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【令和6年度 宮城県公立高校入試 数学】大問1を徹底解説|基礎問題で差がつくポイントとは

※解説は動画でもご覧いただけます。

「数学の大問1は取りやすい」とよく言われますが、実際にはここでの失点が入試全体に大きく影響します。特に宮城県公立高校入試の数学では、大問1に計算や基礎事項がまとまって出題されるため、“できるはずの問題を確実に取れるか”がとても重要です。

保護者の方の中には、「最初の計算問題くらいは大丈夫だろう」と感じる方も多いかもしれません。ですが、実際には符号の見落としや分数計算のミスなど、小さなつまずきがそのまま失点につながります。難問ではなくても、丁寧さや基礎の定着が問われるのが大問1の特徴です。

この記事では、令和6年度 宮城県公立高校入試・数学の大問1を取り上げ、問題ごとのねらいや、どこでミスが起きやすいのかを保護者の方にも分かりやすく整理していきます。

「なぜこの問題で差がつくのか」が見えてくる内容にしていきます。

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目次

大問1の全体像

宮城県公立高校入試の数学における大問1は、いわゆる基礎問題の集合です。難しい発想を求めるというよりも、中学校で学んだ基本事項がきちんと身についているかを確認するパートになっています。

保護者の方からすると、「最初の問題だから簡単なのでは」と感じるかもしれません。実際、内容だけを見れば極端に難しい問題は多くありません。ですが、入試ではこの大問1がとても重要です。なぜなら、ここは取れる生徒がしっかり取ってくる問題だからです。

大問1で出題される内容

大問1では、数学のさまざまな基礎分野から小問が並びます。例えば、

  • 正負の数の計算
  • 分数を含む計算
  • 文字式の計算
  • 代入計算
  • 因数分解
  • 反比例
  • 平方根の大小比較

といった内容です。つまり、「ある一つの単元だけ」ではなく、中学校数学の土台となる内容を広く確認する構成になっています。

大問1の役割

大問1の役割ははっきりしています。それは、基礎学力の確認です。後半の大問では、図形や関数などで思考力や応用力が問われますが、大問1ではそこまで複雑な考え方は必要ありません。むしろ、

  • 基本公式を使えるか
  • 計算の順序を守れるか
  • 符号や分数を丁寧に処理できるか

といった、日頃の学習の丁寧さがそのまま表れます。

なぜ大問1が大切なのか

大問1は「点を伸ばす場所」というより、落としてはいけない場所です。ここで失点すると、

  • 本来取れるはずの点を失う
  • 後半の応用問題で挽回しなければならなくなる
  • 試験全体の流れが崩れやすくなる

ということが起こります。逆に言えば、大問1を安定して取れる生徒は、入試全体でも大きく崩れにくくなります。

保護者の方に知っていただきたいこと

大問1は、特別な才能やひらめきが必要な問題ではありません。だからこそ、ここで差がつくとすれば、それは基礎の定着と日頃の学習習慣の差です。「計算問題だから簡単」と見るのではなく、“基本を確実に点にする力が問われる大事なパート”として捉えることが大切です。

このあと、各問題を見ていくと、「なぜここでミスが出るのか」「どんな基礎が問われているのか」がより具体的に見えてきます。

問題ごとの解説

ここからは、令和6年度 宮城県公立高校入試・数学の大問1を、問題ごとに順番に見ていきます。

大問1には、整数の計算、分数を含む計算、文字式、代入、因数分解、反比例、平方根の大小比較など、基礎的な内容が幅広く並んでいます。実際の問題を見ると、(1)は $2-16$、(2)は $\frac{7}{3}+\frac{2}{9}\times(-3)$、(3)は $(6a^2b-4ab^2)\div 2ab$ の計算といった形で、まずは基本的な計算力を確認する問題から始まっています。

保護者の方の中には、「こうした問題は簡単だから、解説するほどでもないのでは」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、入試ではむしろこうした問題こそ大切です。難問が解けるかどうかよりも、取るべき問題を確実に取れるかどうかが、合否に大きく関わります。

特に大問1は、内容自体は標準的でも、

  • 符号を見落とす
  • 分数の計算順序を間違える
  • 文字式を雑に処理してしまう

といった、小さなミスが出やすいパートです。そのため、ただ答えを出すだけでなく、「なぜそう解くのか」「どこでミスが起こりやすいのか」を理解しておくことが大切になります。このあとの各小問の解説では、単に答えを示すのではなく、

  • その問題で何が問われているのか
  • どう考えて解けばよいのか
  • どんなミスが起こりやすいのか

を、できるだけ分かりやすく整理していきます。大問1は、応用問題のような派手さはありませんが、基礎の完成度がそのまま表れる大事なパートです。一問ずつ丁寧に確認しながら、「できるつもり」を「確実に取れる力」に変えていくことが重要です。

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大問1-(1)整数の計算

(1)は、整数の計算を正しく処理できるかを確認する問題です。内容としてはとても基本的で、ここは確実に正解しておきたい一問です。

今回の問題は $2-16$ です。

計算自体は難しくありませんが、入試ではこうした最初の問題でも油断はできません。宮城県の数学では、大問1の前半は「解けて当たり前」の問題が並ぶことが多く、ここでの失点がそのまま点差になります。

この問題で問われていること

この問題で見られているのは、特別な発想ではなく、

  • 正負の数の考え方が身についているか
  • 符号を正しく処理できるか
  • 落ち着いて計算できるか

という、数学の土台となる力です。

解き方のポイント

$2-16$ は、$2+(-16)$ と考えると分かりやすくなります。正の数から大きい数を引くと答えは負になる、という基本を押さえていれば迷わず解ける問題です。

答えは$$2-16=-14$$となります。

よくあるミス

この問題で多いのは、計算そのものが分からないというより、

  • 符号の見落とし
  • 暗算での単純ミス
  • 「簡単だから」と急いで雑に処理してしまうこと

です。特に入試本番では、最初の問題ほど緊張や焦りが出やすいため、こうした基本問題を丁寧に処理することが大切です。

この問題の位置づけ

(1)は、いわばウォーミングアップの問題です。ただし、ここで確実に点を取ることによって、その後の問題にも落ち着いて取り組みやすくなります。派手な問題ではありませんが、「取るべき問題をきちんと取れるか」を見る大事な一問だと言えるでしょう。

大問1-(2)分数と負の数を含む計算

(2)は、分数と負の数が組み合わさった計算問題です。見た目は少し複雑に見えますが、内容としては中学校で学ぶ基本的な計算ルールをそのまま使う問題です。ここでも大切なのは、難しい発想ではなく、順序通りに丁寧に計算できるかどうかです。

今回の問題は$$\frac{7}{3}+\frac{2}{9}\times(-3)$$です。

この問題で問われていること

この問題では、主に次の3つの力が見られています。

  • 計算の順序を守れるか
  • 分数の掛け算を正しく処理できるか
  • 負の数の符号を丁寧に扱えるか

特に、足し算より先に掛け算をするという基本ルールが身についているかが大切です。

解き方の流れ

この問題は、先に$$\frac{2}{9}\times(-3)$$を計算します。$-3$ は $\frac{-3}{1}$ と考えると、$$\frac{2}{9}\times(-3)=\frac{2}{9}\times\frac{-3}{1}=\frac{-6}{9}=-\frac{2}{3}$$となります。

次に、$$\frac{7}{3}+ \left(-\frac{2}{3}\right)$$を計算します。分母が同じなので、そのまま分子どうしを計算して、$$\frac{7}{3}-\frac{2}{3}=\frac{5}{3}$$となります。

答えは$$\frac{5}{3}$$です。

よくあるミス

この問題では、次のようなミスが起こりやすいです。

  • 先に $\frac{7}{3}$ と $\frac{2}{9}$ を足そうとしてしまう
  • $-3$ を掛けたときの符号を落とす
  • 約分を忘れる
  • 分数の計算を暗算でしてミスする

内容としては基本問題ですが、こうした小さな処理ミスが失点につながります。

この問題の位置づけ

(2)は、(1)の整数計算より一段階進んで、分数・負の数・計算順序をまとめて確認する問題です。ここが正しく解けるかどうかで、「基礎がしっかり定着しているか」がよく分かります。派手な問題ではありませんが、入試ではこのような問題を確実に取ることがとても重要です。基礎を雑にしない姿勢が、そのまま得点につながる一問だと言えるでしょう。

大問1-(3)文字式の計算

(3)は、文字式を整理する計算問題です。今回の問題は $$(6a^2b-4ab^2)\div 2ab$$ となっており、文字式の割り算を正しく処理できるかが問われています。一見すると少し複雑に見えますが、やることは基本通りです。係数を割ること、同じ文字は指数を引くことができれば、落ち着いて解ける問題です。

この問題で問われていること

この問題では、主に次の力が見られています。

  • 文字式を項ごとに分けて考えられるか
  • 割り算の処理を正しくできるか
  • 指数のルールを理解しているか

特に大切なのは、「全体を一気に計算しようとしないこと」です。この問題は、式をそれぞれの項に分けて考えると見通しがよくなります。

解き方の流れ

まず、$$(6a^2b-4ab^2)\div 2ab$$ を、それぞれの項に分けて考えます。$$\frac{6a^2b}{2ab}-\frac{4ab^2}{2ab}$$と見ることができます。それぞれ計算すると、$$\frac{6a^2b}{2ab}=3a$$ です。

係数は $6\div2=3$、文字は $a^2\div a=a$、$b\div b=1$ となるからです。同じように、$$\frac{4ab^2}{2ab}=2b$$ です。係数は $4\div2=2$、$a\div a=1$、$b^2\div b=b$ となります。したがって、全体は $$3a-2b$$ となります。

よくあるミス

この問題で多いミスは、次のようなものです。

  • 項ごとに分けずに無理にまとめてしまう
  • $a^2\div a$ を $a^2$ のままにしてしまう
  • $b^2\div b$ を $b^2$ のままにしてしまう
  • 符号のマイナスを落とす

特に、文字の指数の処理があいまいだと失点しやすい問題です。

この問題の位置づけ

(3)は、単なる数の計算から一歩進んで、文字式を正しく整理できるかを見る問題です。内容としては標準的ですが、文字が入ることで苦手意識を持つ生徒も少なくありません。ただ、難しい発想は必要なく、基本ルールを丁寧に使えば確実に解ける問題です。基礎が定着しているかどうかが、そのまま表れる一問だと言えるでしょう。

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大問1-(4)文字に値を代入する計算

(4)は、文字に具体的な数を代入して計算する問題です。今回の問題は、$a=-5,\ b=\frac{1}{6}$ のとき、$2(a+7b)-8b$ の値を求める内容です。文字式の計算ができても、実際に数を代入すると分数や負の数が混ざって、思わぬミスが出やすいのがこのタイプの問題です。そのため、代入したあとを丁寧に整理できるかどうかがポイントになります。

この問題で問われていること

この問題では、主に次の力が見られています。

  • 文字に正しく値を代入できるか
  • 分数と負の数を含む計算を落ち着いて処理できるか
  • 式の順序を守って計算できるか

特に、$a$ が負の数なので、代入するときに符号の扱いを誤らないことが大切です。

解き方の流れ

まず、与えられた値をそのまま式に代入します。

$$2(a+7b)-8b$$

に $a=-5,\ b=\frac{1}{6}$ を代入すると、

$$2\left(-5+7\times\frac{1}{6}\right)-8\times\frac{1}{6}$$

となります。次に、掛け算を先に計算します。

$$7\times\frac{1}{6}=\frac{7}{6},\quad 8\times\frac{1}{6}=\frac{8}{6}=\frac{4}{3}$$

なので、

$$2\left(-5+\frac{7}{6}\right)-\frac{4}{3}$$

となります。ここで、$-5$ を分数に直すと

$$-5=-\frac{30}{6}$$

なので、

$$-5+\frac{7}{6}=-\frac{30}{6}+\frac{7}{6}=-\frac{23}{6}$$

したがって、

$$2\times\left(-\frac{23}{6}\right)-\frac{4}{3}$$

となり、

$$-\frac{46}{6}-\frac{4}{3}=-\frac{23}{3}-\frac{4}{3}=-\frac{27}{3}=-9$$

となります。

答えは$$-9$$ です。

よくあるミス

この問題で多いミスは、次のようなものです。

  • $a=-5$ を代入するときに、負の符号を落とす
  • $7b$ や $8b$ の計算で分数処理を間違える
  • かっこの中を先に計算せずに混乱する
  • 通分のときに計算を誤る

特に、負の数と分数が一緒に出てくると、途中式を省略したときにミスが起こりやすくなります。

この問題の位置づけ

(4)は、文字式の基本が身についているかを確認する問題です。難しい発想は必要ありませんが、代入→整理→計算という流れを正しく踏めるかどうかで差がつきます。一見すると地味な問題ですが、入試ではこうした問題を確実に取ることがとても大切です。丁寧に処理できるかどうかが、そのまま得点に表れる一問だと言えるでしょう。

大問1-(5)因数分解

(5)は、因数分解の基本問題です。今回の問題は、$x^2-10x+21$ を因数分解する内容です。因数分解は、中学校数学の中でも特に大切な単元の一つです。入試では「難しい応用」というより、基本の形を正しく見抜けるかどうかが問われることが多く、この問題もその典型です。

この問題で問われていること

この問題では、主に次の力が見られています。

  • 二次式を見て、因数分解の形だと気づけるか
  • 「和」と「積」の関係を正しく使えるか
  • 符号を含めて丁寧に処理できるか

特に大切なのは、$x^2+bx+c$ の形を見たときに、2つの数の積と和を考えるという基本を身につけているかどうかです。

解き方の流れ

$ x^2-10x+21 $ を因数分解するときは、

  • 積が $21$
  • 和が $-10$

になる2つの数を探します。$21$ は正の数なので、同符号どうしの組み合わせを考えます。さらに和が $-10$ になるため、2つとも負の数です。そこで、$$3,\ -7$$に注目すると、$$(-3)\times(-7)=21$$かつ$$(-3)+(-7)=-10$$となります。

したがって、$$x^2-10x+21=(x-3)(x-7)$$となります。

よくあるミス

この問題で多いミスは、次のようなものです。

  • 積だけを見て数を選び、和を確認しない
  • $(x+3)(x+7)$ のように符号を逆にしてしまう
  • $(x-1)(x-21)$ のように安易に数字だけで考えてしまう

因数分解では、「積」と「和」の両方を必ず確認することが大切です。

この問題の位置づけ

(5)は、典型的な因数分解の問題です。特別な工夫は必要ありませんが、基本がしっかり定着しているかどうかがそのまま表れます。こうした問題は、「分かっているつもり」で間違えることも少なくありません。だからこそ、公式を覚えるだけでなく、実際に手を動かして確認する習慣が大切です。因数分解は、入試でも繰り返し出題される重要単元です。今回のような標準的な問題は、

  • 積と和を確認する
  • 符号を丁寧に見る

という基本を徹底すれば、確実に得点できます。(5)はまさに、基礎の完成度がそのまま見える一問だと言えるでしょう。

大問1-(6)反比例

(6)は、反比例の基本を確認する問題です。今回の問題は、「$y$ は $x$ に反比例し、$x=-2$ のとき $y=9$ である。$y$ を $x$ の式で表しなさい。」という内容です。反比例は、式の形そのものはシンプルですが、比例定数の求め方を正しく理解しているかどうかで差がつきやすい単元です。見たことのある問題でも、考え方があいまいだと手が止まりやすいところです。

この問題で問われていること

この問題では、主に次の力が見られています。

  • 反比例の式の形を覚えているか
  • 与えられた $x$ と $y$ の値を使って比例定数を求められるか
  • 負の数を含む計算を正しく処理できるか

反比例は「なんとなく式を覚える」のではなく、なぜその式になるのかを理解しているかが大切です。

解き方の流れ

反比例の式は、$$y=\frac{a}{x}$$の形で表します。ここで $a$ は比例定数です。今回、$x=-2$ のとき $y=9$ なので、これを式に代入すると$$9=\frac{a}{-2}$$となります。両辺に $-2$ をかけると、$a=-18$です。したがって、求める式は$$y=\frac{-18}{x}$$となります。

よくあるミス

この問題で多いミスは、次のようなものです。

  • 反比例の式を $y=ax$ としてしまう
  • 比例定数 $a$ を求めるときに符号を間違える
  • $x$ と $y$ を代入したあと、計算を急いで誤る

特に、「比例」と「反比例」を混同してしまうケースはよくあります。反比例では、$x$ と $y$ の積が一定になる、という考え方もあわせて押さえておくと安心です。

この問題の位置づけ

(6)は、計算問題中心だった前半から少し進んで、関数分野の基礎が身についているかを見る問題です。難しい発想は必要ありませんが、公式をただ覚えているだけでは不十分で、与えられた条件から式を作る力が必要になります。反比例の問題では、

  • 式の形を正しく思い出す
  • 値を代入して比例定数を求める
  • 符号を丁寧に確認する

この3つが大切です。(6)は典型問題ですが、だからこそ確実に解けるようにしておきたい一問です。基礎理解がそのまま得点に結びつく問題だと言えるでしょう。

大問1-(7)平方根を含む大小比較

(7)は、平方根を含む数の大小を比べる問題です。今回の問題では、$\sqrt{10}$、$\frac{7}{\sqrt{7}}$、$3$ の3つを比べる内容になっています。平方根の問題というと難しく感じるかもしれませんが、この問題で問われているのは、複雑な計算力というよりも、数の大きさを落ち着いて判断する力です。入試では、こうした「見た目に惑わされず、基本に立ち返って考えられるか」が大切になります。

この問題で問われていること

この問題では、主に次の力が見られています。

  • 平方根を含む数を整理して考えられるか
  • 見た目の違う数を同じ土俵で比べられるか
  • 平方根の基本的な性質を使えるか

特に大切なのは、「そのまま見比べて終わり」にしないことです。大小比較では、比べやすい形に直して考えることがポイントになります。

解き方の流れ

まず、$$\frac{7}{\sqrt{7}}$$ は約分のように考えることができます。$$7=\sqrt{7}\times\sqrt{7}$$ なので、$$\frac{7}{\sqrt{7}}=\sqrt{7}$$と直せます。

すると、比べる数は $\sqrt{10}$、$\sqrt{7}$、$3$ になります。

ここで、$\sqrt{10}$ と $\sqrt{7}$ は、根号の中の数を比べればよいので、$$10>7$$より、$$\sqrt{10}>\sqrt{7}$$です。

次に、$\sqrt{10}$ と $3$ を比べます。$3$ は $\sqrt{9}$ と考えられるので、$$\sqrt{10}>\sqrt{9}=3$$となります。したがって、$$\sqrt{10}>3>\sqrt{7}$$です。もとの形に戻して書くと、$$\sqrt{10}>3>\frac{7}{\sqrt{7}}$$となります。

よくあるミス

この問題で多いミスは、次のようなものです。

  • $\frac{7}{\sqrt{7}}$ をそのままにして考えてしまう
  • $\sqrt{10}$ と $3$ を直感で比べてしまう
  • 平方根の大小比較で、根号の中の数を正しく使えない

特に、$3$ を $\sqrt{9}$ と見直す発想が出ないと、比較がしにくくなります。

この問題の位置づけ

(7)は、大問1の最後に置かれており、計算だけでなく数の見方や整理の仕方を確認する問題です。難問ではありませんが、見た目が少し違う数をどうそろえて考えるか、という点で差がつきやすい一問です。平方根を含む大小比較では、

  • 比べやすい形に直す
  • 平方根の性質を使う
  • 見た目に惑わされず、基本に戻って考える

ことが大切です。(7)は、単なる知識問題ではなく、数学的に整理して考える力があるかどうかを見る問題だと言えるでしょう。

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大問1で差がついたポイント

大問1は「基礎問題の集合」ですが、実際の入試ではここで意外と差がつきます。それは、難しい問題があるからではなく、基本問題を“入試本番で確実に処理できるか”が問われるからです。ここでは、令和6年度の大問1を見て、どこで差がつきやすかったのかを整理します。

計算の正確さに差が出た

大問1の前半は、整数計算、分数計算、文字式、代入計算など、計算処理が中心でした。内容自体は基本的でも、

  • 符号を落とす
  • 分数の計算順序を間違える
  • 約分や通分を雑にしてしまう

といったミスが起こりやすく、ここで差がつきます。つまり、差がついたのは「難しい計算ができたか」ではなく、基本計算を最後まで正確にやり切れたかという点です。

“分かっている”と“解ける”の差が出た

因数分解や反比例の問題は、授業やワークで何度も見ている典型問題です。ただ、入試本番では

  • 公式は覚えているが、すぐに使えない
  • 見た瞬間に解き方が出てこない
  • 少し形が変わると迷う

ということが起こります。普段から「見れば分かる」状態で止まっていると、本番では得点につながりません。ここで差がついたのは、知識が定着していたかどうかです。

見た目に惑わされない力が必要だった

大問1の後半には、反比例や平方根の大小比較のように、計算だけではなく「整理して考える力」が必要な問題もありました。特に平方根の比較では、見た目が違う数をそのまま比べるのではなく、

  • 比べやすい形に直す
  • 分かっている数に置き換える

といった整理が必要です。このような問題では、焦って見た目だけで判断するとミスが出やすく、落ち着いて考えられるかどうかが差につながります。

基礎問題への向き合い方が結果に表れた

大問1で最も大きかったのは、「基礎問題だから大丈夫」と思って雑に解くか、「基礎問題こそ丁寧に取る」と考えているかの違いです。入試では、応用問題よりも先に、こうした基礎問題を確実に積み上げた生徒が強いです。令和6年度の大問1も、まさにそのことがよく表れていました。

この大問1から見えること

令和6年度の大問1で差がついたのは、発想力やひらめきではありません。

  • 計算を丁寧にする力
  • 基本をすぐに使える力
  • 見た目に惑わされず整理する力

こうした、日頃の基礎学習の質がそのまま結果に表れたと言えます。大問1は「簡単な問題」ではなく、基礎を本当に自分の力にできているかを試す問題だと考えることが大切です。

大問1を確実に取るための勉強法

大問1を安定して取れるようになるためには、ただ問題数をこなすだけでは不十分です。大切なのは、「基礎問題を解ける」状態から、「本番でも確実に取れる」状態まで仕上げることです。ここでは、そのために必要な勉強の進め方を整理します。

毎日少しでも計算に触れる

大問1の前半は、計算や式の処理が中心です。こうした問題は、まとめて勉強するよりも、短時間でも毎日触れることが効果的です。例えば、

  • 正負の数の計算
  • 分数計算
  • 文字式の整理

を1日5分〜10分でも継続することで、処理の速さと正確さが安定してきます。大問1は「考え込む問題」ではなく、「手が自然に動く状態」を作ることが大切です。

1回で終わらせず、同じ問題を反復する

基礎問題は、「一度解けたから終わり」にしてしまうと定着しにくいです。むしろ大切なのは、何度解いても同じように正解できるかです。特に大問1のような問題は、

  • 時間がたっても解けるか
  • 少し形が変わっても対応できるか

を確認する必要があります。そのため、解いた問題を一定期間あけてもう一度解き直す、という習慣が効果的です。

単元ごとではなく「混ぜて」練習する

普段の勉強では、「今日は因数分解だけ」「今日は反比例だけ」という形になりがちです。もちろん単元理解には必要ですが、大問1に強くなるためには、異なる単元を混ぜて解く練習が欠かせません。実際の入試では、

  • 計算
  • 文字式
  • 関数
  • 平方根

が続けて出てきます。そのため、「何の単元か分かっている状態」で解くのではなく、見た瞬間に解き方を切り替える練習が必要です。

制限時間をつけて解く

大問1は、解けるだけではなく、短時間で正確に処理する力が求められます。そこで効果的なのが、制限時間をつけて練習することです。例えば、

  • 大問1全体を実際の入試時間を意識して解く
  • 1問ごとに目安時間を決める

といった形で取り組むと、本番を意識した練習になります。時間を意識することで、「どこで止まりやすいのか」も見えてきます。

「できた問題」ほど見直す

意外に大切なのが、間違えた問題だけでなく、正解した問題も見直すことです。大問1で怖いのは、

  • たまたま合っていた
  • 理解があいまいなまま正解した

という状態です。「なぜその答えになるのか」を自分で説明できるところまで確認しておくと、本番での安定感が変わります。

まとめ

令和6年度の宮城県公立高校入試・数学の大問1は、整数の計算、分数計算、文字式、代入、因数分解、反比例、平方根の比較といった、中学校数学の基礎が幅広く確認される内容でした。一つひとつの問題は標準的で、極端に難しい問題はありません。しかし、その分だけ「解けて当たり前」とされる問題が多く、ここでの失点がそのまま点差につながるのが大問1の怖さでもあります。実際に差がつくのは、

  • 符号や分数の処理を丁寧にできるか
  • 典型問題を見てすぐに基本公式を使えるか
  • 見た目に惑わされず、落ち着いて整理できるか

といった、基礎をどれだけ安定して使えるかという部分です。つまり大問1は、「簡単な問題」ではなく、基礎が本当に身についているかを試す大切なパートだと言えます。だからこそ、対策として大切なのは、難問に挑戦することよりも、

  • 毎日少しずつ計算に触れる
  • 同じ問題を繰り返して定着させる
  • 単元を混ぜて本番に近い形で練習する

といった、基礎を確実に積み上げる勉強です。大問1を安定して取れるようになることは、数学全体の得点を安定させることにつながります。保護者の方にも、「最初の計算問題だから簡単」ではなく、合否の土台をつくる重要なパートとして見ていただくことが大切です。

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この記事を書いた人

櫻學舎は仙台市とさいたま市の定額制個別指導塾です。代表は大手個別指導塾で講師として指名・授業数5年連続No.1。東北大・慶應医学部・上智・学習院など、難関校への合格者を多数輩出。教育現場での知見をもとに、より実践的な学習情報をお届けしています。

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