.
byは原因を表す前置詞として機能しますの「~によって」と訳すとこの場合は自然です。
senselessですがlessに注目します。
lessは接後につく有名な表現です。
lessは「~が不足している、~がない」状態を表します。
今回はsense「感情、感性」がless「ない」状態なので「無意味な」と訳すのが良いでしょう。
someに関しては「いくつか」と表現しますが、本来は「たくさんあるうちのいくつか」を表す表現なのでむりやりつなげることはせず、文章が自然と読めるような表現に変えていただいて大丈夫です。
senseless以下はof「~において」以下の表現に注意しながら訳していけば問題ありません。
by some senseless bit of music.
何かしらの無意味な音楽の断片によって
ほぼ完成です。
あとは全体のバランスを見ながら訳していけばよいでしょう。
この部分のVであるneedは「~を必要とする」と訳し名詞が名詞が続きます。
I don’t want the thought of what I wish to say crowded out of my head by some senseless bit of music.
私はいくつかの無意味な音楽の断片によって話したいことが頭の中から締め出されてしまうことを望まないのだ。
今回の実践のポイントは以下の通りです。
1.what節の訳は「~のこと(すること)」、「何~か」と訳す。
2.what節全体は名詞節になる。
3.whatの後ろは必ず不完全な文になる。
4.接尾語に注意しよう。
いかがでしたか。
今回は単語から派生する表現に注意して解釈していきました。
文章を長くするのは接続後や関係詞です。
その接続後や関係詞のかたまりを見つけてしまえば文章はかなりすっきりします。
これからも少しずつ英文解釈のための知識を増やしていきましょう!