【間違いやすい日本語10選】「うる覚え」「役不足」…あなたもつい使っていませんか?|櫻學舎講師が解説!

こんにちは!
櫻學舎講師の小田将也です。
今回は、日常会話や試験・面接でもよく出てくる「間違えやすい日本語」について、楽しく・わかりやすく解説していきます!

国語の試験や、面接での言葉づかいなどで間違ってしまうと、「常識がない…?」と誤解されてしまうことも。

この記事で正しい意味をしっかり押さえて、堂々とした言葉づかいができるようになりましょう!

目次

「うる覚え」はNG!正しくは「うろ覚え」

まずはこの言葉なのですが、違和感を感じた方と使ってるよって方がいらっしゃると思います。

ある物事について覚えているかどうかあいまいなことをさす言葉としてよく使われますが、

実はうる覚えという言葉はありません!

正しくはうろ覚えです。

うろは空洞を表す言葉から来ていますので、この言葉がうろ覚えになってうる覚えと言ってしまわないようにしましょう!(わかりづらいですね笑)

「役不足」は“実力が足りない”ではない!

「彼に主人公の友達役は役不足だろう」

さて、問題です!

このセリフを言っている人は彼はどの役につけばいいと思っているでしょうか!

1.主人公の友達と言わず主人公

2.友達以下のそこらへんのエキストラ

1番です!

役不足とは、役に対して実力が不足している意味ではなく、人に対して役の方が不足しているという意味です!

2番の方を言いたいときには役不足ではなく「力不足」を使いましょう。

「いや、この仕事は私には役不足です…」

なんて言ってしまうと、もっといい大変な仕事をくれという意味になってしまうので気を付けましょう!

「後悔」の“後”は意味がかぶってる?

この言葉はしてしまった事について、後から悔やむことを意味します。この認識はみなさんあるのではないかなと思います。

ただ、「あとで後悔したくないから今やりたいことをやろう」とか言ってしまうと

「頭痛が痛い」

のような表現をしてることになってしまうので、「後悔」には文字通り後からという意味が含まれてることを忘れないようにしましょう!

「さわり」は“最初”じゃなくて“見せ場”!

「さわりの部分」と言われたときに皆さんどの部分をイメージしますか?

「さわり」なんて言葉触ったことないわという方もいると思うので最初から意味を紹介しましょう。

さわりというのは、「物事の一番大事な部分」「きかせどころ」などを指します。

さわりという言葉を知っていた片は最初の部分を認識していた方も結構多いのではないかと思います。

知らなかった方は、最初から「重要な部分」として覚えてしまいましょう!

「姑息=卑怯」じゃない!正しくは「その場しのぎ」

姑息だと聞いて卑怯なというような意味を想像する人がたくさんいると思います!が!違います!!

「姑息」は本来、「その場しのぎの」という意味で、「卑怯な」という意味はないのですが、「その場しのぎの手段でごまかそうとする人」みたいなイメージから誤用が定着してしまったような気がします。

「姑息な手段」というのはまあ本来の意味を知っている人も知らない人もだいたい同じ認識になるのですが、「姑息な奴だ」というのは実際はどういう奴だ?ということになってしまうので気を付けましょう。

「上には上がいる」は間違い?正しくは…

これは最近まで僕も知らなかったのですが、

上には上がいるという言い方は間違いです!

正しい言い方は

上には上がある

です。うえにはあがーるみたいな感じで覚えて正しく使いましょう。

「敷居が高い」は“高級すぎて入りづらい”ではない!

敷居が高いとは、「何か自分の不義理などがあって行きづらい(昔なにかやらかしてしまったなど)」という意味ですが、高級だったりして自分には合わないという意味で、「敷居が高い」と言ってしまいがちです。

「あのお店は敷居が高い」なんて言ってしまうと、「この人はあの店でなにかやらかして店員に怒られたりしたのかな?」なんて思われてしまいますので、気を付けましょう。

「自分にはあってない」といった意味では、「分不相応」だと言うのが良いでしょう。

「汚名挽回」「名誉返上」は両方まちがい!

これらはどちらも間違った言い方です。

正しくは

×誤用 ○正しい表現
汚名挽回 汚名返上
名誉返上 名誉挽回

です。どっちがどっちかよく混同されがちですが、

返上は文字通り返すことを意味する言葉で、挽回とは失ったものなどを取り返してもとの状態にもどすことを意味します。

間違った方だと、名誉を返却しちゃったり、汚名を取り戻しちゃったりしてますので、よく気を付けてちゃんと言う前に対応があっているか確認しましょう。

「煮詰まる」は“もうすぐ結論”のサイン!

この言葉も、行き詰まると似ているせいかよく物事が進展しなくなったり止まったりしてしまうという悪い意味で使われがちですが、正しくは、討議や検討が十分になされて結論が出る段階に近づくといういい意味のある言葉です。

「会議はどうですか?」

「煮詰まっています」

といわれたときには、会議が進展しなくなったのではなく、逆にそろそろ結論が出そうだという意味なので、勘違いしないようにしましょう。

ただ、この言葉は誤用がとても多いので、このように言われたときは、止まっているのか進んでいるのかを確認した方がよさそうです。

「爆笑」= 一人で笑うことではない!

皆さんよく使う言葉だと思いますが

爆笑とは実は大勢の人がどっと笑うことでただ一人で大笑いしたという意味はないんです!

「僕は小田先生が面白くて爆笑しました」

って言われたら「君は何人いるんだ…?(ありがとう!)」ということになります。

ただ、一人で大笑いするという意味でもかなり浸透してきているのでこれは気にしすぎる必要もないのではないかなと思います。

「失笑」= 冷笑・あきれ笑いではなく“吹き出す”!

突然ですがここでダジャレをひとつ!

「航海に行こうかい?」

みなさん失笑してくれたでしょうか。

失笑したよーって方はありがとうございます。

失笑とは「あまりのおかしさに噴出してしまうこと」を言います。

「つまらなすぎて笑えない」とかそういうつまらないという意味ではなく、「面白すぎて笑っちゃう」とか面白いという意味です。

そのため僕に

「失笑しました」

って言ってしまうと僕が面白いことになってしまうので気を付けてください!

まとめ|正しく使えば、あなたの言葉に知性が宿る!

いかがでしたか?

一つくらいは勘違いしてた!っていうのがあったのではないかなあと思います。

ただ言葉は日々進化していくものですのでそのうちこれらの誤用も正しい意味として定着するかもしれませんね。

また、友達と話しているときにいちいちこれらの言葉が出てきたときにつっこんでいたら友達が居なくなってしまうかもしれないので(笑えない)、

面接や試験の問題で書くときには間違えて使わないようにしよういう心がけでいいと思います!

以上、小田将也でした!、最後まで読んでくださってありがとうございました!

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この記事を書いた人

櫻學舎は仙台市とさいたま市の定額制個別指導塾です。代表は大手個別指導塾で講師として指名・授業数5年連続No.1。東北大・慶應医学部・上智・学習院など、難関校への合格者を多数輩出。教育現場での知見をもとに、より実践的な学習情報をお届けしています。

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