【中高生必見】朝が苦手な人へ!勉強効率がアップするモーニングルーティン4選

こんにちは!櫻學舎講師の伊藤しずくです。
「朝、どうしても起きられない…」「1時間目は頭がぼーっとして、授業に集中できない…」
そんな悩みを抱える中高生は少なくありません。特に長期休み明けや休日のあと、生活リズムが崩れてしまっていると、朝のスタートがとてもつらく感じられます。
でも安心してください。
朝の“しんどさ”は、体質や気合いの問題ではなく、ちょっとした習慣で驚くほどラクになるのです。
この記事では、塾講師の立場から、誰でも今日から始められる「朝のパフォーマンスを上げるモーニングルーティン」をご紹介します。
実践することで、学校の授業や朝勉もグッと集中しやすくなりますよ!
「朝がつらい」を「朝から元気」に変えるヒントを、ぜひチェックしてみてください。
なぜ「朝のスタート」が1日を左右するのか?
「朝の状態が、その日一日のパフォーマンスを決める」と言われるのには、きちんとした理由があります。
実は、私たちの体と脳は、朝の過ごし方によって“やる気モード”に切り替わる仕組みになっているのです。
ポイントは「体内時計」と「ホルモン」
人間の体は、約24時間周期でリズムを刻む「体内時計(サーカディアンリズム)」によってコントロールされています。
この体内時計は、朝にリセットされることで、1日のリズムが整い、日中に集中力や記憶力、判断力を発揮できるようになります。
特に重要なのが、朝に分泌される「セロトニン」と「コルチゾール」というホルモンです。
- セロトニン:脳を覚醒状態にし、ポジティブな気持ちをもたらす“幸せホルモン”
- コルチゾール:活動モードにスイッチを入れてくれる“目覚めホルモン”
これらのホルモンは、朝に「光を浴びる」「水を飲む」「軽く体を動かす」などの刺激を与えることで、しっかり分泌されるようになります。
朝の不調は「生活リズムの乱れ」のサイン
反対に、朝がいつもボーッとしていたり、何をしても頭が働かない…という場合は、体内時計がずれているサインかもしれません。
たとえば、夜ふかしやスマホの光、朝ごはん抜きなどが続くと、脳と体が「朝ですよ」と認識できず、1日中やる気が出ない状態に陥ってしまいます。
朝のたった10分の習慣が、1日の集中力ややる気を左右します。
このあと紹介するモーニングルーティンを取り入れて、あなたの「朝」を変えてみましょう!
朝のパフォーマンスを上げる!実践ルーティン4選

「朝がつらい…」を乗り越えるには、ほんの少しの工夫でOK。
ここでは、今日からすぐできる、朝のパフォーマンスを上げる簡単なルーティンを4つ紹介します。
① 起きたらすぐに日光を浴びる
まず最初にやるべきことは、太陽の光を浴びること。
カーテンを開けて5分でも光を浴びるだけで、体内時計がリセットされ、脳と体が「朝」を認識します。
主な効果
- セロトニン分泌で気分が前向きに
- 睡眠ホルモン(メラトニン)との切り替えがスムーズに
- 集中力・免疫力・記憶力の向上
曇りの日でも窓辺に立つだけで効果があります。目覚ましより先に、太陽があなたを起こしてくれるかもしれません。
② コップ1杯の水で体と脳を目覚めさせる
寝ている間に失われた水分を補うことで、脳に血液がめぐり、頭がすっきり目覚めます。
脱水気味の状態で朝を迎えると、ぼーっとしたり集中できなかったりします。
飲み方のコツ
- 起きてすぐ、白湯か常温の水をコップ1杯
- 一気に飲むより、ゆっくりと身体にしみこませるイメージで
- 糖分・カフェインなしの純粋な水がベスト
水を飲むだけで、体のスイッチが自然と「オン」になります。
③ 簡単なストレッチ・体操で血流アップ
朝の軽い運動は、脳の覚醒と気分のリセットに効果的。
寝起きに固まった筋肉を動かすだけで、血流がよくなり、自然と「やる気」が湧いてきます。
おすすめ動き
- 首・肩・腰をゆっくり回す
- その場で10回のジャンプ
- ラジオ体操やスクワットでもOK!
音楽をかけながら行うと、リズムに乗って楽しく習慣化できます。
④ 朝ごはんでエネルギー補給を!
「朝ごはん=ガソリン補給」。抜いてしまうと脳がエネルギー不足に陥り、1時間目からの授業に集中できません。
食欲がない人でも、ヨーグルトやバナナ、スープだけでもOK。
朝食をとるメリット
- 血糖値が安定し、集中力が保たれる
- 腸が動き出し、体全体が活動モードに
- 午前中のパフォーマンスが格段にアップ!
一口でもいいので、何か口に入れる習慣を作っていきましょう。
これらの習慣はどれも「簡単」かつ「効果絶大」。
最初から全部はできなくても、1つずつ取り入れるだけで、朝の感じ方がまるで変わります。
次の章では、このような習慣を“続ける”ためのコツを紹介します。
習慣化するためのコツとマインドセット

せっかく良いモーニングルーティンを知っても、続かなければ意味がありません。
でも安心してください。習慣は「気合い」ではなく、コツと考え方で身につけることができます。
コツ①:「全部やろうとしない」でOK!
まず大切なのは、最初から完璧を目指さないこと。
朝から日光、水、ストレッチ、朝食…全部やらなきゃ!と構えると、それだけで疲れてしまいます。
- まずは「これだけはやる!」という1つだけ決める
- 慣れてきたら、もう1つ追加する
- できなかった日も「まぁいいか」と思える余裕が大切
コツ②:「トリガー(きっかけ)」を作る
習慣を定着させるには、「何かの後にやる」と決めてしまうのが有効です。
例
- 起きたら → カーテンを開けて日光を浴びる
- 顔を洗ったら → 水を一杯飲む
- 歯磨きのあと → ストレッチをする
コツ③:できた日をカレンダーにチェック!
実践した日はカレンダーに〇をつけるだけで、達成感と継続力がアップします。
人間は「途切れさせたくない」と思う生き物。目に見える記録は、自然と行動を後押ししてくれます。
100%できなくてもOK。
1週間のうち、「3日できた!」と前向きに数えることがポイントです。
マインドセット:「今日の自分を“スタート”にする」
習慣化でいちばん大切なのは、「今の自分から始めよう」という気持ちです。
早起きが苦手でも、朝がバタバタでも、「今ここから少しずつ変えていく」ことに意味があります。
「また今日もできなかった…」ではなく、
「昨日より1歩だけ前に進めた」と考えるだけで、自分に対する信頼感が育ちます。
朝のルーティンは、「1日の土台」をつくる大事な習慣。
その日の集中力、勉強の質、自分の気分すら左右します。
自分のペースで、できることから始めてみましょう。
まとめ|“朝を制する者が1日を制す!”
朝の過ごし方ひとつで、その日1日の集中力・やる気・気分がまるで変わってきます。
特別なスキルもお金も必要ありません。カーテンを開けて日光を浴びる、コップ1杯の水を飲む――それだけで、あなたの朝は変わります。
大切なのは、「難しいことを完璧にやる」ことではなく、
「簡単なことを続けてみよう」という意識です。
- 朝のルーティンが整えば、勉強の質もアップ
- 気持ちよく1日をスタートできるから、生活リズムも安定
- 「自分を整える力」が、受験や部活にも活きてくる
小さな習慣は、小さな自信につながり、やがて大きな成果につながります。
“朝を制する者が1日を制す”――
さあ、明日の朝から、自分のスイッチを入れる準備を始めましょう!