【中1国語文法】「文節」と「単語」の違いって?はじめての文法をやさしく解説!

こんにちは、櫻學舎です!

中学生になると、国語の授業で初めて「文法」を本格的に学び始めます。

中でも最初に登場するのが「文節」と「単語」という言葉。最初にこれを聞いて「何それ…?」と戸惑った人も多いのではないでしょうか?

でも、大丈夫。実は「文節」と「単語」の違いをしっかり理解すれば、その後の文法学習がグッと楽になります。

今回は、この2つの基本を例文や図解も交えて、やさしく丁寧に解説していきます!

目次

「文節」ってなに?発音して自然に区切れる単位!

まずは「文節」から理解しよう!

「文節」とは、文章をできるだけ自然な形で区切った“意味のある言葉のまとまり”のことです。大事なのは、読み上げたときに【不自然にならないところで切る】という点です。

見分け方のコツ:「ネ」を入れて読んでみよう!

これは国語の授業でもよく言われる方法ですね。「ネ」を入れて読んで、違和感がなければ、そこが文節の区切りです。

例文:

「昨日僕は弟と公園に行った」

声に出して「ネ」を入れてみると…

→ 昨日「ネ」僕は「ネ」弟と「ネ」公園に「ネ」行った「ネ」

このように読んでも不自然でなければ、それぞれが文節です。

文節に分けると:【昨日】【俺は】【弟と】【公園に】【行った】

「単語」ってなに?意味が通じる最小の言葉の単位!

「単語」とは、文節をさらに細かく分けた、【辞書に載っているレベルの“意味のある最小単位”】のことです。

「行った」は1語じゃない!?

例えば「行った」という言葉。これは実は2つの単語に分かれます。

  • 【行っ】(動詞「行く」の活用形)
  • 【た】(助動詞「た」)

同じ例文で見てみよう

「昨日俺は弟と公園に行った」

単語に分けると:
【昨日】【僕】【は】【弟】【と】【公園】【に】【行っ】【た】

「僕は」や「弟と」は、文節としては一緒にまとまっていても、単語に分けると別々になることがわかります。

文節と単語の違いまとめ

区分意味見分け方
文節発音して不自然にならない言葉のまとまり「ネ」を入れて読んでみる
単語辞書に載っている“意味のある最小単位”文節ごとに細かく分解して考える

例題で実践してみよう!

例題:「明日は雨が降ると思うよ」

文節に分けると
【明日は】【雨が】【降ると】【思うよ】

単語に分けると
【明日】【は】【雨】【が】【降る】【と】【思う】【よ】

「思うよ」という文節も、「思う」と「よ」に分かれていますね!

よくある質問:これってどうやって覚えるの?

「文節」と「単語」の違いを覚えるには、たくさんの例文に触れて、実際に自分の手で分けてみることが大切です。

例えば、好きな歌の歌詞やマンガのセリフを使って、「ネ」を入れて文節に分けてみたり、「これって辞書に載ってるかな?」と考えて単語に分けてみたりすると楽しく学べます!

文節と単語の理解度チェックリスト&練習問題

《チェックリスト》

まずは自分がどのくらい理解できているか、チェックしてみましょう。

チェック項目○ / △ / ✕
文節は「ネ」を入れて自然に読めるところで切ると知っている
単語は「辞書に載っている言葉の最小単位」だと説明できる
文節と単語の違いを例を使って説明できる
「行った」は1語ではなく、2語に分けられることがわかる
例文を使って自分で文節・単語に分けられる

○が3つ以上 → 理解はばっちり!あとは練習あるのみ!
△や✕が多い → このあと一緒に練習して理解を深めよう!

《練習問題:文節と単語を見分けよう》

【練習1】次の文を「文節」に分けてみよう。

例:「先生が教室に入りました」

→【   】【   】【   】

(答え例:【先生が】【教室に】【入りました】)

【練習2】上の文を「単語」に分けてみよう。

→【   】【   】【   】【   】【   】

(答え例:【先生】【が】【教室】【に】【入り】【ました】)

【練習3】次の文を、文節・単語の両方に分けてみよう。

「友だちと一緒に遊園地へ行きました」

  • 文節:【   】【   】【   】【   】
  • 単語:【   】【   】【   】【   】【   】【   】【   】

(答え例:
文節 → 【友だちと】【一緒に】【遊園地へ】【行きました】
単語 → 【友だち】【と】【一緒】【に】【遊園地】【へ】【行き】【ました】)

つまずきポイントとそのアドバイス

中学1年生が「文節」と「単語」を学ぶとき、よくつまずいてしまうポイントがいくつかあります。「なんとなくわかったつもり」になっていると、テストでひっかかりやすくなります。ここでは代表的なつまずきと、克服のためのアドバイスを紹介します。

①文節と単語の違いがあいまい

多くの生徒が「文節と単語って、どっちも言葉のまとまりでしょ?」と混同してしまいがちです。たしかに似ていますが、大きな違いがあります。

  • 文節は「声に出して自然に読めるところ」で切る、いわば“話すときの区切り”です。
  • 単語は「意味が通じる最小の単位」。つまり“辞書に載っている言葉”だと考えるとわかりやすいです。

「文節は“読むための区切り”、単語は“意味のかたまり”」と覚えるのがコツです。文節は“ネ”を入れて読んでみると、自然に切れる場所が見えてきます。

②活用語を1語で処理してしまう

「行った」「見た」などの動詞の活用形を、そのまま1語として扱ってしまうケースも多いです。

たとえば「行った」は、【行っ】+【た】に分けるのが正しい単語の考え方です。

「辞書に“行った”って載ってる?」と問いかけてみましょう。辞書には「行く」が載っていることに気づけば、「活用されている言葉は分けて考える」ことが自然に身につきます。

③形容詞+名詞をひとまとまりにしてしまう

「赤い車」「大きな木」などの表現をそのまま1つの単語だと考えてしまう子もいます。見た目でくっついているように見えるため、よくあるミスです。

「“赤い”と“車”は別の意味をもった単語だよね」と確認してあげましょう。単語を意味の最小単位として意識できるように、実際に辞書で「赤い」「車」を調べるのもおすすめです。

助詞(「は」「が」「を」など)を見落とす

文節のなかに含まれる「助詞」を1語として数えずに飛ばしてしまうこともあります。特に「は」は発音が「わ」になるので、意識が薄くなりがちです。

「“雨が降る”の“が”も1つの単語だよ」と具体的に示してあげましょう。助詞は見た目は小さいけれど、文の中でとても大事な役割を持っていることを伝えると、意識が高まります。

⑤似た表現が文節と単語で混同しやすい

「文節に分けたとき」と「単語に分けたとき」で区切る数が違うことに、混乱する生徒も多いです。

同じ例文を使って、文節と単語の違いを“見える化”しましょう。たとえばノートに表を書いて、「文節は5つ、単語は8つ」のように数で比較してあげると理解しやすくなります。

櫻學舎のサポート:国語が苦手でも大丈夫!

国語って、答えが1つじゃないから苦手…という生徒さんも多いです。

でも「文法」=ルールを学ぶ単元なら、コツをつかめば誰でも伸びます!

櫻學舎では、こうした文法の基本も、イラストや図解、例文などを使って、わかりやすく丁寧に指導しています。

「授業でわからなかった」「一度つまずいたら進めなくなった」という人も、もう一度一緒にゆっくり学び直してみましょう。

まとめ:文法の第一歩は“分ける力”を身につけること!

  • 「文節」は“話して自然な区切り”
  • 「単語」は“辞書に載っている意味のある最小単位”
  • 文節と単語を見分けられるようになると、文法問題がスイスイ解けるようになる!

最初は少し難しく感じても、繰り返し練習していくうちに自然とできるようになります。
「わからないまま」にせず、今のうちにしっかりマスターしておくことが、中学・高校・入試にもつながる大きな力になります。

\ 一緒に基礎から学び直したい方は、櫻學舎へ! /

シェアしてくれると励みになります!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

櫻學舎は仙台市とさいたま市の定額制個別指導塾です。代表は大手個別指導塾で講師として指名・授業数5年連続No.1。東北大・慶應医学部・上智・学習院など、難関校への合格者を多数輩出。教育現場での知見をもとに、より実践的な学習情報をお届けしています。

目次