【仙台市中学校別】評定はこう違う!内申点が出やすい学校・厳しい学校を比較しました

中学生の高校入試対策で最も見落とされがちなポイント…それは「内申点(調査書点)」です。
学力検査の点数ばかりに注目が集まりがちですが、実は評定によって人生が変わる――と言っても過言ではありません。
しかも、内申点のつき方には中学校ごとに“クセ”があるのが実情です。
この記事では、仙台市内の中学校を例に挙げながら、内申点の仕組みと実際の評定の出やすさを比較し、塾としてのアドバイスも紹介します。
内申点(調査書点)ってどうやって決まるの?
「内申点」とは、通知表の評定(1〜5)をもとにして決まる、いわば“学校での頑張りの記録”です。高校入試の際には、学力検査の点数と同じくらい大切な要素になります。
この内申点、実はテストの点数だけでは決まらないことをご存知でしょうか?
中学校の通知表では、「観点別評価」という仕組みを使って評定(5段階)がつけられます。これは、単純に点数の高い低いだけでなく、次のようなポイントが総合的に見られています。
授業への取り組み姿勢
- ノートをしっかりとっているか
- 積極的に発言しているか
- 授業態度が落ち着いているか
提出物の完成度と提出状況
- ワークや課題を期日までに提出しているか
- 内容に工夫や丁寧さがあるか
小テスト・課題の達成度
- 授業内容がきちんと理解できているか
- 学び直しや再提出への取り組みがあるか
観点別評価(4観点)
文部科学省の指導要領に基づき、多くの教科では以下の観点が使われています。
- 【知識・技能】
- 【思考・判断・表現】
- 【主体的に学習に取り組む態度】
- 【関心・意欲・態度(実技教科では特に重視)】
このように、内申点は日々の積み重ねが反映されるものです。
「テストで点を取ってるのに、なぜか評定が伸びない」というケースでは、こうした“授業中の見えない努力”が評価に影響していることもあります。
だからこそ、内申点を上げたいなら、「提出物をしっかり出す」「授業中は前向きに取り組む」といった基本をおろそかにしないことがとても大切です。
仙台市内・中学校別の評定傾向

以下は、櫻學舎の在籍生徒、卒業生の通知表データ、保護者ヒアリングをもとにした「評定の出やすさ」一覧です。
※以下の内容は、櫻學舎に在籍する生徒・保護者からの聞き取りや通知表データをもとにしたものであり、公式な教育委員会の発表や統計資料ではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。
八軒中学校(青葉区)
八軒中は、評定の出方において全体的に「中庸」な印象を持たれています。特に副教科では、提出物の有無や質が大きな評価基準となっているようです。きちんと提出物を出し、真面目に授業に取り組んでいれば、3〜4の評定は十分に狙える中学校です。
五橋中学校(青葉区)
五橋中は、学力重視の傾向が強く、評定がやや厳しめとの声があります。特に英語や数学といった教科では、定期テストの点数がダイレクトに評価に反映される傾向があり、努力の割に「3」に留まることも。点数に自信がある生徒には合っていますが、提出物や姿勢で評価を上げたいタイプにはやや不利かもしれません。
幸町中学校(宮城野区)
幸町中は、副教科で評定が比較的取りやすい学校とされており、実技教科が得意な生徒には大きなチャンスがあります。提出物や授業中の態度に気を配れば、評定4〜5も十分可能で、全体的に内申点を稼ぎやすい中学校のひとつです。
田子中学校(宮城野区)
田子中は、提出物や授業中の態度への評価が特に重視される学校です。テストの点数よりも「どれだけまじめに、継続して取り組めるか」がカギになります。コツコツ型の生徒がじわじわと内申点を上げやすい環境です。
七郷中学校(若林区)
七郷中は、努力がしっかりと評定に反映される傾向があり、副教科でも真面目に取り組めば高い評価を得やすいとの声が多く聞かれます。内申点を伸ばしたい生徒にとっては、とても心強い学校です。
蒲町中学校(若林区)
蒲町中は、副教科の評定がやや厳しいとの印象を受ける学校です。美術や音楽、体育などで高評価を狙うには、相当な準備と実技力が必要という声もあり、芸術・実技系が苦手な生徒は不利に感じることがあるかもしれません。
南小泉中学校(若林区)
南小泉中は、比較的評定が出やすい学校とされており、評定4〜5を狙いやすいという特徴があります。先生方の評価の姿勢も安定しており、努力や継続がしっかりと数字に表れやすい学校です。
長町中学校(太白区)
長町中は、学力重視の評価基準を採っている傾向があります。定期テストの点数が高ければ高評価につながりやすい一方で、点数が低いと提出物だけでのカバーは難しいという声も。テストでしっかり得点することが、内申点アップの近道です。
八木山中学校(太白区)
八木山中は、技術・家庭科や音楽といった副教科でやや甘めの評価がされるとの情報もあります。努力型の生徒にとっては、授業態度や課題の提出などを丁寧に取り組むことで、評定を上げやすい環境といえるでしょう。
西中田中学校(太白区)
西中田中は、評定が厳しめに出る学校として知られています。特に男子生徒において、授業中の態度や積極性の欠如が、評定にマイナスに働いてしまうケースも見られるようです。普段からの姿勢と提出物の質を意識することが重要です。
仙台市内・区別の評定傾向

一方で、仙台市の地域別ではどんな傾向があるのでしょうか?
ここでは、公的資料や報道、教育委員会の学力調査結果をもとに、区ごとの傾向をわかりやすくまとめました。
※以下は仙台市教育委員会の「全国学力・学習状況調査」や学力検査結果、報道情報に基づく一般的傾向です。学校や年度により個人差があります。
青葉区
- 学力傾向:高水準。
- 評定傾向:学力重視で評定がやや厳しめ。
- 特徴:定期テストの結果が評定に大きく影響する傾向があります。
宮城野区
- 学力傾向:平均的。
- 評定傾向:提出物や授業態度を重視。
- 特徴:副教科での努力が評定に反映されやすい傾向があります。
若林区
- 学力傾向:やや高水準。
- 評定傾向:総合的な評価で評定が出やすい。
- 特徴:副教科の評定が比較的高めに出る傾向があります。
太白区
- 学力傾向:平均的。
- 評定傾向:教員によってばらつきあり。
- 特徴:学力と提出物のバランスが重要視される傾向があります。
泉区
- 学力傾向:高め。
- 評定傾向:学力重視で評定が厳しめ。
- 特徴:定期テストの結果が評定に大きく影響する傾向があります。
評定(内申点)は、公立高校入試にどう関係するの?
中学校の通知表の「評定(内申点/調査書点)」は、宮城県の公立高校入試で非常に重要な役割を果たします。
高校入試では、「学力検査の点数」と「内申点(調査書点)」を合計して合否を決めるのが基本ですが、その比率は高校ごとに異なります。
比率の例(学力検査:調査書点)
- 学力検査重視型:7:3
- バランス型:6:4
- 調査書点重視型:5:5
※宮城県では、各高校が独自にこの比率を設定しており、年度ごとに若干の変更がある場合もあります。志望校の最新情報を必ず確認しましょう。
高校入試での評定の計算方法ってどうなっているの?
通知表にある「5段階の評定」をもとに、内申点(調査書点)は以下のように計算されます。
宮城県では、1年生から3年生までの成績が対象で、以下のような方法で点数化されます。
【内申点の基本の考え方】
- 主要5教科(国・数・英・理・社) → 評定×1倍
- 実技4教科(音・美・保体・技家) → 評定×2倍
これを1年・2年・3年の3年間分合計すると、満点は195点になります。
〔主要5教科×5点×1倍×3年〕=75点
+〔実技4教科×5点×2倍×3年〕=120点
⇒ 合計195点満点!
この195点満点の調査書点と、学力検査の点(5教科250点満点)を、先ほどの比率(7:3など)にあわせて点数換算し、合否を決めるというのが基本的な流れです。
実技教科(副教科)で差がつくことも!
特に注意してほしいのは、実技4教科(音楽・美術・保体・技家)も内申点に大きく関わるという点です。
「苦手だから適当にやってる」という生徒は、ここで大きく損をしてしまいます。
日頃の提出物や授業態度、努力の積み重ねがそのまま評定に直結し、入試本番の得点と同じくらい重く扱われることを、しっかり意識しておきましょう。
なぜ「評定」が大事なの?
高校入試で「評定=内申点」が重視されるのは、テストだけでは見えない生徒の学習姿勢や継続力、授業への取り組みを評価するためです。
- 普段の授業を大切にしているか
- 提出物をきちんと出しているか
- 実技教科でも手を抜かずに頑張っているか
こうした積み重ねが、内申点という形で受験の合否に直結します。
特に、学力検査と同じ重み(5:5)で評価される高校を受験する場合は、内申点が大きな意味を持ちます。中1・中2の成績も含まれるため、早めに意識することが大切です。
塾としてできること:櫻學舎のサポート
当塾では、以下のように内申点アップのための具体的な指導を行っています。
- 副教科対策のアドバイス
評定を上げるコツは「目立つ」ことではなく、「誠実な積み重ね」。具体的な実技提出物の仕上げ方までサポート。 - 提出物の管理チェック
生徒ごとに提出物チェックリストを設け、忘れや遅れが内申に響かないようフォロー。 - 学校傾向をふまえた戦略立案
通っている中学校の評価傾向(提出物重視/学力重視)に合わせた定期テスト対策を実施。 - 学力点とのバランスを考えた志望校選び
「評定が取りにくい学校の生徒」にとっては、共通選抜より学力重視の特色選抜や一般選抜が有利な場合もあります。
まとめ

内申点(評定)は、通知表だけの話ではありません。
それは「普段のがんばり」が数字になってあらわれる、大切な記録です。
そして、その内申点は宮城県の公立高校入試では合否に直結する評価材料となります。
学校や教科によって評定のつき方には違いがありますが、
どんな学校でも大事なのは、次の3つの姿勢です。
- 授業を大切にすること
- 提出物をしっかり出すこと
- 自分から学ぼうとすること
テストの点だけでなく、こうした日々の積み重ねが入試で自分を助けてくれるのです。
「中1や中2の成績なんて…」と思っていた人も、今から変えることはできます。
小さなことでも意識を変えることで、確実に内申点は変わっていきます。
櫻學舎では、こうした内申点アップのための具体的なサポートも行っています。
「もっとくわしく知りたい」「自分の学校はどうなの?」という方は、いつでもご相談ください。
あなたの努力が、きっと未来の合格につながります。応援しています!