【塾講師が解説】中学生・高校生におすすめの辞書選び3つのポイント|英語・国語どちらも失敗しない選び方

「中学生になったから、そろそろ辞書を買わないと…でも、どれを選べばいいかわからない」
そんな保護者の方からの相談、塾でもよくいただきます。
特に英語・国語の辞書は種類が多く、内容も様々。なんとなくで選んでしまうと、せっかく買った辞書がまったく使われない、ということにもなりかねません。
そこで今回は、塾講師の視点から「中学生・高校生におすすめの辞書の選び方」を3つのポイントに分けて解説します。
自分のレベルに合わせた辞書を選ぶ
これが辞書選びで一番大切なところ!
極端な例で言えば、英語を習い始めの中学生が語彙量や解説量などが最高レベルの英和辞典である研究社の「新英和大辞典」を購入しても書いてある内容がわからず、辞書の意味を為さないわけです。
新英和大辞典
【Amazonより画像提供】
それならば、初級者向けの辞書である三省堂の「エースクラウン英和辞典」などの方がイメージイラストなどが使われており、わかりやすく解説されているのでよっぽど効率がよくなるのです。
エースクラウン
【Amazonより画像提供】
辞書を使う目的をはっきりさせる
2つ目はこれ。何を目的として選ぶかです。
例えば英和辞書一つをとってみても、様々な目的があります。
・受験勉強で使えるように発音には仮名表示を併記してくれている辞書
・英語表現が身につくように日常会話例が充実している辞書
国語辞典でも出版社によって目的があるんですよ!
・正しい日本語の規範となるようにつくられた岩波系の辞書
・今生きている言葉を採用している三省堂系の辞書
であれば、自分の辞書を使う目的によって選ぶべき辞書が絞られてくるのです。
自分の相性に合う辞書を選ぶ
3つ目はこれ。簡単に言うと実際に書店へ行って手にとって読むべし!ということです。
同じ言葉でも辞典によって全然内容が違うんです!
例えば2冊の国語辞典で「恋愛」について調べてみましょう。
三省堂国語辞典
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(男女の間で)恋をして、相手をたいせつに思う気持ち(を持つこと)
【出典 三省堂国語辞典】
新明解国語辞典
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特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それが叶えられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。
(出典 新明解国語辞典)
ね、全然違うでしょ!(笑)
好みは人それぞれだと思いますので、相性の合う方をお選び下さい。
まとめ
塾の講師からみた「中・高生向け辞書」の選び方3つのポイント
①自分のレベルに合った辞書を選ぶべし!
②勉強の目的に合った辞書を選ぶべし!
③相性の合う辞書を選ぶべし!
手っ取り早いのはやっぱり書店へ行って、英和辞典で「study」や国語辞典で「右」など自分でもわかる単語などを調べて見るといいかもしれませんね。
自分にぴったりの辞書を見つけて、日々の勉強の効率をあげましょう!