【自由研究にもおすすめ】なぜメントスをコーラに入れると爆発するの?理科のしくみを徹底解説!

こんにちは!櫻學舎の高橋です。
みなさん、コーラにメントスを入れるとどうなるか知っていますか?
SNSやYouTubeで大人気の実験「メントスガイザー(メントス爆弾)」では、コーラの中にメントスを入れると炭酸が大爆発のように吹き出します!
見ていてワクワクしますが、これはただの「ドッキリ」ではありません。
実は、理科の授業で習う化学の知識がぎゅっと詰まった現象なんです。
この記事では、その理由や仕組みを【わかりやすく・詳しく・科学的に】解説します!
コーラにメントスを入れると何が起きる?

メントスとは、オランダ生まれのキャンディで、表面はツルッとしていますが、細かい凹凸(ミクロレベルのザラザラ)があります。
種類も豊富で、ミント味・フルーツ味・グレープ味など、コンビニやスーパーで手に入ります。
誰かがメントスをコーラに入れると……
ドバァァァァァァ!!!
と炭酸がまるで噴水のように吹き出します。
この現象は「メントスガイザー」と呼ばれ、SNSや科学実験動画でも定番ネタ。
でも、なぜ炭酸飲料があんなに噴き出すのでしょうか?
なぜ爆発するの?科学の仕組みをやさしく解説
コーラの中には「炭酸」が含まれています。これは、水(H₂O)に二酸化炭素(CO₂)を溶かしたもの=炭酸水(H₂CO₃)です。
通常の状態では…
炭酸はボトルの中に閉じ込められていて、見た目は静か。
ですが、一度ボトルを開けると、炭酸ガス(CO₂)が水の中から逃げ出そうとします。
だから「シュッ!」という音とともに、泡が出てきますよね。
メントスを入れるとどうなる?
メントスのザラザラした表面が「気泡の核(炭酸が泡になって抜け出すきっかけ)」を大量に作ります。
その結果、
H₂CO₃ → H₂O(水)+ CO₂(二酸化炭素ガス)
という反応が急激に起こり、大量の泡が一気に発生!
その泡がコーラの液体とともに、上へ上へと押し上げられて吹き出すのです。
さらにポイント!
メントスには「ゼラチン」や「ガムシロップ」などの成分が入っており、コーラの表面張力(液体がまとまろうとする力)を弱める働きもあります。
この作用によって、炭酸ガスがさらに外に逃げやすくなり、「爆発」に近い現象が起きるわけです!
小学校の理科の実験との共通点

実はみなさん、小学校で似たような反応を体験しています!
それが「過酸化水素水と二酸化マンガンの実験」。
理科の授業で、フラスコに過酸化水素水を入れて、二酸化マンガンを加えると、ぶくぶく泡が出て酸素が発生する実験をやった記憶はありませんか?
このとき起きていた反応は、
2H₂O₂ → 2H₂O + O₂(酸素)
ここで、二酸化マンガンは「触媒(しょくばい)」として働いていました。
メントスもこれと同じように、炭酸の中で反応を助ける「触媒」のような役割を果たしているんです!
なぜメントスで起きるの?他のお菓子ではダメ?
メントスは、以下の理由から“最適”なのです:
- 表面が非常にザラザラしていて「気泡の核」ができやすい
- 一気に沈む重さと形状
- 表面張力を壊す成分(ゼラチンやアラビアガム)を含んでいる
実はフリスクなどのミントタブレットでも似たことが起きますが、メントスほどの爆発力はありません。
家で実験するときの注意点
この実験は楽しいですが、安全第一で!
- 屋外でやろう! 室内はNG!コーラが天井まで飛ぶこともあります!
- ペットボトルはしっかり固定しよう
- 服が汚れてもいい格好で
- メントスは1粒ずつ入れるより、一気に数粒入れた方が派手に噴き出します(専用装置も売ってます)
まとめ:楽しい実験の裏には理科のチカラ!

メントス×コーラの大噴出は、ただのいたずらではなく、
- 化学変化(炭酸の分解)
- 触媒の働き
- 表面張力
- 気泡の核形成
といった理科の大切な知識がつまった実験です。
「なぜ?」を楽しむことが理科の第一歩。
もし「理科って苦手…」と思っている子がいたら、ぜひこの実験をきっかけに興味を持ってみてください。
櫻學舎では、こうした楽しい理科の体験を通じて、「知るって面白い!」を子どもたちに伝えています。