定期テスト直前の過ごし方|点数につながる勉強法と本番に強くなる習慣

みなさんこんにちは!
櫻學舎講師の伊藤しずくです。
いよいよ定期テストが近づいてきましたね。
「何を勉強すればいいの?」「まだ間に合うのかな…」と、焦ったり不安になったりしている人も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫。テスト直前だからこそ、やるべきことはシンプルです。
新しいことを無理に詰め込むより、これまで頑張ってきた内容をしっかり見直す。
そして、本番で自分の力をしっかり出せる状態をつくることが、何よりも大切なんです。
この記事では、私自身の経験も交えながら、テスト直前の正しい勉強法と過ごし方を紹介します。
最後まで読んで、ぜひ実践してみてくださいね!
直前は「復習中心」に切り替える

テストが近づくと、「もっと勉強しなきゃ!」という気持ちから、あれこれ新しいことに手を出したくなるかもしれません。
でも、テスト直前に一番大切なのは“復習”です。
これまでにやってきたことを、確実に点数につなげるための時間にしましょう。
復習に時間をかけるメリット
すでに一度は学んだ内容だからこそ、思い出すスピードも早く、短時間で効果的な学習ができます。
たとえば──
- 英語:覚えた単語や熟語を再確認。文法のミスが多い問題をピックアップして見直す。
- 数学:苦手な単元の例題をもう一度解いて、ミスのパターンをつぶす。
- 社会・理科:暗記カードやまとめノートを使って、用語・流れを確認。
こうした「思い出し復習」は、本番で点を取りやすい“確実な武器”を強くしてくれます。
新しいことを詰め込むのは逆効果
テスト直前に「まだやってないページを全部やらなきゃ…」と、新しい内容に手を出すのは要注意。
なぜなら──
- 十分に理解できていないまま試験に出ても、正確に思い出せない
- 覚える量が多すぎて、逆に今までの知識がごちゃごちゃになる
- 無理な勉強で疲れがたまり、本番で集中できなくなる
点が取れるかどうか分からない“新しい知識”よりも、すでに持っている知識を完璧にしておくことが最も効率の良い戦略です。
睡眠こそ最高の勉強法

「テスト前日は寝ないで勉強した方が点数が取れる」
…そんなふうに思っていませんか?
実はそれ、逆効果です。
どれだけ勉強しても、寝なければ記憶は定着しない。
睡眠こそ、直前期の努力を点数に変えるための“最強の勉強法”なんです。
寝ている間に記憶は整理される
人の脳は、眠っている間にその日覚えたことを整理して、記憶にしっかりと定着させます。
つまり、しっかり睡眠をとることで、勉強した内容が「本当に覚えたこと」になるのです。
反対に、睡眠時間が足りないと…
- 覚えたはずの単語が思い出せない
- 計算ミスや読み間違いが増える
- 集中力が続かず、簡単な問題も落とす
…というように、本来の実力が出せなくなってしまいます。
徹夜は努力をムダにする最悪の選択
私(伊藤先生)も、昔「徹夜した方が点が取れるかも」と思って、前日に夜通し勉強したことがあります。けれど、当日は眠すぎて頭が働かず、ケアレスミスだらけでボロボロの点数に…。
せっかく時間をかけて勉強しても、睡眠を削ったせいでそれが活かされないのは本当にもったいない。だからこそ、みなさんには同じ失敗をしてほしくありません。
メンタルを整える「いつも通り」の生活

テストが近づくと、「もっとやらなきゃ」「このままで大丈夫かな」と、不安や焦りが大きくなっていきますよね。
そんなときほど大切なのが、生活リズムを崩さず、“いつも通り”に過ごすことです。
焦りが生活を乱すと、心も乱れる
- いつもより長く勉強しようと夜更かし
- 食事を抜いてまで勉強
- 朝ギリギリまで寝てしまい、朝ごはん抜きで登校
こうした変化は一見「頑張っている」ように思えて、実は逆効果。
生活リズムが乱れると、脳も身体も本来の働きができず、不安定な状態でテストを迎えることになります。
「いつも通り」が一番力を出せる状態
テスト当日に実力を出し切るには、心と身体を安定させることが最優先です。
いつもと同じ時間に起きて、いつもと同じように食べて、いつも通りの勉強をして、いつも通りに寝る。
この「当たり前の習慣」が、あなたの本来の力をしっかり支えてくれます。
不安を感じたときの対処法
- 深呼吸をして、今できることを一つだけやってみる
- 過去に自分が頑張ってきたノートや問題集を見返す
- 家族や先生、友達にちょっとだけ不安を話してみる
メンタルを保つには「自分を安心させる行動」を持つことも大事です。
実践!テスト前日のチェックリスト
テスト前日は「あと少しで点を上げたい!」という気持ちが強くなりますが、やることを絞ることで安心して本番に臨めます。
ここでは、勉強だけでなく、生活や心の準備も含めた「やるべきことリスト」を紹介します。
勉強編
- 暗記の総仕上げ:単語・用語・公式など、自信のないものを重点チェック
- 苦手単元の確認:時間をかけすぎず、1〜2問だけでOK
- 見直しメモを用意:明日の朝や休み時間に見る用のメモをまとめておく
- 新しい問題には手を出さない:復習のみに集中
生活編
- 持ち物チェック:筆記用具・コンパス・定規・提出物など忘れ物なし!
- 服装の準備:制服や防寒具など、翌朝バタバタしないよう前夜に用意
- 入浴&ストレッチ:体を温めてリラックス。睡眠の質を高めよう
- 夜更かししない:遅くとも22時〜23時には布団へ。睡眠は最強の勉強法
メンタル編
- できたことを思い出す:不安より「ここまで頑張った自分」に目を向けよう
- 「大丈夫」と声に出してみる:言葉には心を落ち着かせる力があります
- 深呼吸して寝る:緊張していても大丈夫。落ち着く呼吸をしてから眠ろう
まとめ|ラストスパートは「堅実さ」がカギ

テスト直前の数日間は、気持ちが焦ったり、落ち着かなかったりするものです。
でも、そんなときこそ必要なのは、“特別なこと”ではなく、いつも通りを大切にする堅実さ”です。
最後の仕上げは、「新しいことに手を出す」よりも、「これまで積み上げたことを確実に点に変える」こと。
そして、睡眠・生活リズム・気持ちの安定といった土台を整えることで、当日の集中力や判断力が高まり、本来の力を発揮できます。
テスト前だからこそ、“頑張りすぎない勇気”も大切です。
焦らず、欲張らず、これまでやってきた自分を信じてください。
「自分の力を出し切れる状態でテストに向かう」
それこそが、最高の準備であり、最高の戦略です。
最後の最後まで、ていねいに。あなたなら、きっと大丈夫です。応援しています!