定期テストの点数が高校入試のカギ!|宮城県公立高校入試と内申点のリアルな関係

中学1年生・2年生のうちは、「受験はまだ先の話」と思っているご家庭も多いかもしれません。
しかし実は、高校入試は中1からすでに始まっているといっても過言ではありません。

なぜなら、宮城県の公立高校入試では、3年間の成績=「調査書点(内申点)」が、学力検査の得点と並ぶほど重要な評価項目として扱われるからです。
そしてその内申点は、定期テストの結果を中心に決まるのです。

この記事では、宮城県の入試制度の仕組みをふまえながら、
「なぜ定期テストが高校入試のカギを握るのか?」を、くわしく解説していきます。

お子さまの将来に向けて、“今のテスト勉強”がどれだけ大事なのかを、ぜひご確認ください。

目次

宮城県公立高校入試の仕組み|学力検査点と調査書点とは?

勉強する生徒の手元

宮城県の公立高校入試では、受験生の成績は主に「学力検査点」と「調査書点(内申点)」の2つの評価軸で判断されます。それぞれの仕組みと役割を正しく理解しておくことが、高校合格への第一歩です。

学力検査点:5教科500点満点

学力検査(いわゆる「入試本番」)は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科で実施され、それぞれ100点満点、合計500点満点です。試験は3月上旬に行われ、当日の実力がそのまま得点に反映されます。

調査書点(内申点):195点満点

調査書点とは、中学1年〜3年の通知表の成績をもとに算出される点数のことです。

  • 国・社・数・理・英の5教科はそのまま加算
  • 音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科は 2倍 にして加算

このように、実技教科の比重が高く設定されているのが特徴で、合計195点満点となります。さらに、中3の評定だけが特別に重視されるわけではなく、3年間すべての成績が等しく評価されます。

選抜方法と比重は学校によって違う

共通選抜(通常の入試)では、学力検査点と調査書点の比重を各高校があらかじめ設定しています。

比重の一例内容
7 : 3学力検査点7割+内申点3割
5 : 5学力検査点5割+内申点5割
3 : 7学力検査点3割+内申点7割

例えば、学力重視の進学校では「7:3」が多く、内申点を重視する高校では「5:5」や「4:6」のような設定もあります。

特色選抜ではさらに多様に

一部の高校・学科では、「特色選抜」という方式が導入されています。この場合は、学力検査点・調査書点に加えて、面接・実技・作文などが評価対象に加わります。比重や配点も高校ごとに異なり、より総合的な評価が行われます。

志望校の選抜方法を要確認!

このように、宮城県の高校入試では、学校によって評価のしかたが違うため、志望校の募集要項や選抜基準は必ず事前に確認する必要があります。

「どのくらい内申点が必要か?」
「今の成績でどの高校が狙えるか?」

この判断が、定期テストや普段の学習計画に大きく影響するのです。次は、この内申点を決定づける「定期テスト」との関係について詳しく見ていきましょう。

定期テスト=内申点を決める最重要指標

内申点(調査書点)は、宮城県公立高校入試において最大195点という大きな比重を占めます。そして、その内申点を決める最大の要素が「定期テスト」です。

通知表の「評定」はどう決まる?

中学校の通知表(評定)は、主に以下の要素から評価されます。

  • 定期テストの点数(学力)
  • 授業態度や提出物
  • ノート・小テスト・授業への参加姿勢

この中でも、学力面=定期テストの成績は非常に大きな割合を占めており、特に主要5教科では、テストの点数がそのまま評定に直結します。

たとえば、80点台を安定して取っている生徒は「4」、90点以上を安定して取っている生徒は「5」がつくことが一般的です。

「5」を取るには定期テストで勝負!

通知表でオール5を狙うためには、定期テストでほぼ90点以上をキープしなければなりません。逆に言えば、普段から定期テストを意識した勉強をしておかないと、高内申点は取れません

また、内申点が同じであれば、試験当日の点数で合否が決まりますが、内申点で差がついていれば、その分だけスタートラインが変わるということです。

内申点は“3年間”の積み重ね

調査書点には中学1〜3年すべての成績が反映されるため、中1の定期テストから高校入試は始まっていると言っても過言ではありません。

  • 「中1の成績が悪かったからもう無理…」と思う必要はありません。
  • 逆に、「まだ中1だから大丈夫」と油断するのも危険です。

3年間を通じて、コツコツ積み上げてきた内申点が、最終的に高校入試の合否を左右する大きな要因となります。

定期テスト対策は内申対策そのもの

だからこそ、中学生にとって定期テストは「通過点」ではなく、「高校入試の第一ステージ」。
テスト勉強の習慣づけ、正しい学習方法、計画的な復習といった力が、内申点アップ=合格力アップにつながるのです。

次は、なぜ定期テストの結果に大きな差がつくのか、その理由と背景について見ていきましょう。

なぜ定期テストで差がつくのか?

問題を解く女子中学生

定期テストは、すべての中学生が同じ範囲・同じ条件で受けるため、一見「公平」な評価に見えます。しかし、実際には大きな差がつきやすい場面でもあります。その理由をいくつか挙げてみましょう。

理由①:「計画的に勉強できるか」で勝負が決まる

定期テストはおおよそ年に4〜5回、毎回2〜3週間前から準備が必要です。

  • テスト勉強の計画を立てられるか
  • 毎日継続的に学習できるか
  • 弱点を見つけて対策できるか

このような「勉強の習慣」「学習戦略」が身についているかどうかで、大きく結果が分かれます。

理由②:提出物・授業態度で差がつく副教科

内申点に大きく影響する副教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)は、実技だけでなく、提出物や授業態度が重要視されます。

  • ワークの提出期限を守る
  • 丁寧に仕上げる
  • 授業にしっかり参加する

このような基本行動の差が、「3」か「4」か「5」かの分かれ目になります。

理由③:「勉強のやり方」が確立していない

たとえば…

  • ワークを繰り返すだけで終わる
  • 解説を読んでもわかったつもりで終わる
  • インプットだけでアウトプットがない

こうした“自己流”の非効率な勉強法に陥ると、点数が伸びないまま勉強時間だけが過ぎてしまうことに。定期テストで差がつくのは、単に努力量ではなく、「正しい努力」ができているかどうかがカギなのです。

理由④:テスト直前だけ頑張る人が多い

「1週間前から詰め込む」という生徒は多いですが、テスト範囲はそれまでの授業の積み重ねです。
日頃からの予習・復習の習慣があるかどうかで、本番の理解度に大きな差が出ます。

定期テストは、決して“センス”や“才能”で差がつくものではありません。
「日々の積み重ね」と「勉強のやり方」次第で、誰でも点数は伸ばせるのです。

次は、内申点アップのために意識すべきポイントについて、さらに詳しく解説していきます。

内申点アップのために意識すべきポイント

内申点(調査書点)は、高校入試で学力検査点と並んで重視される大切な評価です。特に宮城県の入試制度では、調査書点195点満点中、実技教科が高い比重を占めるため、「勉強が得意かどうか」だけではなく、日々の学校生活全体が評価対象となります。

以下に、内申点アップのために意識すべき具体的なポイントを紹介します。

① 定期テストで安定した点数を取る(主要5教科)

定期テストの点数は、5段階評価の基準に直結します。特に主要5教科(国・社・数・理・英)は、以下のような基準で評価されることが多いです。

  • 90点以上 →「5」
  • 80点台 →「4」
  • 70点台 →「3」

学年末だけでなく、年間通じて安定した点数を取ることが重要です。

② 実技教科の提出物と授業態度を丁寧に

実技教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)は、評定に2倍の重みが加わるため、内申点への影響が非常に大きいです。

  • ワークやレポートを期限内に提出
  • 授業中の積極的な発言・活動
  • 準備・片付けを率先して行う

こうした日々の積み重ねが「3」→「4」、「4」→「5」への評価アップにつながります。

③ 規則正しい生活と学校生活の態度

欠席・遅刻・早退が多いと、生活態度の評価が下がる要因になります。

  • 体調管理に気を配る
  • 学校行事や委員会活動にも参加する
  • 授業に集中し、私語を慎む

学校生活全体の姿勢が、内申点の“印象評価”に反映されます。

④ ノート・ワークを丁寧に仕上げる

ノート提出や宿題ワークの記述は、「努力しているかどうか」の大事な指標。

  • 答えだけでなく、考え方や過程を書く
  • 誤字脱字を減らす
  • 色分けや図などを活用して見やすくする

「ていねいに仕上げよう」という意識が、先生の評価に影響します。

⑤ 授業での姿勢と発言も大切

評価の中には「関心・意欲・態度」といった項目があります。
これらは授業中の反応・質問・ノートの取り方などで判断されます。

  • わからないことは素直に質問する
  • 話をしっかり聞いてメモを取る
  • 黙々と取り組むだけでも好印象

「積極的にやっているな」と感じさせることが、内申点アップへの第一歩です。

内申点は、特別な能力がなくても上げられる評価です。
日常のちょっとした意識の積み重ねが、数十点分の入試得点差になることも。

次は、この内申点と入試本番の関係、そしてなぜ定期テストの積み重ねが合否に直結するのかを、総まとめとして解説します。

チューターによるサポート

櫻學舎では、定期テスト=内申点=高校入試、というつながりを踏まえ、チューター制度による徹底的なサポートを行っています。

チューターができるサポート内容

【1】学習スケジュールの管理

  • 定期テスト3週間前から逆算して、教科ごとの計画をチューターが一緒に作成
  • 宿題の進捗管理や、教科の優先順位づけもサポート

【2】小テストによる定着チェック

  • 週ごとに小テストを実施して、定期テスト範囲の理解度を細かく確認
  • 不合格の場合は再テストで補強し、抜け漏れを防止

【3】提出物や授業態度への意識づけ

  • 学校のワーク提出や提出期限を一緒にチェック
  • 「評価されるポイント」を具体的にアドバイスし、通知表対策も指導

【4】苦手単元の把握と補強

  • チューター面談での聞き取りにより、つまずきや不安をキャッチ
  • 必要に応じて、個別授業や追加課題も提案

【5】保護者との連携

  • 面談内容や成績の状況を定期的に保護者へ共有
  • ご家庭と連携し、目標の共有と応援体制を整えます

「内申点=日々の積み重ね」を見守り続ける存在

高校入試は一日限りの勝負ではありません。中1からの通知表すべてが「入試の点数」として反映されることを、多くの生徒は意識できていません。だからこそ、櫻學舎のチューターは、生徒のそばで「日々の努力が未来につながること」を伝え、支え続けます。

自分ひとりでは計画を立てられない子も、続けられない子も、チューターと一緒なら変わっていけます。櫻學舎のチューター制度で、定期テストの不安を“内申点アップ”のチャンスに変えていきましょう。

まとめ|“定期テスト”の積み重ねが合否を分ける理由

中学生にとっての「定期テスト」は、単なる学校行事ではありません。
それは 高校入試の合否に直結する「内申点」を決める最重要イベント だからです。

宮城県の公立高校入試では、調査書点(内申点)が最大195点満点。
これは、5教科の定期テストだけでなく、実技教科の評価や授業態度、提出物など、日々の積み重ねによって決まる点数です。

入試本番の学力検査(500点満点)に対して、調査書点は最大約40%を占める重みがあります。
つまり、「定期テストの努力」が「入試得点」として確実に積み上がっていくのです。

【保護者・生徒の方へ】

  • 「まだ1年生だから大丈夫」ではなく、今の評価が3年後に直結すると考えてください。
  • 「目の前のテストに全力で向き合う習慣」が、志望校合格の可能性を着実に広げます。
  • “将来のための努力”を、いまの定期テストに集中して取り組むことから始めましょう。

櫻學舎では、定期テスト対策から入試本番までを一貫してサポートしています。
成績を上げるだけでなく、「高校合格につながる力」を身につけたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

櫻學舎は仙台市とさいたま市の定額制個別指導塾です。代表は大手個別指導塾で講師として指名・授業数5年連続No.1。東北大・慶應医学部・上智・学習院など、難関校への合格者を多数輩出。教育現場での知見をもとに、より実践的な学習情報をお届けしています。

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